Fredrick Fisher
UCLAのマスターに通うカレンは今Fredrick Fisher のオフィスにインターンシップに通い月30万もらっている。彼の一つ上の先輩は大学院出たてでゲーリーオフィスで80万もらっている。日本と状況はだいぶ違う。しかし端的に言って大学のクオリティはかなり高い。志しの低い学生はいなくて週数冊の読書と議論、週3回のエスキスチェックをこなして互いを厳しくレビューする。チリカトリカのレベルもかなり高かったがLAも高い。イングリッシュスピーキングカントリーに侵された日本のモダニズムを中性化するためにそうした国との関係を意識的に絶ってきたけどそろそろ復活してもいいかもしれない。次は母校でWSしてみたい。
カレンのインターンシップ先Fredrick Fisherはもらったモノグラフを読んでいたらUCLAの14年先輩。ゲーリー事務所で名作を担当していた建築家。彼の昔の作品を見ているとタイムスリップする。
Andrew Zago
トランジット出会ったカレンにサイアークの先生Andrew zagoの本accidentをもらう。かれらはどうやってアクシデントから新しいかたちを作るか考えている。
Chiao Latin America
4カ国かけ巡る今年のラテンアメリカは連日濃い内容でした。パラグアイで会ったパメラのレポートはJIAマガジンで紹介します。モンテビデオのベルナルドとはこれから協定を結びます。アルゼンチンのロベルトとはアルゼンチン、ドイツ、日本のプラットホームを作る話しをしています。サンチアゴカトリカは今年のメインイベントでした。是非日本に招きたい。Chiao chiao!
ファイナル・レビュー
3時からファイナルレビュー。4人のゲストクリティークを迎え総勢8名のクリティークは実に豪華。1チーム説明10分、クリティーク20分。終わったのは7時である。全てのチームがほぼ完璧なグラフィックのボード(4枚のA1ボード)を作り上げていた。おそらく今までやった海外ワークショップなの中では最高のクオリティだろう。それは実質的には3週間をかけているからかもしれないが彼らが南米1を誇る学生だからでもある。僕のスケッチブックには彼らの変化の過程が殴り描きされている鉛筆がファーストコンタクト、緑、赤と成長していく過程がわかる。レビューの後はキャンパス内でアサドパーティーという企画も嬉しい。
カトリカ大学の図書館
カトリカ大学の図書館は地下にある。上部を広場にするためである。地下の図書館の片側は大きな階段で地上とつながる。片側にコリドーがあり図書館はガラス張りで開放的。広場にはもう一つ地下におりていく階段がある。このキャンパスで一番好きなこの建物は実はこの大学の卒業性であるシシリア・プーガとスミルハン・ラディッチらの共作である。
MUSEUM OF MEMORY AND HUMAN RIGHTS
ラテンアメリカでは1975年前後に一斉に軍事政権が現れる。社会主義化を恐れたアメリカの支援による。チリでは73年にピノチェットがクーデーターを起こし徹底した左派狩りを行い処刑した(89年まで続く)。ノーベル賞受賞者のネルーダも拘束された。そうした負の遺産を記録する場所が最初にできたのはアルゼンチンでロベルトたちがコンペで設計をした。素晴らしい建物だった。ここサンチアゴではコンペでブラジルのチームESTUDIO AMERICAが設計し2009年に完成した。名前はMUSEUM OF MEMORY AND HUMAN RIGHTS(人権と記憶の博物館)である。処刑者の顔写真が壁面に所狭しと貼られているのはアルゼンチンと同じちなみに昨年行ったグアテマラでは街路の壁に貼られていた。当時の日本政府は反共を理由にピノチェットを支持していたのだから悲しいものである。僕らが行った時地元の高校生の一団が見学に来ていた。僕らが広場で休憩をしていると彼らは僕らのところに来て何故ここに来たか、軍事政権を知っているか、など質問して帰って行った。インタビューの課題が課せられているのだろう。

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