Taku Sakaushi

Diary

6年間の講評会を振り返る

On January 27, 2011
by 卓 坂牛

朝一で二年生の設計製図講評会の発表者を選ぶ。25名くらい(半分)を選ぼうと思いつついつも20名くらいで終わってしまう。けれども今日はすいすい30名くらい選べてしまった。ずば抜けて良いものは例年に比べて少ないのだが合格レベルのものが多いということのようである。2コマ目にデザイン論のレポート課題を説明して昼飯。午後、講評会のゲストクリティークである平瀬有人さん現れる。先ずはショートレクチャーをしていただく。タイトルは「建築の自律性と他律性」。これはおよそ建築であれば持ち合わせている性格なのだろう。それを彼は山岳建築研究者として山小屋を例に説明してくれた。登山者の到達目標として「目立つ」という自律的側面と風や雪崩に「耐える」という他律的な側面の共存というふうに。また彼のスイス、日本での仕事についても同じように紹介してくれた。
その後30人の講評会である。彼は先ず質問をしてそれへの返答を聞きながらコメントしていくというスタイルをとる。これは無自覚な学生の設計を反省させる的確な方法に思えた。30人の内から平瀬賞、坂牛賞、佳作5つを選び終了した。信大での最後の講評会。これまで来てくれたゲストの方には深く感謝。ちなみに各々の講評会でゲストの方に好評だった作品を並べてみた。先生の個性も見えるし、少しずつ進歩したような形跡も見える。面白い6年間だった。課題ごとに年代順に並べてみる。
2年生住宅
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2005年 今村創平先生 見事な口技に脱剛
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2006年 若松均先生 スケールが悪いとややご機嫌悪し
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2007年 岡田哲史先生 ずっと立ちっ放しで激辛批評
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2008年 福屋粧子先生 やわらかにしかし鋭く
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2009年2年生住宅 藤村龍二先生 キーワードは社会性
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2010年2年生住宅 石黒由紀先生 丁寧な批評
2年生オフィス
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2005年 山本想太郎先生 理路整然
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2006年 中村晃子先生 ゆるーい感じで、でも厳しく
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2007年 阪根宏彦先生 ニコニコしながら相手を追い詰め
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2008年 柳澤潤先生 分かりやすくそして楽しく
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2009年 松田達先生+新雄太先生 理論派VS感性派
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2010年 平瀬有人先生 問いかける批評
3年生コンヴァージョン
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2006年 藤田純也先生 竹中流でせまる
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同上 安田幸一先生 形へのこだわり
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2007年 岩岡竜夫先生 普通のようで普通でない
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2008年 萩原剛先生 やはり竹中流?萩原流?
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2009年 城戸崎和佐先生 エキセントリックな称賛
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2010年 袴田喜夫先生 保存のプロにしめていただく
3年生幼児の施設
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2006年 小川次郎先生 とにかくおおらかに
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2007年 高橋晶子先生 理性の中の感性
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2008年 曽我部昌史先生 具体へのこだわり
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2009年 槻橋修先生 がんがん語る
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2010年 松岡聡先生 ゆっくりと静かに
4年生自由設計
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2006年 奥山信一先生 厳しく楽しくバーベキューも仕切ってました
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2007年 山梨知彦先生 来たと思ったら帰って行った。とにかく忙しい。
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2008年 金箱温春先生 構造が意匠になった案が一等賞
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2009年 山梨知彦先生 亀井さんドタキャンで山梨先生に再度お願い
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2010年 坂本一成先生 真打登場よくこんな遠くへありがとうございました。

皆が納得いく美しいということ

On January 25, 2011
by 卓 坂牛

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9時から塩山で定例。このところ毎週施主定例だがこの規模の複雑な建物はこうやってできる過程を具に見てもらいながら慣れてもらうことは必須。午後甲斐に移動して事務所検査。おいおい検査だって言うのに「床暖がまだ動きません」は無いだろう。と思ったけれど、引き渡し20日前でほぼ完ぺきに出来上がっているのだから合格点。こんな経験は建築人生で初めてである。終わって大急ぎで甲府からあずさで東京に戻り理科大の卒計の発表会に赴く。
理科大の卒計は技術主義的で合理的な案が多い。批評する先生方も比較的そういう傾向があるだろうか?それにしても非常勤の建築家が10人近く。構造設備の先生も10人近い。学生より先生の方が多い発表会とはなんと豪華なことだろうか?そうした状況を当然だと思っているところが甘ったれと思いつつでも羨ましい。しかし図面や模型に今一つ熱を感じない。来年は我が身。どうやったら熱を伝える制作にこぎつけさせられるだろうか???
各先生のコメント中に後ろからこっそり中座して最終のアサマに乗る。サンドイッチを食みながら小林正弥『サンデルの政治哲学-<正義>とは何か』平凡社新書2010を読む。『これからの正義のはなしをしよう』でサンデルに7割の共感をもっていたところだったのでつい読み始めた。サンデルのコミュニタリアニズムとロールズのリベラリズムの違いなどを深い理解に導いてくれて有益な内容である。しかしそれ以上に面白いと感じているのは政治哲学という分野が昨今重要な学問分野となってきているという点である。それまで政治史や政治思想史というものが政治に関する学問として主流であったものが、政治哲学という政治に対するある種の価値付与の理論が学問として成立してきていることが興味深い。さらに言えば、学問として成立しているからにはその価値付与には客観性と合理性があるわけである。
価値というものは一般に科学としての客観性か、世俗を超越した宗教的倫理観によって成り立つものであると僕は思っていた。しかるにロールズのそれはそのどちらでもない。合理的で理性的でありながら数量的な科学生の持つ非人間性を排除する方法を彼は編み出したのである。それゆえ彼の『正義論』は爆発的な話題となったのである(あんな分厚い本がサンデルのおかげで丸善でも平積みである)。こうした哲学はもしかすると美的な問題にも応用可能なのかもしれないと思い興味が湧く。すなわち教祖的な美の達人が美しいということを盲目的に信じるような美ではなく、まして数量的に割り切れる黄金比のようなものでもなく、だれでもが合理的客観的に考えて到達し、しかも数量や技術に還元できない美の在り方である。長野についたら酒飲んで寝ながら考えてみよう。

2010年の気になること

On January 24, 2011
by 卓 坂牛

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宮本忠長設計/長野市民会館
このプレコンスクリーンは湊建材が作ったもの。もう作れるものではないと宮本さんがおっしゃっていた。
午前中は経理的雑用。午後事務所で打ち合わせ。明日の現場定例までに決めなければいけない駐輪場の構造がなかなか決まらない。スタッフ同士の打ち合わせではどうも埒が明かないので金箱さんに直接電話して内容を確認。ディテールを決める。
10+1から来ているアンケートの締め切りが今日であることに気づく。あわてて原稿を書く。「2010年の気になる出来事について」という内容。本でも展覧会でもイベントでも建築でもなんでもいいようだ。本を語れば山のようにあるのでこれはやめる。すでに去年末に五十嵐さんや南さん若い人では平瀬君や光岡君が答えていたものであり、メジャーなテーマは大方語り尽くされている感がある。そう思いながら自分のブログやらコラムを見返しながら記憶をたどる。手前みそだがアルゼンチンワークショップのことは自分の中では結構大きな出来事であったと再認識。ブエノスアイレスも長野も既存建築に対する視線は変わらない。そんなことを書きながら宮本忠長さんの市民会館の解体が不快な出来事として頭をもたげた。ワールドカップのパブリックビューをこの建物で学生とともに見た。どうしてこれを改造して使わないのだろうか?新築よりお金がかかってもいいと思う。モダニズム建築の更新が心を揺さぶった一年だったかもしれない。

share

On January 23, 2011
by 卓 坂牛

読書して散歩して夕食の買い物をする。昨日読んでいた『イマココ』はロンドン大学のバートレットにあるいくつかの興味深い研究所の情報を教えてくれた。一つはUCL Space Syntax Laboratory。言語学の概念であるsyntaxと言う言葉を使って都市を分析しようという意図はもちろん、都市の構成と言語の構成が類似しているからである。このlaboratoryでは都市分析ソフトのシェアを行っている。3週間ほど確認に時間がかかるようだが大学教員は登録すればダウンロードできる。使ってないから分からないけれど、説明からすれば3次元のイソビスタの計測もできそうである。人は広がりのある方向を向くものであり、その方向の視界の容積を計算するソフトである。
ところでこうしてソフトをshareするのはもはや当たり前の感覚だが、コンピューター上以外でもshare感覚が当然の時代が来る(来ている、来た)ことを記したレイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース(Botsman, R / Rogers, R)小林弘人監修解説『SHARE-What`s Mine Is Yoursシェア―共有からビジネスを生み出す新戦略』NHK出版2010を風呂で眺めた。僕らが学生時代下宿をシェアするなんていう考え方はあり得ず、アメリカ行ったらそれが当たり前でその合理性に驚いた。今や日本でもシェアする学生が増えている。皆で使う。何度も使うというのは当たり前の時代である。

居心地感

On January 23, 2011
by 卓 坂牛

朝一で九段下の理科大に卒業研究の発表会を聞きに行く。トップは山名研。大高正人さんの図面を資料とした設計の変遷解明が多かった。続いて歴史の伊藤先生、環境心理などの直井先生、構法の真鍋先生で午前は終わり。昼間働いている学生が多いのにしっかりした内容、加えて論旨が明快で聞きやすかった。また当たり前だが卒論テーマは大学ごとに固定化されるもので(先生が入れ替わらない限り)、他大学の発表テーマは新鮮に響くものである。特に直井先生の指導する「視線到達度が居心地感に及ぼす影響研究」なんて僕の興味とぴったりあっているのでびっくりである。その直井先生が僕と入れ違いとは至極残念である。
午後事務所で打ち合わせ。昨日指示した模型がほぼできていた。ちょっと骸骨みたいになってしまったので修正案を考える。
帰宅後コリン・エラード(Ellard, C)渡会圭子訳『イマココ―渡り鳥からグーグル・アースまで、空間認知の科学』早川書房(2009)2010を読む。本屋で立ち読みした時に確か「居心地感」という訳語が入っていたような気がしたので積読から引き抜いた。そうしたらやはりあった。第七章「家の中の空間」のなかで「家の居心地はイソビスタで決まる」という節があった。イソビスタとはある場所から家の中の見える領域を言う。それでとある家の中に被験者を連れてきて、特徴的なイソビスタを見せながら空間の性格づけや順位づけをさせたところ次のような結果になったという。
① 心地よい空間・・・・・複雑性と対称性の高い空間 例えばゴシック教会のような
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② 美しい空間 ・・・・・開放的で対称性の高い空間 例えばCSH22のような
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③ 面白い空間 ・・・・・開放的で複雑性の高い空間 例えば瞑想の森のような
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この研究のそれぞれの言葉の定義は分からないのでこの画像は僕の想像でしかないのだけれど。

統計のウソ

On January 21, 2011
by 卓 坂牛

事務所でスケッチを描いて模型を作ってもらい、そしてまたスケッチを描いて模型を作ってもらう。模型を作っている間ダレル・ハフ高木秀玄訳『統計でウソをつく法』講談社ブルーバックス1968を読む。昨日読んだ『社会調査のウソ』が言っていたことは殆どその原則がここに書かれている。どうもこの本インチキ統計処理の教科書のような本らしい。だいたい60年代の本が未だに丸善に平積みなのだから名誉ある定本であろう。サンプルに偏りがあるとか、平均値と称して中央値を使っているとか、グラフの尺度を変えて針小棒大にみせるとか、同時に起こっているから因果関係と言ってしまうとか。なんと馬鹿げた。と言いたいところだが、考えてみると学生たちは平気でこういうことをやり先生はついつい騙されてしまう。学生は悪意なくnaïveにこういうことをやってしまうから罪が軽いのかもしれないけれど、それを見破れなかったら先生は大罪である。気をつけないと。

社会調査、生物多様性、免疫力

On January 20, 2011
by 卓 坂牛

谷岡一郎『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ 』文春新書2000を昨晩寝ながら読んだ。なるほどと思うことが多々あった。著者は名指しで新聞発表の社会調査のウソを指摘していく。普段何気なく信じているような記事がなるほど信用ならないことに気づかされる。続きを楽しみにしていたのだがその本をマンションに忘れて大学へ。研究室でM2の梗概をチェックして一人ずつ説明して返す。夕方のアサマで東京へ。車中、井田徹治『生物多様性とは何か』岩波新書2010を読む。この人ジャーナリストだけど文章が平坦で大学の報告書みたいである。生物多様性はとても重要な問題でありそうなことはよくわかるのだが、知らない生物名と巨大過ぎる数字に戸惑う。魚が取れなくなって打ちひしがれる漁民の悲哀なら切実は問題として響くのだが、、、、人間の問題にならないとなあ、、、、、想像力の欠如かもしれない。
東京駅で丸善によって久しぶりにゆっくり本を見る。宅配を頼み一冊だけ持ち帰り風呂につかりながら読む。安保徹『疲れない体をつくる免疫力』2010。およそすべての病気は交感神経と副交感神経のバランスが崩れた時に発生するというのが著者の主張。常に中庸がよく極端がいけないというものである。デザインと同じだ。

タイガーマスクが政治を動かす

On January 19, 2011
by 卓 坂牛

朝一のあずさで塩山へ。施主定例の後、金箱事務所、テーテンス事務所によるコンクリートの打ちあがりと設備機器の取り付け状況の検査を行う。
この建物は児童養護施設で施設の子供たちは現在近くのマンションを借りて仮住まいをしている。そこにもタイガーマスクは訪れたそうだが、このタイガーマスク騒動で厚労省は今日付けで「児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会」という委員会を設置した。ここでは施設基準の見直しなどを検討するそうである。この仕事を始めてから日本の子供行政はお寒いものだということをクラインとから教えてもらい、本で読み、そして設計をしながら感じてきた。子供の個室の基準は一人当たり一坪である。だから天井を高くして机付きベッドを家具工事で作りなんとか狭い部屋に入れて生活できるようにした。この委員会で検討されればおそらく一人当たりの面積は増えるであろうし、指導員も増強されるであろうし、むろん国家予算も少しは(少なくとも今年は)増えるのであろう。
そうしたことは嬉しいことだし、歓迎すべき一歩なのだとは思う。しかし役所の検討がこの善意の寄付騒ぎによるものだとするとちょっと寂しいではないか。こんな偶然のようなきっかけが無ければ政府は動かないことをあらわにしている。どうも日本の政策にはそういう傾向が多々見られる。常に世論の批判を浴びないように火消し的に政策が打ち出されていくのである。もう少し主体的にヴィジョンを持って政策提示をし、実行して欲しいものである。

タイルは落ちる

On January 19, 2011
by 卓 坂牛

先日、日建の元上司Yさんと食事した時に恐ろしいことを聞いた。Yさんの設計した有名な建物のタイルがよく落ちている(た)そうだ。「モザイクタイルはだめだな」とおっしゃる。そうだろう小さなタイルは蟻足も小さいし落ちやすいのだろうと聞いていた。僕がYさんの下で設計した九州のKビルは特注の2丁掛けタイルでこれは落ちることもないだろうと思っていたら「あれも落ちて何度九州まで足を運んだことか」という。えええっ!!あのタイルは蟻足もがっちりしているしなんたってPC打込みだよ。「PC打込でも落ちる」。じゃあどうしたら落ちないの???「タイルは落ちる」これが結論みたいに言われた。
次に防水。「アス防はもはやあまり、、、」と言う。そうだよなあ、だいたい押さえコンがあると漏った時場所が分からないし、直すのに押さえを引っ剥がすのが大変だ。僕もアクアラインの人工島の床直径200メートル塗り防水した。で何使うのですか??「FRP」。えっ??FRPで数回失敗している僕としてはちょっと意外。「まあ要は施工者よ」と言う。もっともですね。どうも建築の技術的な問題を語ると最後はそうなる。しかし毎度施工者の腕頼みなんて、毎回くじ引くみたいで冷や冷やものである。

whatever nothing

On January 17, 2011
by 卓 坂牛

帰りの新幹線で週刊文春を開いたら言霊USAという英語の話が目をひいた。今週のキーワードはwhateverである。それもイラつく女性が使う場合のそれである。ふがいない彼が彼女のためにこれしてあれして、それで、、なんてずれまくっている時にwhareverと言われたら終わりであるらしい。「どうでもいい」「勝手にすれば」という意味である。もう一つこれに似た怖い言葉がnothingだそうだ。女性の機嫌が突然悪くなりその理由に気づかないぼけ男が「怒っている」なんて聞いてnothingと言われたらこれも終わりだそうだ「べつに」ということである。
さっきまでやっていたゼミでこんな言葉を吐く状況にならなくて良かったとホッとする。昨晩4年生の梗概に赤を入れながら寒い研究室の中でハラワタが煮えくりかえって体が熱くなった。梗概を直さないのは①直す能力がないのか、②直す気が無いのか、③私の言ったことが通じてないのか、のどれかである。①の場合もはや彼らに期待できない、②の場合彼らを改心させる時間が無い、③の場合理解させ書き直させるための時間がない。というわけで昨晩と今朝必要最低限、できの悪い留学生だって書かないような日本語を僕が書き直し、今日のゼミではこちらの言いたいことを1時間言い尽くして終わりにした。もし彼らと対話すると最後にはきっとwhateverとnothingを連発するイラつくアメリカ女みたになっていただろう。賢明な選択だった。

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