Taku Sakaushi

Diary

「春風や闘志いだきて丘に立つ」   虚子

On March 27, 2011
by 卓 坂牛

午前中事務的雑用。メールチェック。母親から久しぶりのメール。転職先に行く私の心境を慮り高浜虚子の詩が添えられていた「しゅんぷうや とうしいだきて おかにたつ」。何時までたっても母親は母親。こういうときにいつでもさりげなくこちらのエンジンにガソリンを注いでくれる。
昼食を家族ととった後デザートにケーキが出てきた。そのケーキの上のチョコレートに「信大ご苦労様、理科大頑張って」と書かれてあった。あれあれ親・子・娘で示し合わせたように、今日は何の日?
夕方中沢康彦『星野リゾートの事件簿』日経BP社2006を読む。軽井沢の星野リゾートを始め。日本全国の経営不振のリゾートを傘下に入れて復活させてきたその実態が描かれている。青森の古牧温泉がそのひとつとして描かれていた。ここは祖母の料亭を贔屓にしてくれていた渋沢栄一の書生杉本さんが創業した巨大ホテルである。祖母はある時期杉本さんの依頼でここの総支配人をしていた。そんなわけで僕も幼少のころここに来たことがある。でもそれきりである。
去年、東さんが設計した星野リゾートの商業施設を見学させていただいたことがある。その時星野リゾートの方が自信を持っていろいろと説明してくれたことを覚えている。働きがいのありそうな職場だなあと感じたが、この本では常になんでも言えるフラットな組織を目指していることが強調されていた。昨日読んだユニクロとはかなり違うようである。リゾートの質は僕には分からないけれど、星野社長が言うように、星野リゾートは日本で日本人の手によって一流のホスピタリティを作る努力をしているのだろう。

ユニクロ 対 ZARA

On March 26, 2011
by 卓 坂牛

午前中久しぶりに森美術館に行く。天気がいいので家族を誘ったら皆やってきた。僕は美術館をさーっと通り過ぎるように見ることが多いのだが、うちのかみさんは僕より少しじっくり見る。娘は舐めまわすように見てまた戻って見たりする。だから館を出たのは1時を回っていた。昼をとってからヒルズのTSUTAYAの本屋で買い物。この本屋は僕が欲しいものは売ってないのだが、たまには自分の興味のない本を買ってみようと10冊くらいかごに入れて家に帰る。風呂で横田増生『ユニクロ帝国の光と影』文藝春秋2011を読む。ユニクロはGAP, ZARA, H&M, などと同様製造から小売りまで一貫して自前でやる洋服屋である。こういうのをSPA(specialty store retailer of Private label Apparel)と呼ぶそうだ。ユニクロはGAPになりたくて頑張りGAPを売り上げで追い越したが、それを追い越したのがZARAである。ZARAはユニクロの1.5倍の売り上げで1兆を超し。従業員は世界70カ国に9万人いてその8割が正社員。一方ユニクロは3万人の社員の内正社員は3千人だそうだ。ZARAの強みはどこか?彼らは今時の製造会社が行う人件費の安い所に縫製をさせるという方法をとらない。ほとんどすべてスペインの本社まわりの自前の工場で作っているそうだ。そこにデザイナーも集結させてあり、徹底して客のニーズをつかみ2週間で新製品を作り出し、どんどん品を入れ替えていく。そしてその最先端のデザインをユニクロの倍の値段で少量だけ売っていく。ちなみにデザイン変化のスピードはユニクロ1年、H&M40日、ベネトン60日だそうだ。目にもとまらぬ流行の掬い上げで単価を下げないでも売れるということが面白い。

私立と国立の違い

On March 25, 2011
by 卓 坂牛

午後一で理科大N先生の研究室へ。僕が引き継ぐ場所である。捕手のKさんと新しい捕手のT君も同席して予算のこと、事務処理の概要、残された備品の数々を教えてもらう。
予算は国立大学から比べれば雲泥の差である。残された備品を見ると、6年前に信大に行った時の状態に比べればこれも月とすっぽん。信大に行った時は本当に何もなかった。でも意匠の部屋に別に欲しいものは無かったので構わないのだが、予算が無いのは参った。プロッターはあるけれどインクが買えない状態。学生はお金を出し合ってプリントアウトしていた。毎年年度末は赤字に冷や冷やしたものだがこちらでは黒字に冷や冷やするのだろうか?事務処理の方法はどっちもどっち、やたら面倒くさそうである。民間企業を少しは見習ったらどうだろうか?時間の感覚が教育機関にはない。時は金なりなんだけれど。そして私立の悲しいところは狭小スペース。信大ではB0判くらいの30ミリのベニヤを買って全員の机を置けた。こちらではそれは夢のまた夢。1年目は院生がいないからまだいいだろうけれど来年からはちょっと厳しい。でも都会の私立大学では普通のこと。その中でやりくりするしかない。いろいろな意味で私立と国立は違いがいろいろあるものだ。
夕方事務所に戻りTさんと打ち合わせ。昔ながらの「えぐい」ドローイングを持ってきた。懐かしいなあ。20年前と全く変わっていない。三つ子の魂百までだ。
夜A0メンバーのA君が送ってくれた博士論文の序を読む。タイトルは「分離派建築会の展開」建築学科ではなく美学芸術学科で書かれたものだけに人文系独特の言い回し(まるで佐々木健一の『美学辞典』を読んでいるようだ)で概念規定がきめ細やかである。加えて建築を超えた対象の射程が広そうである。

鶴岡真弓さん曰く「装飾とは非現実の追及」

On March 24, 2011
by 卓 坂牛

昼に事務所を出て塩山へ。施主検収である。理事長、園長、建設担当の職員3名に3時間ほどかけて見ていただく。キッチン周りに透明シートを貼る。傘立て周りに防御ポリカを貼る。幼児ユニットの出隅にRをつける。などなど指摘事項は結構たくさんあった。しかし最後の講評では多くの感謝の言葉をいただいた。思わず涙。その昔日建の先輩が「設計というのはこの最後の感謝の言葉をもらうためにやっているようなものだ」と言っていた。当たらずとも遠からずである。
帰りの電車の車中鶴岡真弓『装飾する魂』平凡社1996を読む。装飾とは自然界の花や鳥、木や雲などもあれば直線、渦巻き、丸、四角など自然界に無いものもある。これらの装飾モチーフが装飾になるには厳守されるべき鉄則があるという。それは装飾化するとはそれらの事物の非現実的姿を追及するというものである。鳥であればあり得ない鳥の姿でなければならず、水であれば自然の水が作らない形を持ってなければならない。抽象化された形においては無限の反復であったり、という具合である。
このあり得ない姿を藤岡は人間の知覚の臨界と表現している。「知覚の臨界」魅力的な響きである。着物生地の鮫小紋、アルハンブラのアラベスク、キリンビールのキリン、伊万里焼の唐草、北斎の波、などなど、なにかそこには発案者に迫る非現実への強迫観念のようなものが滲み出ている。

理科大非常勤の先生と打ち合わせ

On March 24, 2011
by 卓 坂牛

朝の宇都宮線で古河へ。敷地を少し広げてもらい建物が楽に入るようになった。事務所に戻り打ち合わせ。夕方理科大で製図非常勤講師との打ち合わせ。理科大は現在震災の影響で学生がシャットアウトされ大学は静まり返っているが皆さん集まった。2年生の前期 新堀学さん 清水貞博さん 石川淳さん 古見演良さん 中島壮さん 薩田英男さん 三戸淳さん 2年生の後期 上條美枝さん 薩田英男さん 萬代恭博さん 手嶋保さん 柳澤潤さん 3年生の前期 若松均さん 高橋堅さん 宮晶子さん 木島千嘉さん 塩田能也さん 3年生の後期 多田脩二さん 青島裕之さん 川辺直哉さん 亀井忠夫さん。豪華な顔ぶれ。2年では住宅を中心に後期に図書館。3年生は学校、集合住宅、後期はスタジオ制でそれぞれの先生が自らのテーマをつくり、学生は希望のスタジオを取れるようにするつもりである。初めて皆さんと会って話ができたし、全貌が見えてきた。夜は先生方と会食。

そして信大最後の日が終わる

On March 22, 2011
by 卓 坂牛

4年生担任の僕は朝学務でもらってきた学位記を学位授与式で学科長に渡す係である。一枚ずつ渡し、ふり仮名の入った名簿を見ながら小声で名前の読み方をつぶやく。学部と修士あわせて80人くらい。およそ30分。これで僕の信大での公務は終わった。3月31日までの残りの日は有給休暇をいただくので今日が最後の日である。
信大で教えた6年間いろいろな経験をさせてもらった。印象深い3つのことを記しておく。
先ずは学科内の話。僕が来るまで意匠の教員のいなかった建築学科は、僕の赴任後、意匠を設備、構造、歴史計画と並ぶ4番目の建築学科の柱に据え、それを全面的に僕に一任してくれたこと。それは結果的にとてもありがたいことだった。やっている時は少々負荷が大きく大変だとぼやきもしたが、考えてみればそれによって良くも悪しくも一貫した教育が可能となった。2年3年4年の製図を見て院も見るのだから完全な一貫教育である。加えてゲストクリティークの人選からその審査まで全てをやっているのだから、他者の入る余地は無い。それがある一定の成果の原因であることは明らかである。もちろんそれによる弊害もあるとは思うが。
二つ目は長野という場所に身が晒されたこと。市民を連れて建築見学ツアーを毎年3回やったし、長野市のデザイン関係の委員をさまざま行い、大町、塩尻、佐久などでコンペの審査もした。こんなことをしていくうちに長野という場所の持つ建築的状況、市民と建築の関係、グローバルとローカル、こうしたことを嫌でも考えることになった。このことはかなりの程度僕の建築観を動かすものとなったことは間違い無い。
そして最後は東京長野を往復するという状態。これは精神的にかなりの負担を強いられた。どっちかにいるとどっちかが心配になる。当初1、2年は本当にうつになりそうだった。何冊うつ病の本を買ったことか。何度附属病院のカウンセリングを受けようと思ったことか。しかし結局受けずに6年間が終わった。もちろん時間的な制約もかなりのものになった。しかしこのできた時間によって博士論文が書けた。車内は動く書斎でありその時間が貴重となった。読書量もドラスティックに増えたのはこのおかげである。
6年が終わり今日あたり涙でも出るかと思ったがそうでもなくとても晴れやかな気持である。6年間の間に本を3冊(もうすぐ4冊目の訳書もでる)上梓し、学生も急成長し、そして自らの建築観もとても伸びやかになった。その分事務所の仕事がちょっとおろそかになったのだがそれは仕方ない。6年は調度いい期間だったかもしれない。天に感謝である。
謝恩会の席でとある先生が「信州大学の建築学科がここまでになったのは坂牛先生のおかげであり、一時いい夢を見させていただいた」と言ってくれた。嬉しくもあり淋しくもある言葉だった。悔いが残る。そして文字通り返す言葉が無い。
信大建築学科の素晴らしい先輩後輩の先生方、そして素敵な学生に心から感謝の気持ちでいっぱいである。そしてわが子のように可愛い坂牛研究室のすべての学生には最後にしてしかし最小ではなく御礼したい。ありがとう。

僕らを覚醒させるのは震災だけではない

On March 21, 2011
by 卓 坂牛

午前中ジムに行ったら、ここも節電のためか営業時間が短縮されプールは水が抜かれていた。午後事務所で明後日の打ち合わせの打ち合わせ。夕方帰宅して食事してから長野へ向かう。車中鹿島茂『『パサージュ論』熟読』青土社1996を読む。
先日誰かがポストモダニズムとは金魚鉢のようなものだと言っていた。もちろん人間を金魚に例えての話である。つまり金魚にとって唯一見えないものが金魚鉢であるように我々にはポストモダニズムは見えないということである。
ベンヤミンがパリのパサージュをきっかけにして資本主義の夢から覚醒したようなそんなきっかけが我々をポストモダンの夢から覚醒させてくれるのだろうか?とこの本を読みながら感じた。そしてそんなきっかけは50も過ぎた人間には到底見つけられないのかもしれないとも思った。ベンヤミンが言うようにそうしたきっかけは子供の持つ再認識力にしか見つけられない。子供は「まったく新しいものの中に『すでにある』アルカイックなシンボルとして認識する」力があるからだ。でもまたベンヤミンが幼少のころシンボル化したベルリンのパサージュのように、僕も幼少のころシンボル化した何かが50過ぎてから蘇りそれがポストモダンの金魚鉢からの覚醒を促す可能性もある。
今世の中は大震災をきっかけにさまざまな反省に促されている。それはとても重要なことだと思う。でもこのことだけが我々を夢から醒ますとは思えない。いやむしろ危険でさえある。こういう時だからこそ覚醒を別の角度から考えないといけない。

塩山養護施設オープンハウス終わり

On March 20, 2011
by 卓 坂牛

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●エントランス周りのキャンチ下。ヒノキの軒天
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●畑の真ん中なのに要求機能に対して敷地が狭い。プレイルームは敷地ぎりぎり
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●エントランスドアはステンレスドアにヒノキ張
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●プレイルームの天井は格子梁。鉄骨柱で支える
8時半のかいじで塩山へ。今日はオープンハウス。来訪者はこんな時期でもありそれほど多くなく、来られた方とはゆっくり話ができる一日だった。雨だと思った天気もなんとか夕方までもって建物を汚すこともなくほっとした。こうやって一日冷静に見て回ると反省点も見つかってくる。来週は官庁検査と施主検収。
夕方のかいじで新宿へ。今日はこの仕事にかかわった人の労をねぎらい新宿ライオンでビール。この二日立ちんぼで足が腫れてきた。

『長野市民会館50年の記憶』が出版される

On March 19, 2011
by 卓 坂牛

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●長野市民会館ファサードのトレサリー
朝9時に信大のT先生がホテルに迎えに来てくれて甲府へ向かう。道路は空いている。長野から山梨へ進むと山が急峻になるのを感じる。小渕沢のあたりからは正面に富士が大きく見える。気のせいかもしれないが富士山は山梨側から見ると静岡側から見るより急に見える。検査開始時刻よりも早く着いたので先ずはT先生を案内する。
1時にスタッフのT君が到着。事務所検査を始める。設備検査は事前に済ませていたが、たっぷり3時間半はかかった。しかし全体的に見て大きな指摘事項もなく、未済工事も殆どなかった。よくこの工期で遅滞なくここまで作りこんでくれたことを嬉しく思った。一か月前の住宅の施工者と言い今回の早野組といい、良い施工者良い所長に恵まれたことに感謝したい。
夕方のかいじで東京へ向かう。車中昨晩梅干野先生からいただいた長野市民会館記録編集会議編著『長野市民会館50年の記憶』信濃毎日新聞社2011を読む。長野市民会館は私が生まれたころに竣工した50歳の建物であり。残念ながら今年で閉館となり解体される。設計は佐藤武夫事務所。担当は当時32歳の宮本忠長であった。音響工学で工学博士となった佐藤の技術と早稲田伝統の触視的なデザインが融合された建物である。
煉瓦とPCトレサリー(すかし模様)が印象的な外観である。そのことについて現佐藤総合計画の細田雅春はこう述べている。「(佐藤は)端正な正面性を意識しておられた。正面性を構成する壁面のテクスチャーには、織物の模様のアナロジー・・・・紬や絣模様、タータンチェック、ヘリンボーンなどと言う先生の言葉が今も耳に残る」。
服飾を建築のアナロジーとするのはゼンパーを始め多くの建築家が試みたことであるが表層のパターンに適用したのはあまり聞かない。なるほどと思わされる。

坂牛に貸しを作る会

On March 19, 2011
by 卓 坂牛

昼のアサマで大学へ。車中クリストファー・ホロックス小畑拓也訳『マクルーハンとヴァーチャル世界』岩波書店2005を読む。吉見俊哉の解説に彼のヴァーチャル授業の話が載っていた。それは「吉見俊哉をたたきのめせ」と題した授業である。学生は授業前にBBSのスレッドに吉見の論文を徹底攻撃してから授業に臨むというものである。そこで重要なのはスレッドは学生に一覧され学生間に批判のプロセスが共有されるということである。僕は批判をさせないがある共通テーマをBBS上に書かせるということをかなり前から行っている。その狙いは吉見とまったく同じものである。一覧性によって学生それぞれが自らを相対化するきっかけとなる。午後最後の会議。夜は数名の先生たちと食事。「坂牛に貸を作る会」ということでおごっていただいた。今後彼らが東京に来た際はおごり返すと言う約束である。

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