Taku Sakaushi

Diary

上から目線族

On November 19, 2011
by 卓 坂牛

人間は人を判断する時の尺度を持っている。人間性で判断する人もいれば、金持ちかどうかを見る人もいる。優しさを評価軸とする人もいれば自分との上下関係(年だったり権威だったり役職だったり)を先ずチェックする人もいる。だいたい最後の尺度を持っている人間にいいやつはいない。そんでもってそういうやつの中で劣等感の強い奴は「上から目線」になりやすい。劣位の自分を見せたくないから先ず自分を上の位置に置きたがるわけだ。榎本博明『「上から目線」の構造』日経プレミアシリーズ2011にそんなことが書いてあった。
僕もたまに上から目線だと注意される。そういう時はだいたい虚勢を張ってちょっと格好つけて偉そうにしたいと思う時である。そんな時はすかさず誰かに怒られ素直にやめる。虚勢を自覚的にはっているので、ああ、ばれたかという気持ちとなる。
ところが世の中には自分の上から目線に自覚的ではない人が結構いる。僕の周りにもうろうろしている。そういう人間は既述の通り人間に優劣をつけたがる。それは親のせいだと言ってもいい。常に親が誰かと比較して優劣をつけてきのだ。そしてそういう比較対象の最たるものは兄弟姉妹である。そう言えば僕の周りの上から目線族には大体優秀な兄弟姉妹がいるようだ。可哀そうに何時も比較されて来たのだろう。僕も兄弟がいるけれど幸運にも僕は兄貴と比較されたことはない。されていたら今頃きっと上から目線族であろう。
今日は凄い雨。でも頑張ってオペラシティのギャラリーに「感じる服・考える服」展を見に行った。結構面白かった。中村竜二の会場構成かなりの存在感である。コラムお読みください。http://ofda.jp/column/

クリスチャン・マークレィー未だ元気

On November 18, 2011
by 卓 坂牛


葛飾キャンパスの建築説明を聞いた。日建と鹿島と管財の担当者総勢10人弱が、教員一人一人に説明してくれた。ありがたいことではあるがこちらもプロだからメールされた総合図を見ればコンセント、空調、ドア等の位置は説明されるまでもない。なんだかお互いに時間の無駄遣いのようである。
銀座で人と会ったついでにオープニングには行けなかったクリスチャン・マークレイ―の新作をギャラリー小柳で見る。ギョッとするようなサイケデリックな掛け軸。そしてリーテム東京工場で展示されたノートブックも掛け軸のように壁に吊るされていた。横トリの話題をさらったマークレィーは70近いが未だ元気。それにしてもこういうよく知った人の新作に触れるのは興味深い。いい悪いとか、感動するしないと言うことを飛び越えて、彼の今の興味を垣間見るだけで大きな刺激である。
ギャラリー小柳まで来たので、表に回ってポーラ美術館アネックスにも立ち寄る。50~60年代のヴォーグやハ―パース・バザーを賑わせたファッション写真の展覧会。リチャード・アベドンのスナップショットとアーヴィン・ペンの白を飛ばしたコントラスト写真が印象的だった。当時の映像が20年代から90年代まで流されていたがやはりディオールの造形力は凄いものだ。
夜事務所に戻り打ち合わせ。お腹空いた。

窓はどちらに開けるべきか?

On November 17, 2011
by 卓 坂牛


昨晩ポスドク候補のA君と作ったポスドク申請書を大学事務に提出。なんとか通るといいのだが、、、大学院の会議の後しばし研究室で読書。東京工業大学大塚本研究室編、塚本由晴、能作文徳、金野千恵著『Window space窓のふるまい学』フィルムアート社2010を眺めながらどうして西洋の窓は内開きが多いのだろうかと不思議に思った。オルジャッティ、コルビュジエ、マッキントッシュ、そして数多のヴァナキュラーな建物の90%が内側に倒れたり開いたりである。唯一堂々と外開きなのはライトの落水荘くらいである。自分の経験でもヨーロッパの古いホテルに泊まると大体内開きである。でもそれは数百年前の建物で鎧戸がついているので内開きにせざるを得ないからである。でもこの本を見ると近代的な建物だってそうなっている。さてどうして?
たまさかそばにあった浜本隆志『「窓」の思想史―日本とヨーロッパの建築表象論』筑摩書房2011にその答えが書いてあった。ヨーロッパの開口部は玄関ドアも窓も外側から内側に開くものである。それは著者自身が調べてもそうだし、一般にそう言われている。その理由は外敵の侵入を考えた時、内側に家具でも並べれば内開きは開けられなくなるからだと言う。そして靴を脱がない文化では玄関ドアが内に開いても靴にぶつかる心配はない。
一方日本では開口部にさほど防衛能力を求めていない。そもそも夜這い何て言う習慣を持つ日本文化では鍵などかけないことも多かった。そもそも近代までは開き戸では無く引き戸であり西洋建築が流入してきても靴を脱ぐ文化では玄関は外開き。加えて雨が多い風土では内開きは防水性能が悪いと言うわけである。
いやコルビュジエやマッキントッシュの国だって十分雨は多いのだが、、、、やはり防衛本能なのだろうか???

リトル・ピープルの時代

On November 16, 2011
by 卓 坂牛

宇野常寛『リトル・ピープルの時代』幻冬舎2011の続きを野木の行き帰りに読み続ける。「リトル・ピープル」とは「ビッグ・ブラザー」と対で使われ、その意味は大きな物語に対する小さな物語とかなり近い。その意味ではビッグ・ブラザーはモダニズムの真理を体現し、リトル・ピープルはモダニズム解体後の小さな物語を紡ぐ個々人ということになる。
と聞けばお決まりのポストモダニズム論かと思うがそうではない。著者は村上春樹を80%称賛しながら、この対概念が村上の中でどのように扱われているかを分析する。それによれば、村上はお決まりのポストモダニズム論に読者を引きずり込むのではなく、ビッグ・ブラザーが壊死した後にリトル・ピープルの紡ぐ小さな神話に引き込まれることこそが最も危険なことであると警鐘を鳴らしていると解説する。
そしてその小さな神話の実例としてあがるのがオオムなのである。そして大きな物語からの安易なデタッチメントではなくコミットメントというメッセージを発するのだが、ではそのコミットメントとは何か?
これが最も難しい。小さな神話が厭世的なカルト物語であるのならコミットメントとは社会的公共的な何かへの取り組みということになるのかもしれない。そして恐らく現代はそう言う方向へ流れている。3.11はそれに拍車をかけていると言えるだろう。しかし、ここで、はたとショックドクトリンの議論を思い出す。社会的なコミットメントであればそれは全てが正しいことなのかと言えばそれはそう簡単に肯定できることでもない。ここにも様々なリトル・ピープルが潜在し目に見えない邪悪なものが潜んでいると僕には思えるのである。リトル・ピープルの時代とはそうした小さな邪悪との闘いの社会であり、それ故にビッグ・ブラザーの時代よりはるかにリテラシーが求められるのだと思う。

一人で飲んでいると起こること

On November 16, 2011
by 卓 坂牛

先日荒木町のとある飲み屋に珍しく1人で入って1人で飲んでいた。右隣に私同様1人で飲んでいる恰幅のいい方がいた。私より10歳くらい年上に見える。五木寛之に似たカッコいいオヤジである。だいぶ前に来ていたのだろうか10分くらいしたら帰ろうとした。帰りがけに諏訪出身というバーテンに「諏訪には理科大があるよね、僕は理科大出身なんだ」と言う。あれあれ、それでは声をかけないわけにはいかないと思い。「私は理科大教員で」と言って話始めたら小一時間話がはずんだ。某会社の社長さんをしているそうである。理事長は友達だと言っていた。
そしてその方が帰ると、左隣に座ったおじさん(というにはかなり若い)が話しかけてきた。歳のころは30代である。名刺をもらうとこちらも某ソフトウエア会社の社長だった。社屋を作りたいのだと言う。そして某有名大学の教授もしている有名建築家に会ったそうだがなんともつまらないので彼には頼まないと言う。「それなら私とやりましょう」と言ったら「そうしましょうか」と言う。というたわいもない会話をして名刺を渡して店を出た。
1人で飲むと言うのもなかなか悪くないものである。

建築界ネットビジネス

On November 15, 2011
by 卓 坂牛

夕方友人の弁護士から電話があり相談にのる。ある不動産屋があるパース屋に仕事を依頼したのだが出来上がったデーターのデーター量が少なくて大判ポスターを作れない。それは契約違反なので金を払わんと言ったらパース屋が訴えてきたという。データー量の仕組みやファイルの種類を教えてあげた。いろいろ聞くとそのパース屋は中国にあるそうだ。
僕もコンペで中国のパース屋を使ったことがある。日建に教えてもらったのである。教えてもらった時の値段と払った時の値段は5割くらい値上がりしているのに驚いた。できは値段相応なので払ったが値上がりの理由は受注量がうなぎ登りに増えているからだそうだ。一度も会ったことがない人間にメールのやり取りだけで仕事を依頼して成果品が届き金を払うと言う世界が到来したことに驚いた。
夕刻僕がアルゼンチンに行った時に面倒を見てくれた日系アルゼンチン建築家のKさんがスタッフと来所。彼はアメリカの事務所とともにこれから日本に建設されるドイツ自動車メーカーのショールーム設計をするとのこと。一体日本までわざわざやってくるほどのことかと思っていくつつくるのか聞いたら200と言う。これは驚きである。数もさることながら、日本につくる世界的に一流な車のショールームを設計するのがアルゼンチンとアメリカの事務所だと言う事実に驚く。頭脳は世界を駆け廻っている。そのうちパースじゃないがネットで注文を受けてネットで成果品を送りお互いの顔も見ずに設計が出来上がるという時代が来るかもしれない。
p.s.
まあ考えようによっちゃあ、コンペなんて敷地も見ずにクライアントとも会わずに優勝して実際できたなんてこともあるわけだ。その意味では既にそんな状態があると言えないこともない.。

手形が伝える人生

On November 13, 2011
by 卓 坂牛

朝から午後まで、理科大の公募推薦入学試験。応募者は減ったもののとても魅力的な人材が受けてくれることが嬉しい。2部ならではの人材である。終わって四谷のジムで20分自転車、20分ランニング。サウナを浴びてから原宿へ。竹下通りの喫茶店兼画廊で三輪映子さんの新作展。彼女はずっと版画や切り絵そして童話の絵と詩を作る作家だったのだが、今回は「目には目を歯に歯を」というタイトルで、植物の芽や葉を背景として丹念に描き、その上に人の手の形を切り取った切り紙の手形を載せると言う表現を試みている。人の種類は幼児から100のおばあさんまで千差万別。

植物は描くのに3日かかるそうである。全部で36枚近くあるので植物だけで100日。そして36名の手形をとってその上に張り付ける作業が一カ月くらいかかったようである。人の手にはなんだか人生が滲み出る。私の祖母の妹は100歳近くしてまだ生きているが彼女の手だけはなんだか全く他を寄せ付けない妖気を漂わせている。

銀座の夜

On November 13, 2011
by 卓 坂牛

午前中、日建のソニーのビルを見に行く予定だったのだが、どうにも疲れがとれず欠席。午後事務所で兄貴夫婦と打合せ。やっと1案に絞られ構造、設備も大方決まる。
夕刻銀座へ。理科大建築の理工学部(野田)と工学部(神楽坂)教員懇親会。数十人集まる。私を含め3人の新任がご挨拶。宴たけなわだったが早めにお暇。
高校のクラス会へ移動。男女数が半々くらい。女子元気。学校の先生をしているY女史はついに孫誕生。某病院の部長先生をしているW女史はかみさんの展覧会に行ってくれたそうでありがとう。出版社勤めのKさんは社屋が賞をとったのだが使いづらいと不満を述べられる(しかし私のせいではない)。女性陣は1人を除いてみな頑張って働いている。Mさんのみピュアな専業主婦。(京大まで卒業されたのに)頭脳がもったいない。男の子たちもみなご活躍中。筑波の先生をしている物理学者のA博士はノーベル賞まであと一歩(本当か?)。毎年数億の研究費を使っているそうだ。そう言う人もいるもんだ。日建のNは私同様すっかり頭が淋しいが今年から執行役員。電通のK君ロンドンから帰国したばかりで佐々木希を知らない。本当に電通の人?
2次会ワインの店を出てきたら。あれ??見た顔が前を通る。理科大教授陣H先生、I先生、Y先生、が3次会の店を探して彷徨っているようである。しばらく立ち話してから別れる。

デジタル新聞をとることにした

On November 12, 2011
by 卓 坂牛

朝日新聞のデジタル版をとることにした。たまった新聞を地下のごみ置き場に運ぶたびになんだかもったいない気に駆られて。
というのは主たる理由では無く新聞を持ち歩かなくても何処でも読めるし3つの端末で同時に読めるから。加えて重要なのは検索機能。読みたいキーワードを入れておくとそれに引っかかる記事が一望できるし検索も簡単である。
もちろん直観的に記事のヒエラルキーがつかみにくいと言うデメリットはあるのだがそれは慣れの問題だろう。徐々に新聞社側の軽重は読み取れるようにはなるはず。まあそもそも記事の重要度は新聞社が決めるものと言うよりは読者が決めるべきことでありそれがメディアリテラシーというものであろう。
http://digital.asahi.com/20111112/pages/

デタッチからコミットメントへ

On November 11, 2011
by 卓 坂牛


事務所、大学、会議。今日の会議は長い。結構重要な案件が並ぶ。夕方東京に来ているカナダの友人と再び会う。彼は原宿に二日泊まり、浅草に二日。そして今は池袋。一体どんな場所かを見てみたくその場所を尋ねてみた。西口公園を通り過ぎて駅から歩いて10分。KIM INNという日本スタイルの素敵なホテルのような旅館だった。ラブホテル街の中にあるのでこんな場所に一般人はまあ気がつかないのだろうが一泊4千円くらいで泊まれるコンクリ―ト造の小奇麗な所である。玄関を開けるとティロが上がり框に座っていた。一体どうやってこう言う場所を探すのかと聞くと、世界のヴァナキュラーな宿泊施設がゲスト評価付きで載っているサイトがあるのだそうだ。
岐阜出身の研究室の学生に勧められた飛騨牛の店に行った。静かでゆっくり話のできる気持ちの良い場所である。とにかく会話が止まらない。26年分の尽きぬ話が次から次に飛び出す。時間よ止まれという感じである。言語の壁は全くない。本当にハッピーな時間である。
彼が村上春樹の1984を読んだかと聞く。恥ずかしながら読んでいないけれどどうして?と聞くと、これが日本の現代の感覚だと言うので読んでいるが正しいかと聞きたかったと言うわけである。恐らく正しいと答えた。
そう言えば昨晩読み始めた宇野常寛『リトル・ピープルの時代』幻冬舎2011は村上春樹分析で一章費やされている。その中に「デタッチメントからコミットメントへ」という節がありびっくりした。というのもこれは僕がある建築雑誌に書いた短い論考のタイトルと同じだったから。あれ?と思ったのだが、その節を読んでみるとそれは村上の言葉だったことを思い出させられた。それは「関わらない」ことから「関わる」ことへという意味である。思い出した。僕はその頃村上に大きく影響を受けて建築においても「関わらない」ことから「関わること」が可能かを考えていたのである。未だ日建にいたころである。
そして今その考えはもちろん更に強くなっている。とは言え世の中には社会にディープにコミットする人は沢山いる。僕はそんなにコミットすることができる人間ではないし、そういうことが余り得意ではない。あるいは好きできない。でもライトにコミットすることが必要だろうとは思っている。そんな感触が村上なのである。
というわけで友人ティロに村上の考えは現代人の(僕もその1人として)ある側面を確実に表していると思うと伝えた。彼は納得したかどうかは分からない。それは2週間の滞在の中でなんとなく感じ取ってくれればいいことである。
僕のルームメイトで彼の友人でもあったクリスタとミュンヘンかバンクーバーか東京で再び会おうと約束して池袋を後にした。幸せなひとときだった。

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