Taku Sakaushi

Diary

癒されたいのは大人?

On November 10, 2011
by 卓 坂牛


午前中野木の現場を往復。地下水位が高いのには驚く。この辺り田んぼだったのだろう。建物を載せようとしているローム層の上に水みちがあるようだ。
往復の車中読みかけの『日本建築宣言文集』を読み終え、一昨日天内君から送られた仲正昌樹編『批評理論と社会理論1アイステーシス』お茶の水書房2011中の天内論考「ナショナリズムの残余―佐野利器の「反美術的」職能観」を読む。
昨日書いたように明治、大正の建築論は芸術vs技術という2極構造の中に位置づけられる。そして佐野は構造家として技術の極にいた人である。天内君の論考を読むと佐野が19世紀末の戦争のさなかで日本の国力を憂えながら学問へ向かっていたことがうかがえる。そしてその憂いは国力=技術力という戦争を基盤とした強迫観念に結び付いたとも言えるのではないか?そして恐らく当時の学徒たちは多かれ少なかれそうした精神環境の中にいただろうことは想像に難くない。それゆえ当時の建築論が常に一方で技術を極とし、他方芸術においては「日本」の様式がメインテーマであったことも頷ける。つまりどちらの極においても、ナショナルな思考が基盤にあったということである。
ところで話は全然変るが、武藤清の孫にあたる僕の友人は自分の息子に利器と名付け「りき」と読ませている。佐野利器からとったと言っていたが本当だろうか?自分の祖父の師匠の名を自分の息子につけるなんていうことがあるだろうか???もちろん佐野利器の利器は「としたか」と読むのだが。
午後事務所への帰路、傍の公園で移動動物園が行われていた。人が沢山集まっているのだが殆ど大人であることに驚く。子供は動物じゃあ癒されないと言うことか??癒されたいのは大人たち??
夜2年生の製図講評会。新建築の橋本純さんがゲスト。なかなか考えられたレクチャー。そして分かりやすい。さすがジャーナリストである。

日本版『言葉と建築』の不可能性

On November 8, 2011
by 卓 坂牛

藤井正一郎・山口廣編『日本建築宣言文集』彰国社2011(1973)を読みながら、明治大正の日本建築論の展開は一言で言えば、「芸術か技術か」の二者択一に終始していると感じた。もちろんディテールはいろいろあるし、大正も後半になればマルクス主義的な思潮が建築論にも影響を出し始めるのだが、、、、、
ところで前々から日本における『言葉と建築』が描けないかと思っていたのだが、この本を読みながら、これは無理であることに気がついた。というのはフォーティーの『言葉と建築』の最も重要な視点は西洋の建築論において近代のヴォキャブラリーが何時からどこで使われ始めたかを照射することで近代がどのような価値観の地平(エピステーメー)の上に成り立っているかを明らかにしているからである。言いかえればフォーティー論の特質は空間とか機能という近代になって初めて使われた言葉を採取することでその時代の価値観を浮き彫りにしたのである。
しかるに日本建築においては近代以前に論はないので。近代において輸入された「建築」にまつわる言葉たちはそもそも日本の価値として存在していたのかどうかが見極められない。つまりそれらの言葉が日本の近代建築において初出の概念かどうかが判定しにくいのである。
それゆえそんな作業をする意味も無い。言いかえれば日本の建築論をフォーティ―的に明らかにするとしたならばそれは近代にはないのかもしれない。たとえば20世紀後半の建築概念の変化をそうした視点から分析するのならまだ可能性はある。しかしそれをやる意味があるのかどうか今のところ不明。

名刺管理のアイフォンソフト

On November 7, 2011
by 卓 坂牛


午前中模型を沢山持ってクライアントのオフィスへ。2時間かけて順調にいろいろなことを説明し決めてもらった。ほっとする。
午後1年放っておいて山のようにたまった名刺を前に仕方なく整理にかかる。と言ってもこれを入力するのも嫌だし、誰かに頼むためにその説明をするのも面倒くさい。KING IIMのスキャナーが結構評判いいと聞き買おうかと思ったのだが、アイフォンのアプリが結構使えるとスタッフが言う。まあだまされたと思ってworld card mobileなるアプリを1000円でDL。なんのことはない、アイフォンのカメラで名刺を撮影するだけ。すると画像として保存されるとともにOCR機能(画像をテキスト化する機能)で95%失敗無くテキスト化される。加えて、ほぼ間違いなく姓名は姓名の欄に、会社名は会社名の欄に電話は電話の欄にデーターが仕分けされる。これはなかなかすごい。名刺管理に四苦八苦されている方、試す価値あり。
実は最初のうちは上手くいかずイライラしていたのだが、10枚くらいやっていたら撮影のコツと操作のルーティーンにはまった。問題はこのデータ―をコンピューターのアドレス帳に上手くイクスポートできるかどうかであるがそれは今のところまだ不明。

ヴァンクーヴァーの役人の意識

On November 6, 2011
by 卓 坂牛


午前中新宿御苑の茶会に行く。茶室楽羽亭は中村昌生の設計。4畳台目の茶室は使われず、十畳の広間で濃い茶を、椅子席で薄茶をいただき弁当を食べる。雨が降りそうで降らない霞のかかる新宿御苑だが茶室周りだけ華やいだ雰囲気である。
午後26年ぶりにUCLA時代の一番の親友Thilo Driessenと再会。彼は卒業後チャールズムーア、リゴレッタの事務所で働きヴァンクーバーに引っ越す。しばらく設計事務所に勤めていたが経済危機が訪れ全く仕事が無くなりブリティッシュコロンビア大学院に入りランドスケープを学び市役所で街づくりの仕事を開始。現在はBoard of Parks and Recreation のマネージャーである。と言われてもどんな仕事かよく分からんと言うとまあ公園作ってどのように人々を遊ばせるか考えるようなものだそうだ。
そんなわけで彼は余り建築単体に興味は無く街づくりに関心が移っていた。そして彼らの問題意識が日本と同じように街とは計画的にできるものなのか?役所はどのくらい重要なのか?という所にあるのが面白かった。というのも表参道のカフェで会って、青山をぶらついてもこの辺りはきれい過ぎるし、表層的でつまらないと言う。そこで千代田線で根津に行き裏路地をぶらつきながら谷中銀座を歩き日暮里からJRで上野に行き西洋美術館を見せるが反応なし。そこでアメ横に行ってからJRで東京駅へ。丸の内の高層ビル群を見せると典型的な60年代のアメリカの失敗ダウンタウンのようだと言うので、三菱一号館の辺りに連れていく。日曜の夜の歩行者の量に驚いていた。
ビールでも飲むかと誘うとさっきのアメ横に行こうという。路上の丸椅子で焼き鳥食べながらビール。「こう言う場所は役所のプランニングでできるモノではない」という「こう言う日本的無計画なchaos は大好きだが、計画的でconformityのある街(例えば青山等)とどう折り合いをつけながら計画していったらいいのだろうか?一体君のような大学の先生はハイブローな街を優先的に考えるのではないのか?」と言うので全くその逆だと言ったら「wonderful」と言われた。
太平洋の向こうでも同じ意識の人間がいてしかも役人をやっていることが嬉しかった。

○○計画の無意味さ

On November 5, 2011
by 卓 坂牛

先日読んだ山崎亮『コミュニティデザイン』の中で役所が作る総合計画批判がされていた。というのもこういうものは規格があって、その規格を作り慣れたコンサルに外注されて内容をよく吟味されずにできあがってしまう。よってできたものは当の役所の人間だってよく知らず、もちろん住人はその存在さえ知らない。住人が知らないその町の将来像ってなんの意味があるのかと著者は問う。
そうだよなあと思いながら馬場正尊『都市をリノベーション』NTT出版2011を読んでいたら似たようなことが書かれていた。「戦後六○年、日本の都市計画の主な手法は一貫してマスタープランを描きそれに向け作業を進める・・・・(しかし)・・・都市を取り巻く状況は複雑になりすぎ、・・・能天気に新しい線をひくほど無頓着ではいられない」
山崎住民不参加の計画を無意味と言い、馬場は計画自体を無意味だと言う。山崎はまだ計画に期待をしているが馬場は既に計画を放棄している。
理由はどうあれ2人は今でも役所にはどこでも並んでいる例のあれ、小奇麗にまとまって虫唾が走るような笑っちゃう美辞麗句の並んだ○○計画、とか○○マスタープランを否定している。
何て言う話を先日八潮市役所の方に話したら(彼らは世の中一般の役人ではない。そういう計画を作ることの無意味さをよく知っている例外的な先進的役人たちである)こう言っていた。
「昔は役所のやることは正しいということになっていて住民はそれを聞くことになっていたけれど今は違いますからねえ」と。さすがよく分かっている。

3年製図講評会

On November 5, 2011
by 卓 坂牛


朝一で八潮。今日は曽我部さん、小川さんを交え住宅、公園の打合せ。なかなか熱の入った議論。

午後事務所に戻り打合せ。夕方大学3年生製図講評会。最初にゲスト藤村龍二さんのショートレクチャー。Architect2.0という話。信大時代もゲストで来ていただいたがその時よりお話はヴァージョンアップされている。その後4先生の各スタジオ毎に講評。最初は多田スタジオの表参道のオフィスビル。2つ目は青島スタジオのアーバンデザイン。3つ目は川辺スタジオの公共性をとりいれた小学校。4つ目は亀井スタジオの渋谷ターミナル。それぞれ独自の視点から個性的な課題を設定していただいた。3年後期は受講生が40人くらいに減るので作品は全員並べてもらいその中からプレゼンする人を選び講評するという方法をとった。時間はぎりぎりだがそれなりに上手くいった。これだけ幅広い課題だがさすが藤村さん的確なコメント。ありがたい。

日展

On November 3, 2011
by 卓 坂牛

かみさんが日展に入選し娘と一緒に見に行った。国立新美術館の1階半分と2階3階を日展が占めている。2階の工芸を覗くと素敵な鉄の作品を発見、偶然娘のクラブ顧問先生の作品だった。へえこんな人が高校で教えているなんて恵まれている。チリ―ダのようでもありとても魅力的。

洋画はパスして日本画を眺めてから書道へ。かみさんの作品は第一室のかなりいい場所に飾られている。帖(じょう)=本 や巻子(かんす)=巻物はアクリルケースの中に陳列されている。数十ページ書いても陳列されるのは50センチくらいで少々可哀そうである。

ところでジャンルごとの入選点数/応募点数・入選倍率を見ると、日本画216 / 550 2.5倍、洋画598 / 2136 3.5倍、彫刻115 / 177 1.5倍、工芸美術476 /869 1.8倍、書道 967 / 10346 10.6倍 である。入選数が一番多いのは書であるが同時に最も倍率が高いのも書である。大学受験同様、倍率が高いからレベルが高いとは限らないが、書の場合は手軽なだけに書道人口の多さがこの倍率を生み出しているのだろう。かみさんの作品はなかなか素敵である。紙の色と線の色がとても上手くいっているように見える。

コミュニティデザイン

On November 2, 2011
by 卓 坂牛

野木の現場往復で山崎亮『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』学芸出版2011を読んでみた。今や学生必読の書となっていると聞く。これを読みながら都心におけるコミュニティ意識の発見に思いが至る。
先日お会いした日建設計のとある役員の方が家は郊外にあるが、遠いので理科大(九段下)のそばにコーポラティブハウスを建てて住み始めたとおっしゃる。「他の居住者とは建てる前から知り合いだったのですか?」と聞いたら、「欠員が出たので募集しています」と言うチラシを見て入れてもらったそうだ。他の方はその辺りに住んでいた商店のおやじだったりするらしい。それで何かって言うと皆で集まって飲んだり食ったり、祭りと言えば異常に盛り上がるのだそうだ。家族が住んでいる郊外の住宅地ではこういう集まりは無い。郊外の住宅地では感じないコミュニティ意識を東京のど真ん中のオフィス街では感じるのだという。それを聞いて実は僕も同じことを感じた。以前住んでいた私鉄沿線の住宅地ではかみさんはともかく僕は周囲に知り合いもいなければもちろん話し相手もいない。ところが今住んでいる四谷ではマンションの理事をやっているから近隣住民はよく知っている。また仕事場がそばだから昼食、夕食を食べに行く荒木町の飯屋、飲み屋の親父とは友達だ。いや単なる友達では無い。荒木町の街づくりにもちょっとは関わっており、飲みに行かない飲み屋の親父さんやバーのマスターとも友達である。
そしてそういうお店に僕の家族もご飯食べに行ったりするから知り合いである。というわけで僕にとっては四谷荒木町は一つのコミュニティ意識を感ずる場所なのである。
勘所は何かと言うと、職住接近である。日建の役員も九段下の職場から家まで歩いて行ける。飯もその辺で食う。だからその辺りに帰属意識が高まる。加えて、コーポラティブハウスが住人を一体にする。僕も似たようなものである。
オフィス街でもいやだからこそ、コミュニティは作れる。山崎さんが作るような濃いコミュニティは望むべくもないが緩いコミュニティは適度に気持ちがいい。

卒計のエスキス

On November 2, 2011
by 卓 坂牛

卒業設計のエスキスをしながら思う。
パターン1:作ることに意味が感じられなくなる輩。
こういう輩は作ることで何が改善されるのか分からなくなってしまう。作る情熱が作ることで起きる問題を凌駕できなくなってしまう。そう言う学生達はすなわち作る意志がそもそも僅かしかなかったのである。こういう燃え尽きた情熱を再燃させるのにはよほどの時間とエネルギーが必要である。まあ建築をやめた方がいい。
パターン2:そこそこ絵が描けてしまう輩こういう輩はある程度自分のテイストの範囲でそこそこ及第点の絵が描けてしまう。彼らはそれ以上の努力をすることを極度に恐れる。自分のテイストを超えたところに出たことが無いから。残り時間を賢く計算しながらできる範囲のことを終わらせようとする。こういう方法は無事卒業はできても卒計の目的を達成することも無く、そして評価されることも無い。
パターン3:とにかく出遅れている輩こういう輩は作る情熱もあるし、無意味に器用なわけでもないので、一生懸命なのだがとにかく手が遅く出遅れている。とは言え模型の一つもあるのでいろいろ話は聞くのだが、情熱と手が空回りしながら形にならない。こういう輩はまあとにかく時間かけて少しずつ形にしていくしかない。
パターン4:政治家に向いている輩こういう輩は「県を、市を、街を良くしたい」と叫ぶ。そのためには「人々の交流と触れ合いを大事にしたい」とこう続ける。話はごもっともだし、時間があればその話をゆっくり聞いてみたい。しかしその話の末に建築ができるとはとても思えない。政治の理論と構築の理論は次元が違う。こういう輩はすぐに職業を変えた方がいい。建築よりも実のある人生が待っている。
というわけで「君は設計をやっていくのにぴったりだ」と言う学生は何故かいない。

博士に進む理由?

On November 1, 2011
by 卓 坂牛

高学歴ワーキングプア問題は様々語られている。理科大も博士後期課程を充実させるという学長方針が上から回って来た。こんな時期に果たしてそれは正解か?少々疑問もあり水月昭道『高学歴ワーキングプア―「フリーター生産工場」としての大学院』光文社新書2007を斜め読み。
何故この少子高齢化時代に学生数は減らないのか?いやむしろ増加しているのは何故か?それは学部生が減ろうとも大学院生が増えているから。平成3年の「大学院設置基準の改正」に端を発し、以来大学院生が大量に作り上げられてきた。目的はもちろん「日本の研究力の増強であり職業人の能力増大」である。
文科省にも大義はある。しかし著者は次のようにまとめる「大学院重点化というのは、文科省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失わんと執念を燃やす‘‘既得権維持‘‘のための秘策だった」要は子供が減って教育を受ける者が減れば文科省の予算も権力もなくなる。それを回避するには教育されるものを増やすしかないということだったというわけだ。
理由はともあれ、先生の甘い言葉に乗って博士後期課程に進んでしまった人にはもはや普通の就職はあり得ない。彼らのまっとうな就職先は研究職である。そしてなんとそこでの失業率はほぼ5割である。新卒の失業率の約10倍。そもそもそんな難関であることを彼らは知らない。よしんば知っていたとして博士をとって研究職に就くことはそれほど価値あることなのかよく考えるべきである。加えて、そんなシリアスな現状を知らせずしてドクターを増やせなどと軽々しく言うべきではないだろう(もちろんそう進むことがふさわしい人はそれでいいのだが)。

« Previous Page Next Page »

Archives

  • October 2024
  • September 2024
  • August 2024
  • July 2024
  • June 2024
  • May 2024
  • April 2024
  • March 2024
  • February 2024
  • January 2024
  • December 2023
  • November 2023
  • October 2023
  • September 2023
  • August 2023
  • July 2023
  • June 2023
  • May 2023
  • April 2023
  • March 2023
  • February 2023
  • January 2023
  • December 2022
  • November 2022
  • October 2022
  • September 2022
  • August 2022
  • July 2022
  • June 2022
  • May 2022
  • April 2022
  • March 2022
  • February 2022
  • January 2022
  • December 2021
  • November 2021
  • October 2021
  • September 2021
  • August 2021
  • July 2021
  • June 2021
  • May 2021
  • April 2021
  • March 2021
  • February 2021
  • January 2021
  • December 2020
  • November 2020
  • October 2020
  • September 2020
  • August 2020
  • July 2020
  • June 2020
  • May 2020
  • April 2020
  • March 2020
  • February 2020
  • January 2020
  • December 2019
  • November 2019
  • October 2019
  • September 2019
  • August 2019
  • July 2019
  • June 2019
  • May 2019
  • April 2019
  • March 2019
  • February 2019
  • January 2019
  • December 2018
  • November 2018
  • October 2018
  • September 2018
  • August 2018
  • July 2018
  • June 2018
  • May 2018
  • April 2018
  • March 2018
  • February 2018
  • January 2018
  • December 2017
  • November 2017
  • October 2017
  • September 2017
  • August 2017
  • July 2017
  • June 2017
  • May 2017
  • April 2017
  • March 2017
  • February 2017
  • January 2017
  • December 2016
  • November 2016
  • October 2016
  • September 2016
  • August 2016
  • July 2016
  • June 2016
  • May 2016
  • April 2016
  • March 2016
  • February 2016
  • January 2016
  • December 2015
  • November 2015
  • October 2015
  • September 2015
  • August 2015
  • July 2015
  • June 2015
  • May 2015
  • April 2015
  • March 2015
  • February 2015
  • January 2015
  • December 2014
  • November 2014
  • October 2014
  • September 2014
  • August 2014
  • July 2014
  • June 2014
  • May 2014
  • April 2014
  • March 2014
  • February 2014
  • January 2014
  • December 2013
  • November 2013
  • October 2013
  • September 2013
  • August 2013
  • July 2013
  • June 2013
  • May 2013
  • April 2013
  • March 2013
  • February 2013
  • January 2013
  • December 2012
  • November 2012
  • October 2012
  • September 2012
  • August 2012
  • July 2012
  • June 2012
  • May 2012
  • April 2012
  • March 2012
  • February 2012
  • January 2012
  • December 2011
  • November 2011
  • October 2011
  • September 2011
  • August 2011
  • July 2011
  • June 2011
  • May 2011
  • April 2011
  • March 2011
  • February 2011
  • January 2011
  • December 2010
  • November 2010
  • October 2010
  • September 2010
  • August 2010
  • July 2010
  • June 2010
  • May 2010
  • April 2010
  • March 2010
  • February 2010
  • January 2010
  • December 2009
  • November 2009
  • October 2009
  • September 2009
  • August 2009
  • July 2009
  • June 2009
  • May 2009
  • April 2009
  • March 2009
  • February 2009
  • January 2009
  • December 2008
  • November 2008
  • October 2008
  • September 2008
  • August 2008
  • July 2008
  • June 2008
  • May 2008
  • April 2008
  • March 2008
  • February 2008
  • January 2008
  • December 2007
  • November 2007
  • October 2007
  • September 2007
  • August 2007
  • July 2007
  • June 2007
  • May 2007
  • April 2007
  • March 2007
  • February 2007
  • January 2007
  • December 2006
  • November 2006
  • October 2006
  • September 2006
  • August 2006
  • July 2006
  • June 2006
  • May 2006
  • April 2006
  • March 2006
  • February 2006
  • January 2006
  • December 2005
  • November 2005
  • October 2005
  • Home
  • About
    • Profile
    • Team
  • Works
  • Blog
    • Text
    • Column
  • Contact
  • University
    • Lab
    • Lecture
  • O.F.D.A Home
  • #

© Copyright 2016 O.F.D.A.