建築家の自邸
門脇耕三さんキュレーション&長谷川逸子プロデュース『理論としての建築家の自邸』シリーズ第5回として拙宅「坂牛邸」の見学および議論を行います。クリティークは吉村靖孝さん、古澤大輔さん、能作文徳さん、常山未央さん、山道卓人さん、連勇太朗さんさんという論客たちです。申し込みは以下のURLからどうぞ。
https://galleryiha.wixsite.com/galleryiha/event-41
SDGs
SDGsの入門書を読むと名だたる企業がSDGsに乗っかったビジネスを計画している。JIAではSDGs建築版を発行した。そして拙著『建築の条件』の9つの項目の中の男女性、倫理性、消費性、グローバリゼーション、階級性、ソーシャルの内容はSDGsと密接な関係がある。その意味で『建築の条件』は建築におけるSDGsを考える入門書でもある。しかし日本人はこう言う標語が流布されると近視眼的にそれを満たすことだけに専心してしまう傾向があるがそれは間違いである。それは必要条件であって十分条件ではない。『建築の条件』の残りの項目である主体性、視覚性、アートも建築を大きく規定しているのである。
チャールズ・ジェンクス逝く
先日卒計のテーマ発表で病院をやりたいという学生がいてマッギーズ東京(癌患者の居場所)のようなものが話題となった。今年の学会賞のランニングコースの脇にその施設はある。なんということのない小さな建物だけれどすこぶる評判が良い。そしてその活動はイギリスに始まり、アフリカ、中国、日本に広がっている。そしてなんとこの施設のコファウンダーはチャールズ・ジェンクスであり彼は一昨日80歳で逝去した。チャールズは僕のUCLA時代の歴史の教授であり、1986年ポストモダニズム全盛時代にポストモダニズムの命名者ジェンクスは最高に脂が乗っていた。彼のアメリカ絵画史の授業は徹底してアメリカ具象絵画の重要性をとくもので建築同様抽象性を否定する姿勢を貫き通していた。
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