学ぶ
先日芸大に行った時シンポジウムを聞きに来た芸大先に懇親会で「先生の書いた『建築の規則』読んで勉強してます」と言われた。あの本は出版して10年経つけど地味に読み続けられているようで著者冥利に尽きる。そして続けてこう聞かれた。「あの本には美術のことが沢山書かれていますが、いつ勉強されたのですか?」僕が美学を勉強したのは日建やめてからである。美学の父である哲学は高校時代から背伸びして読んでいたけど美学を体系的乱読したのは独立して暇になってからである。その頃からの読書が今の自分を作っている。そこで得た教訓は独立とは仕事をしないこと。質素な生活だったけど有り余るほど本読む時間があったあの頃は最初で最後の至福の時間である。
芸大
芸大は学部生は研究室配属されない。しかも彼らはほとんど大学院に行かない。これはもったいない。こんないい先生がいるのにあまり交わらずに卒業してしまうようである。
建築に限らず音校も含めてテレビに出るような人たちが普通に教えているから学生もそれがデフォルトになっているのだろう。それは非常勤にも当てはまり各分野のトップランナーが並んでいる。最近では青木淳さんも来られトムや北川原さんリタイアの後を埋めた。1学年15人でこのスタッフの充実度は他に類を見ない。
だから大学院で芸大を受験する学生が多いのは理解できる。しかしその結果大学院はほとんど他大、外国、からの学生が集まり、芸大のコスパの高さをデフォルトと勘違いしている芸大生はむしろ他大の院に行くという不思議な現象が起こっている。
膵臓
広谷さんが膵炎になった時坂牛もお酒やめないとなるぞと脅されたが広谷さんも禁酒を解いたのでその話は喉元を過ぎた。そしたら先日白い巨塔が久しぶりに新キャストで放映された。ガンの医師が膵臓ガンで死ぬラストシーンに毎度涙するが、今回は広谷さんの膵炎も二重映しとなって思わず友人の医師に膵臓の検査したいとメールしたら、膵臓ガンを早期に発見する方法で検証されているものはないとの返事だった。どうしても心配ならPET検査をしたらと言われた。これはがん細胞がブドウ糖を吸収する能力が他の細胞に比べて大きい性質を利用して糖を入れて糖が集まる場所の有無を調べる検査である。他の撮影ものは物の形で判断するのに対して物の有無で判断するこの方法は結果が分かりやすそうである。しかし保険が効かないのでかなり高い。さてやるべきか否か?
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