Taku Sakaushi

Diary

人は社会を変える力がある

On February 15, 2011
by 卓 坂牛

午前中は書類書き。資料を掘り起こし10枚くらいをやっと書きあげる。午後事務所。模型見ながらスケッチ、、、、、、そろそろ大きな模型をいじりたいところである。
夜親父の本の残りを斜め読む。その昔聞かされていたさまざまな言葉が断片的に目に飛び込む。いろいろ書いてあるが、要は人は社会を変える力を持っているということに尽きるように感じた。その後、門脇厚司『社会力を育てる―新しい「学び」の構想』岩波新書2010を読む。著者は筑波大学名誉教授の教育学者である。日本の現在の教育が子供の社会における力を育んでいないことを嘆く。彼の提唱する教育は社会力をつけること。社会力とは社会性と似て非なる概念のようである。社会性とは社会に順応する性質であるが、社会力とは社会を変えていく力なのである。はて、先ほど読み終えた親父の書は煎じつめれば「人は社会を変える力がある」ということであった。門脇氏はその力をつけるのが教育だと言う。偶然二つの書が繋がった。確かに今、僕たちは与えられたレールの上を進むと思ってはいけない。自らの頭で考え自らの欲する社会を目指すことが必要なのである。それはテレビや本に書いてあることではない。自分の頭で考え抜いたものなのである。

雑木林に作る―子供と老人の融合

On February 14, 2011
by 卓 坂牛

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午前中事務所で雑務。年末は書かねばいけない書類が大量にある。一日じゃとても終わらないのだが、少しずつ手をつける。午後今度の仕事の共同設計者であるTさんと打ち合わせ。Tさんとはその昔SDレビューで入選した横浜博覧会住友館を設計した間柄。我々の設計案を持っていき説明。だいたいの方向性を決める。
敷地の奥に既に設計の終わっている老人の施設があり僕らの設計する子供の施設の中を通ってアプローチをさせようと考えた。果たして老人と子ともの融合は可能か?まるで学生の設計のようなべたなコンセプトだがクライアントもその気だから可能性を追い求めてみたい。
事務所に戻り長野のプロジェクトの敷地が少し大きくなったことをファックスで知る。それに合わせた修正案を考える。
夜父親の著書を読み始める。日本の資本主義はたかだか140年。有史以来人類はさまざまな経済システムを変化させてきたのに今なぜ矛盾を抱えながらこの経済システムを維持する必要があるのか?その必然性の希薄さから話は始まり、夏目漱石、宇宙の発生、物理学の法則まで登場し妙に説得力がある。

長野マンションがらんどう

On February 13, 2011
by 卓 坂牛

朝、学生3人とその友達がやってきて家財道具をすべて彼らに差し上げそのまま運び出してもらった。あげるのは申し訳ないようなものもあったがそういうものは捨てるようにお願いした。お掃除もしてもらい、すっかりきれいになった。
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●長野じゃよくある1Kの間取りである。このKが2畳くらいの不思議サイズ
大家さんと不動産屋さんが来るまで小一時間がらんどうの部屋で本を読む。のだが、、、寒くて寒くて凍えそうである。
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●そして1は畳敷きの小さな6畳間
立ち会いをしてもらい、鍵を返して敷金の清算をしてもらう。契約書に書いてある通り、クリーニング代と畳表の張り替え代を引いたら残りは3000円。敷金が無くなるようにできている。この寒いマンションにもう来る必要が無いと思うと嬉しいような少し寂しいような。
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●外観は結構堂々としている
夕方のアサマで東京へ。車中宇沢弘文の『社会的共通資本』を読み終える。彼の言う社会的共通資本は農村、都市、教育、医療、金融となるのだが、その中での農業行政に対する批判は少々考えさせられる。曰く農業行政の一番の間違いは農業を工業と同等な経済性を得られるものとして、一農家を一企業と同等な資本主義的効率性で競わせる考え方にある。そして農業を農の営みと呼び、これは人間が衣食住を満たすための基本的な営みなのだと指摘する。さらに自らの一高時代の経験より、都市居住者が農村居住者と交わることでいかに心を豊かにしていったかを訴えた。なるほど農村が農村のままではいかんそれが都市と交わる接点を作らないといけないと改めて思う。
事務所に戻り明日用の模型と図面を見る。少々修正を依頼して帰宅。

長野のマンションともお別れ

On February 13, 2011
by 卓 坂牛

最後の研究室合宿を終えて長野のマンションへ戻る。明日はこのマンションともお別れである。赴任した時は駅の近くの宮本忠長さん設計の打ち放しの新築マンションに住んだ。1kだけれど結構1が広かった。角部屋だったから寒かったけれど新築だから最低限の断熱はされていたと思う。2年過ぎて一月10日も過ごさないのに5万の家賃はもったいないと思いもう少し安い所を探して今のマンションへ移り住んだ。ここは14階建ての堂々としたつくりだが古いせいか家賃3万2千円と破格だった。しかしここは古いせいかおそらく断熱があまり入っていないのだろう。かなり寒い所であった。この寒さともお別れと思うとほっとする。赴任した時無印良品ですべてのものを買った。一人住まいセットなる冷蔵庫、洗濯機、電子レンジの3点セットの中で使ったのは洗濯機だけ。冷蔵庫も電子レンジも電源抜いていた。ベッド、羽毛布団、枕、プラスチックケース6つ、プラスチック書類建て8つ、スリッパ、掃除機、椅子、机、スタンドライト、カーペット二つ、ビーズクッションなどなど、明日はこれらのものを全部学生にあげてこの部屋を出る。

二人のローマ法王の回勅

On February 11, 2011
by 卓 坂牛

事務所での打ち合わせを終えて夕方のアサマに乗り宇沢弘文『社会的共通資本』岩波新書2000を読む。ゆたかな社会とは何かを考える書である。その冒頭は経済システムから始まるのだが、それを考える上で著者は二人のローマ法王の言葉を引用する。最初は1891年に出されたレオ十三世の回勅である。それは「レールム・ノバルム」(新しきこと)と題され19世紀末のヨーロッパが直面した問題を「資本主義の弊害と社会主義の幻想」と特徴づけた。二つ目はそれから100年後1991年ヨハネ・パウロ2世による「新しいレールム・ノバルム」と題された回勅である。それは「社会主義の弊害と資本主義の幻想」をテーマとしたものだった。
19世紀後半資本主義国はマルクスの予言通り多く社会主義に転じるのだが法王レオはそこでの移行へ警鐘を鳴らした。そして100年後マルクスの予言を逆行する現象(社会主義の瓦解)をヨハネは予言するだけではなくレオの言葉を流用しながら再度逆の警鐘を鳴らすわけである。その後社会主義国が相次いで崩壊し一方資本主義もリーマンショックを始めとする問題に直面する。余りに見事なこの二つの予言に溜息が出た。
これに関連する話だが、昨晩帰宅すると父親の新しい著書が届いていた、タイトルは『日本はどこへ向かうか』である。本を開いてもいないのだが、内容は現在の世界資本主義に対する警告であろうことは想像に難くない。宇沢氏の描く豊かな社会と親父の描く日本の向かう先がどのように重なってくるのか分からないが80を超える二人の考え耳を傾けてみたい。

ぶっ飛ばない修士設計

On February 10, 2011
by 卓 坂牛

さて今日は修士論文設計発表会。発表会連ちゃんである。さすが修士は大人だね。この時期の2年は大きい。先生の質問に勇敢に立ち向かうやつも多い。だいたいはずしているんだけれどたまに的を射た答えも返ってくるところが修士である。
さて我々の部屋4人いて全員論文付き設計。今年は純粋論文なし。昨日のぶっ飛び学部設計とは異なり少し大人である。
①ハンス・ユルグ・ルッホのintervention(介入)概念を基に数百の介入型建築事例のタイポロジー化を行いそのいくつかを用いながら工場を美術館に。梅干野先生にするどくつっこまれた。「結局ハンス・ユルグ・ルッホで創っているんじゃないの?論文の分析は生かされているのですか???」
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②生物概念に基づく市庁舎の設計。彼粘菌の研究ずっとしてたのだけれど、どういうわけか最後は巻貝になっちゃった。 「もっとべたに巻貝みたいな方がいいんじゃないの?可愛らしくて人気出るんじゃない??」とある教授に冗談とも本気ともつかない突っ込みを受ける。
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③一室空間住居の数百の事例分析に基づき長野市役所の設計。全部可動壁。「本当に動くのかこの可動壁????」と思いつつ。これも膨大な分析がもうひとつ生かされていないよな。
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④アナロジー手法の分析の末、鳥の巣使って小学校設計。「小学校でこういうことすると子供が登って落っこちるのだよ。違う施設でやりなさい」とある教授の鋭い指摘。おっとそれに気付かなかったのは指導教官の責任だな。アナロジーで具象と抽象の中間を狙ったデザインとしては理解できるね。
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学部生はわけもわからず論文のようなもの書いてその論文と制作がもう一つ繋がらない。それで勝手にぶっ飛んでいる。一方修士は少し連続性をつけるべく必死にもがくのだが論文が創造の加速器にはなれないで終わっている。知性の無い四年はぶっ飛べて、知性がついた院生は飛べない。建築ってこんなもんだなあ。でも知性つけて飛べるようにならないとな。
修士発表会の後は毎年手伝ってくれた下級生を招いて40人くらいの大パーティなのだが、今日は事務所に直行で戻る。車中菅原克也『英語と日本語のあいだ』講談社現代新書2010を読む。この先生東大で英語教えているのだが、現代英語のコミュニケーション力重視の指導方針の中で、文法、読解軽視に疑義を呈する。大賛成。英語の授業を英語でやるなんて日本でやっても無意味。中学校で外人に英語を教えてもらうのも無意味。そういう教育は毎日2時間英語漬けみたいな状況で始めて意味を持つ。日本なら徹底して文法と読解やった方がいい。英語を話したり聞きたかったりするならさっさと英語使っている国に行った方がいい。東京駅で丸善寄って宅配頼み事務所へ。

ぶっ飛び卒業設計

On February 9, 2011
by 卓 坂牛

今日は9時から卒論と卒計の発表会。信大は論文か設計の選択だが、設計は僕の研究室以外は殆どやらない。今年は最後だから(いや別にそこに因果関係はない)悪く言えば地に足が付いていない。よく言えば斬新である。午後4時ころ発表会が終わり、展示室の方に行ったら構造の先生が横に来て「今年はぶっ飛んだ作品が多いね」と一言。
①服飾制作原理で建築を作ろうとか
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T先生の質問「雨降ったらどうするんですか?雪は?ゴアテックスなら分かるけど、、、」
②バタイユのエロティシズムを造形原理にしようとか、
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T先生の質問「禁止の侵犯とは何を侵犯しているんですか、、、?」
③スラブだけで学校を作ろうとか、
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だれかの質問「音はどうなっているんですか?」
④身体を意識する偏差のある空間とか、
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誰かが質問していたなあ、、、、
⑤人の敷地に自分の家の一部分を作らなければならない開発ルールでできた町の計画とか、
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Ta先生の質問「ルールを作るのは勝手だけれど建てる人が嫌だっと言ったらどうするんですか?」
どの先生もよく質問してくれたものだ。感謝しないと。そしてそれに対して笑っちゃう答え連発。ああ面白かった。質問は門外漢のナイーブなものではなく、本質的なのだ。こういう素朴な質問にスパッと答えられれればこういうことやる意味と信念を感じるんだけどなあ。
こちらも付き合いきれないところはあったけれどまあ何とか終わった。発表もリハのころは「こいつ分かってしゃべっているのかよ?」と思うくらいの非論理性だったがまあ聞ける状態にはなっていた。
何のチャレンジもないただの建築を見せられるよりはるかにスリリングではあったのだが、、、、、せめて完成品を出してくれ、、、、
夜は明日の修論発表会を前に主査論文を読み直し審査報告書の下書きを書く。そしてまたスケッチ描いて事務所に送る。

雑木林に作る

On February 9, 2011
by 卓 坂牛

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●武蔵野的雑木林
午前中スタディ模型を整えてスタッフと一緒に事務所を出る。昼に新宿でTさんと会い湘南ライナーで古河に向かう。クライアントの迎えの車で現場へ。人口15万の市らしい風情である。駅のそばには昔サッカーが強くて有名だった古河一高がある。住宅街を通り抜け大きな雑木林を抜けると風景は突如農村になる。田んぼの中に雑木林がところどころに残る。そんな雑木林が敷地である。これは東京郊外の武蔵野の風景である。もちろんここは定義上は武蔵野(武蔵野台地)ではないのだが風景はそれに近い。
夕方まで打ち合わせをして駅で飯を食ってスタッフは東京へ僕は大宮で降りて長野へ。時間の無いプロジェクトなので車中スケッチ。長野について研究室について引き続きスケッチ。最初のスケッチの時はまだコンセプトなんてありゃしない。ウォーミングアップみたいなものである。言葉にならないおぼろげな空間の質のようなものは何か有るのかもしれないがそれがつかめるようになるのは10個くらい模型ができてから。だいたい描いたのだが、あれあれ、面積がだいぶオーバーしている。太りすぎた。
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●二つのダイニングと中央に共用広間、そして宿泊を分節すると自然と三ツ矢型プランが生まれる。三つの空間が流動的に繋がる方策は他にもあろうかと思うのだがとりあえず最初のスケッチ。
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●木造小屋組みを見せながらマンサードと切妻の融合ができないものかと??
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●個室がある三ツ矢の一本は南北軸合わせながら、建物の入り隅を利用して大小3つの外部空間をつくりたい。できればこの雑木林を残したいのだが、、、、そもそも敷地からはみ出ているかも??敷地図はスタッフに渡しているのでよく分からない。
もう少し贅肉落とさないとはいらないなあ!!!というわけで、「これをそぎ落として敷地にはめてみてくれ」と事務所にメール。

ソニーはなぜサムスンに抜かれたのか

On February 7, 2011
by 卓 坂牛

菅野朋子『ソニーはなぜサムスンに抜かれたのか―朝鮮日報で読む日韓』文春新書2011を読む。そう言えば21世紀に入ってから韓国はすごい国なった。サッカーは昔から強かったとはいえワールドカップで4位になったし、冬季オリンピックでは金メダル5個でアジアナンバーワン。知力を見ても読解力じゃあ韓国2位、日本8位。数学力では韓国3位、日本は9位。そして産業でいえばこの本のタイトル通り、ちょっと前までサムスン?安いモニター売っている会社くらいに思われていたのがあっという間にその辺の携帯はサムスンだらけ。そして芸能界を見ても日本でAKBが騒れている横からKARAや少女時代が圧倒的実力差で日本に上陸してきた。
韓国のこの力は素直にすごいと思う。見習うべきところは見習わないといけない。でも僕は、国家とはバランスであり、金の使い道は1位になるためにあるのではないと思う。女性大臣が言っていたように「2位じゃ駄目なんですか」という精神を忘れてはならない。競争心の旺盛な日本人は悔しい思いをしているかもしれないが、韓国が日本をさまざまな面で抜いていくことはある意味、歴史の必然のような気もする。
僕がアメリカに行った80年代エズラ・ボーゲルの『ジャパン・アズ・ナンバーワン』が英語の教科書になっていた。出版されてからすでに5年以上たっていたのに終身雇用制から始まり、日本社会はお手本になっていた。戦後35年で日本はアメリカを追い越していたのだが、それから20年で次の国にある部分では追い抜かれたということである。同様に何年後かは分からないけれど韓国も次の発展する国に追い抜かれるだろう。しかし問題は日本も韓国もその後ではなかろうか。2位だろうと3位だろうとそんなことよりも成熟した社会が本当の意味での豊かさをどのように維持していけるのかという点である。韓国に助けてもらおうと、中国に助けてもらおうとそれで日本が豊かになれる道があるのならそれでいい。ただし、当然、指をくわえてボーっとしていたらインドにだって、ベトナムにだって追い抜かれプライドも実力も皆無のアジアの貧国になる可能性だってある。知恵を働かせて先を見る努力は最低限皆がやり続けなければならないことである。

住宅のローカリティとは

On February 7, 2011
by 卓 坂牛

7時半のあずさで甲府へ。駅でカメラマンのUさん、雑誌社のNさんと会いい現場へ。撮影開始。
この住宅は平屋で43坪。3人で住むにはかなりゆったりしている。廊下が東西方向に3本通っているのが特徴である。この3本の廊下はクライアントの住み慣れた家の形式を踏襲したものである。中廊下は日本の明治後半、客人と住人のプライバシー確保のために生み出された。しかしその後都市部の狭小地からは消滅した。そして田舎のゆったりした敷地にのみ残り、クライアントの記憶の中にも染みついている。そんな記憶に少々過剰な(過激ではない)味付けをしたのがこのプランだ。
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建築の地方性は長野に6年間いながら少々考えた。それは外観の問題よりもむしろ使われ方ではないかとある時から思い始めた。それは善光寺門前町で外観の形式のみを大事にする風潮に辟易していたこともある。むしろ生活の記憶をカスタマイズしながら連続させ、そして新た世界へつなげる方法をとらないことにはディズニーランドを量産するだけだと思うに至った。
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住み慣れた廊下を過剰に図式化し、本来の機能であるプライバシーの確保を越え新たな世界への入り口を作れればと思った。3本廊下によって生まれた各部屋の二つの入り口は住人の動きに偶有性を生み出す。
建築はフレームであり重要なのは生きた世界。3本廊下図式はフレームに過ぎない。偶然性を付与された人の動きがフレームの中でちょっとした意外性を生じさせることが重要である。
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遠路はるばる見に来てくれた方には感謝である。天気も良く快適な撮影とオープンハウスだった。

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