Taku Sakaushi

Diary

原子力問題

On May 5, 2011
by 卓 坂牛

現代思想五月号「東日本大震災特集」を読む。32編の論考を全部ではないが時間の許す限り読んでみた。と言うのも昨今のメディア報道がひどく無意味に感じられるからである。そもそもスポンサーがついているテレビや新聞、パニックを回避したい政府、そして責任当事者である東電、どれをとっても原理的に真実を報道しにくい状況にある。となれば2次資料でもいいから違うソースで、情報を大量に仕入れないことにはある正確性にたどりつけない。
地震と日本/柄谷行人
「無責任の体系」三たび/酒井直樹
「未来」はどこにあるのか/西谷修
傷は残り、時おり疼く/森達也
ヒロシマからフクシマへ/関曠野
福島原発大震災の政策的意味/吉岡斉
ゲンパツを可能にし、不能にしたもの/飯田哲也
軍事支配の下流に置かれた「平和利用」/梅林宏道
封印された「死の灰」はそれでも降る/小松美彦
「安全神話」は誰が作ったのか/ 高橋博子
原爆投下以後、反原発以前/山本昭宏
東京を離れて/矢部史朗
ハイブリッドモンスターの政治学/土佐弘之
おそらく『現代思想』とて編集長のバイアスで筆者は選ばれているのだからここにも真実があるかどうかは怪しい。しかしここでは多くの論考を読むことで確率的にそうしたバイアスを少しでも取り除けたと仮定する。そのうえで最も信頼できそうな考えから僕が共感できたことを二つ記しておきたい。
一つはなぜ原爆を受けた日本が原発を採用してきたかと言うことである。それを説明した飯田哲也の論考は説得力を感じた。日本には環境をめぐる社会的ディスコースが形成されてこなかったという理由である。余りに軽薄な知識人的人間のその場しのぎの言葉しか世論形成の土台になく、そのため日本を決める決定事項になんの批判も生み出せなかった。そんな知の空洞化が原子力を「安全なものとして」容易に受け入れてきたというわけである。
二つ目は原子力採用の可否についてである。エネルギー問題にかかわらず、我々がある政策を採用する時にはそのメリットとリスクをパブリックに議論することが重要だろう。しかし原子力問題だけはそうした天秤にかけて検討する問題ではないのではという土佐弘之の議論も正しいように思えた。かれはハイデガーの次の言葉を引用する
「我々は必要に足りるだけの燃料や動力源を、何処から獲得してくるかと言う問ではありませぬ。決定的な問いはいまや・・・<表象する>ことが出来ない程大きな原子力を一体如何なる仕方で制御し、操縦し・・・どこかある場所で檻を破って脱出し、いわば出奔し一切を壊滅に陥れるという危険に対して、人類を安全にしておくことができるかと言う問いであります」
やや情緒的に聞こえるこの言葉の中で、「<表彰する>ことができない程大きな原子力」という認識に注目しておきたい。桁違いの大きさは桁違いの危険をはらむ。その点は結局切り捨てられてしまうわけである。であれば最初からそれを存在しないものとして考えるべきなのである。
世界には原発電気供給をしていない国もあるようだ。オーストラリア、オーストリア、デンマーク、イタリアなど、そうした国を見習う方が正しい選択と思われる。
以上二つの内容は今回の原子力問題における僕の考え方の基礎となっていくと思われる。

レモン展感想

On May 4, 2011
by 卓 坂牛

オペラシティギャラリーでホンマタカシを見http://ofda.jp/column/てから新宿でかみさんと会う。連休中は東京から出ない。帰宅して現代思想の五月号をめくる。柄谷行人が「地震と日本」という短文を寄せている。阪神でも今回でも災害後に若者のボランティアが相互扶助的に現れることを指摘。そういう共同体の出現は日本だけではなく世界的に起こってきたことをレベッカ・ソルニットの『災害とユートピア』を引きながら説明している。こういうことは日本的なことだと思っていたので目から鱗である。
夕方明治大学にレモンの卒計展を見に行く。郷田先生とばったり会う。今年は高橋禎一さん、小島さん、山城さん、木下さん、トムヘネガンが審査員で賞を出している。夜審査委員の面々に加え北山さんらとともに近くのレストランで夏のトークインのキックオフミーティング。そこでトムの感想を聞くと、今年は一つの大きな形ではなく、フラグメンタルな形の寄せ集めが多いことを驚いていた。それは今年特優のことなのかと疑問に思ったが、確かに全般的にそんな感じはする。そしてそういうフラグメントに異様な密度感を加えてひたすら積み上げていく作り方が一般的になっている。その密度感はオブジェとしての見ごたえはあるのだが建築的な意味を作り上げているのかどうか、にわかには判断できない。
高橋賞をとった成長する住宅は他のフラグメントとは異なり瞬間的にコンセプトとリアリティが見て取れる。短い時間で判断するならこの作品は評価しやすい。
2軒めで北山さんが我々はもっと建築や都市の在り方について発言をしていかなければいけない。それが我々の責任であることを力説していた。そう思う。

大学出版会

On May 3, 2011
by 卓 坂牛

6時半のアサマで軽井沢へ。しなの鉄道に乗り換え小諸へ。ある建物の設計者の選定ヒアリング。6社の設計事務所の方とお会いし昼まで個別にインタビューする。すでにこちらで作った基本構想書を渡してありその実現性などについて聞いた。こちらの意向を全く斟酌しない事務所から是非これを実現したいと言う事務所までいろいろあるものだ。というわけで選定はいたって簡単に終わった。
昼をとってからアサマで東京へ。車中佐藤郁哉、芳賀学、山田真茂留『本を生み出す力―学術出版の組織アイデンティティ』新曜社2011を読む。知のゲートキーパーとしての学術出版社4社、ハーベスト社、新曜社、有斐閣 、東京大学出版会の書籍ラインナップ、組織アイデンティティについて分析した本である。4社は個人出版社、10人規模、100人規模、そして大学出版会という規模と性格の異なる4つの組織である。出版と言うのは営利行為であると同時に文化事業である。彼らの持つ悩みは実に設計事務所とよく似ている。例えばよい本は必ずしも売れるとは限らない。特に学術書であればなおさらである。しかし出版社の矜持とはそういう本を世に示すことである。だから定期収入が見込める教科書を売りさばき、会社の顔としては売れぬ名著を発刊することになる。
大学出版会というのは他の3つとはやや異なる。これは財団法人であり営利団体ではない。日本には大学出版会(部)が大学出版部協会に所属するものだけでも。これだけある。
北海道大学出版会、東北大学出版会、東京大学出版会、名古屋大学出版会、京都大学学術出版会、大阪大学出版会、九州大学出版会
弘前大学出版会、三重大学出版会
流通経済大学出版会、聖学院大学出版会、聖徳大学出版会、麗澤大学出版会、慶應義塾大、出版会、ケンブリッジ大学出版局、産業能率大学出版部、専修大学出版局、大正大学出版会、玉川大学出版部、中央大学出版部、東京電機大学出版局、東京農業大学出版会、東京農工大学出版会、法政大学出版局、武蔵野大学出版会、武蔵野美術大学出版局、明星大学出版部、関東学院大学出版会、東海大学出版会、大阪経済法科大学出版部、関西大学出版部、関西学院大学出版会
その中でも売上1位は東大出版会である。これはまあ当然。しかし意外なのは第二位。アマゾンやジュンク堂の売り上げでは東京電機大学出版局が東大に続く。理系の重要書を上手に刊行しているのであろう。それにしてもこれだけ出版会があるのなら、理科大に無いのが不思議である。先日理科大出身で某出版社にお勤めの方とお話していたら是非理科大出版会をとおっしゃってくれた。実現できれば嬉しい限りである。
それにしても本書を読んでいると人文系の出版社は人文系出身の方が創業し母校の人文系の先生たちの本を出すわけである。しかるに理工系の先生は人文系より出版に価値を置いていない。だから出版社に勤めようなんて言う理工系の人は少ない。東工大も出版会を持たない。加えてそもそも建築を理工系などと思っていない我々は理工系の出版社からの出版を期待していない。とは言え人文系の出版社とは縁が無い。だから出版のとば口まで進むのも一苦労である。こうなると理科大学出版会を何とか作りそこで理科ではない本を作ってみたいという夢が広がるわけである(矛盾?)。

原子力都市

On May 1, 2011
by 卓 坂牛

午前中コニカミノルタギャラリーで今年の木村伊兵衛賞を見る。久しぶりにいい写真を見た。その足で紀伊国屋で本を物色。宅配してもらう。その中の一冊矢部史朗の『原子力都市』以文社2010を読む。矢部は現代の管理社会を批判的に論じる社会主義者である。タイトルの通り日本の社会が工業化社会から、原子力社会に移りそれがどういう事態を招いているかを旅しながら記している。ある一章は柏崎についてである。曰く「原子力都市における情報管理は、嘘と秘密を全域的、恒常的に利用する。嘘と秘密の大規模な利用は・・・・感受性の衰弱=無関心を蔓延させる・・・・原子力都市は、無関心を新たな美徳とすることで、生活環境を不可視なものに塗り替えていく」まったくそう思った。
むつ市の章にはこんな記述がある。「原子力時代の管理は、労働の剽窃ではない。この管理のモデルは、労働に根を持たないのである。・・・・生産や労働の実質を離れたはるか上空に、包括的な管理社会が登場するのである」。
今回の福島を見ながらつくづく思ったことはまさにここに書かれていたことである。一つは情報の問題。我々の関心を麻痺させていた情報管理技術。二つ目は労働とその管理の問題。それは搾取などと言う次元を超えたところに移行しているということ。労働がもっともっとちっぽけで人間の尊厳などとはなんの関係の無い所まで貶められ一方で管理は全く見えないところに浮遊してしまっているその乖離の状態。

近くのスーパー

On May 1, 2011
by 卓 坂牛

午前中大分前に約束していた古い友人に会い昼を共にする。午後事務所。模型の様子を見て、図面の通り芯の振り方を決めて事務所を出る。かみさんが極度の花粉症で寝込んでいるので丸正(スーパーマーケット)へ。店のサインに電気がついていないのでやっているのかいないのか分かりにくいようにも思うが、よく見れば中に電気がついているのだから分からないことはない。乳製品をはじめ物はだいぶ昔の状態に戻ったようである。ただ店の中はかなり暗い。こんな暗さ(明るさ)で何か不都合だと言うことはないのだが、もう少し効果的に暗くした方がいい。昔の市場のように、ベース照明を全部消して、陳列棚だけ照らせばいいように思うが。カツオのたたきワンパック、豚肉150グラム、キャベツ半玉、トマト6つ、レンコン一つ、ヨーグルト大きいパック3つ、牛乳1リットル、を買って店を出る。小さな自転車の両側のハンドルに買ったものをぶら下げて帰る。

ヨージ

On April 29, 2011
by 卓 坂牛

朝早く目が覚めた。山本耀司、満田愛『MY DEAR BOMB』岩波書店2011を読む。どういうわけか暁星高校から慶応に行ってしまった若い学生は大学が嫌になって母親の洋裁店を手伝おうとした。すると縫製の勉強をしてこいと言われて文化服装学院へ行った。それが服飾の道へ進むきっかけ。旅に出てローマに着き、町ごと全体が美術館のようで胸やけがしたという。創作へのエネルギーが垣間見られる。僕も最初に行った外国の都市がローマであり、その重厚さに辟易した。若いエネルギーにローマは意味が重すぎる。
物を創る人が書いた本の中では数少ない共感できる本である。やっぱり生まれ変わったらこっちの世界に行きたいな?
以下気に言ったフレーズ
・その頃の日本の女性は、当たり前のようにとてもフェミニンな輸入服を着ていて、それがどうにもいやだった。
・パンクはどこまで行っても餓鬼である。
・わたしは真珠も嫌いである。貝を割って、中から形のよいものだけを選別して、歪んだものはダメ、などというのは醜い
・イヤリングなどしていようものなら、その人にはまず近づかない。
・創作行為の重要な部分は、一生懸命見ること
・どんな分野であろうと、生きることに疑問をもつ人間でなければ、ものは作れない。
・ダメなときはダメでよい。
・女を売りものにしているような人にはまったく、まったくセクシュアリティを感じない。

1989年

On April 28, 2011
by 卓 坂牛

竹内修司『1989年』平凡社新書2011を読む。1989年とは天皇が崩御し、天安門事件が起こりそしてゴルバチョフとブッシュがマルタ島で冷戦の終わりを宣言した年である。大喪の礼には世界の首相、大統領クラスが出席したもののソ連と中国は外相クラス以下しかよこさなかった。天皇の共産主義へのトラウマは逆の形で現れたのだが、その同じ年に冷戦は終結したと言うのはなんとも歴史の皮肉と言うべきである。
冷戦は終結しても世界には未だ共産主義は残存している。何と言っても世界の最強国の一つである中国がそうであることはある意味不思議でもある。たとえ完全な計画経済の体をなしていないとは言え共産党一党独裁の形で存在しているこの大国はいつまでこの姿を維持するのだろうか?中国に民主化は訪れないのだろうか?

リーテムの敷地が10センチ以上沈下している?

On April 27, 2011
by 卓 坂牛

午前中事務所で打ち合わせ。午後リーテム東京工場に行きいくつかの改修要望を聞く。先日の地震時に何か問題が起こったか聞いたが何もなかったようである。液状化を心配していたが城南島ではそういう個所は無かったようである。ただ敷地全体の地盤沈下が結構大きいのが気になった。そしてそれは今回の地震が原因でもなく。今までにじわじわと下がっているようである。リーテムではシュレッダーを置いている基礎だけが支持杭。建屋は摩擦杭。機械周りのカバーは杭無。ヤードは地盤改良。そこにおいてシュレッダー基礎だけが周囲のコンクリートから10センチ程度高くなっている。そう言う個所は他には全くない。ということはシュレッダー基礎以外が10センチ程度下がっているとしか思えないのである。もちろん道路もである。でもそんなことって本当にあるのだろうか?

装苑賞

On April 27, 2011
by 卓 坂牛

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信大の教え子が装苑賞の最終審査に残り、彼らの作品が文化服装学院での最終審査で公開されることになった。装苑賞は数多ある服飾の賞の中でも最も歴史が古い。今年は第85回である。第8回で高田賢三が、第21回で山本寛斎が、第25回で山本耀司が受賞してきた賞である。今年の応募総数は1500以上あり2回の審査を通過して16作品に絞られている。そこに残っているのは服飾の学校の在校生か卒業生であり建築学科の学生が残るのは奇跡に見える。と言うわけで今日のショーには万難を排してやってきた。16人のファイナリストがそれぞれ3つの作品を作る。それらを3人のモデルが着て3分くらいずつステージをウォークする。モデル、ヘアメークも超一流なので若手の登竜門とは言え見ごたえがある。
一体どういう作品が1等賞になるのだろうか興味深かった。審査委員は岩谷俊和、コシノジュンコ、田山淳朗、津森千里、菱沼良樹、丸山啓太、皆川明、山本里美である。自分なりに採点はしたものの、結果は大きく異なった。建築屋(僕)は造形とディテールを見たのだが、審査員はそうでもないようである。菱沼良樹は「造形の時代は終わったと思う」と言っていた。まるで建築家みたいなことを言う「フランクゲーリーを面白いと思っていた時もあったけれど、今はもうつまらない」とも言っていた。と言うわけで形より、考え方が面白い服が二つの賞を独占した(親戚の顔が沢山描かれたブラウス)。しかしやはり一等賞は造形的な服だった。竹串を曲げて入れ込んだ鳥のような服だった。

死に至る病

On April 25, 2011
by 卓 坂牛

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午前中教室会議。たっぷり午前中いっぱいかかる。午後事務所で打ち合わせ。昨日はいった泥湯の泥の色を再現して欲しいとスタッフに指示。3時からのコンペ打ち合わせが大幅に遅れて4時半からになる。その後ゼミ。6時から講義。終わってから部屋で雑用していたら学生部屋に呼ばれる。ショートケーキが用意されていた。おっと今日は誕生日。みなさんありがとう。いやだね。一歩一歩死に近づいていく。誕生日プレゼントは、霧箱入りしぼりたて原酒。死に至る病の予感。

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