Taku Sakaushi

Diary

コンドル復活

On November 27, 2010
by 卓 坂牛

朝九時に東京駅へ。三菱一号館とその脇の超高層を案内いただけるとのこと。たっぷり3時間近く見せていただいた。明治の組石造が忠実に再現されていた。それを現行法規に載せるために免振基礎の上に載せたり防火上の工夫をしたり、大変だっただろうことは想像に難くない。195,000㎡の超高層と5,000㎡の復元の工期が同じと聞くだけで充分であろう。ということはコストもそれなりにかかっていたと思われる。さてそこまでして美術館を造った事業者そして技術者には当然敬意が払われてしかるべきである。しかしどうも釈然としない。明治27年に完成したこの建物がどうして昭和43年に壊されてまた復元されたのだろうか?途方もない労力とお金をつぎ込む真の目的がよく見えない。
帰りがけ丸善によったら穂積和夫『絵で見る明治の東京』草思社2010が平積みになっているのでペラペラめくっていると最後のあたりに三菱一号館が登場している。そこには「とりこわしも復元も三菱の経営判断によるもので、文化財というよりも所詮は商業的な価値が優先された、、、」などと記されている。帰宅してネットをちょっと検索するといろいろな話に遭遇する。ネット上の話は虚実混合とはいえ、この開発の客観的な位置が見えてきた。つまり必ずしも諸手を挙げて賞賛されてはいないということである。とは言え、建築を志す者としては最終的にそこに良い建築があることが重要なことである。あそこにコンドルの建築があるということは無いことよりはもちろん素晴らしいことである。

石黒さんの丁寧な講評

On November 27, 2010
by 卓 坂牛

朝一でゼミ。今日の一時間設計は縁側の家。これを3.5メートルピッチの林の中に木を切らずに配置し直すのが課題。平面形は変えてよいが、断面と延べ床を変えては行けないというのが条件。学生が設計中、僕はg-mailの連絡先を宛名印刷する操作を試行錯誤。しかし未だうまくいかない。10時から輪読。大林信冶他編『視覚と近代』名古屋大学出版会1999を読む。日本の視覚の本では最も網羅的で入門書として最適。
2コマ目デザイン論の講義。久しぶり。そろそろパワポも作り直さないと荒が目立ち始めた。午後製図講評会。今日のゲストは石黒由紀さん。体調が悪そうなので恐縮である。石黒さんのショートレクチャーを最初に受ける。彼女の建築は一見その外観の不思議さに目が行くのだが、とてもよく考えてあり共感するところが多かった。続いて2年生50人の受講者から昨晩選んだ20人によるプレゼント講評。石黒さんの丁寧な講評が2年生にはとても教育的。図面や模型を隅々までよく観察して適切なアドバイスをしてくれた。ありがたい。夜、駅前で懇親会。石黒さんも最初だけ顔を出してくれた。僕は終電で東京へ戻る。社内熟睡。四谷で芦田君にばったり遭遇。

アフォーダンスの専門家にお話を聞く

On November 25, 2010
by 卓 坂牛

7時台のアサマで大学へ。午前中4年生の卒論ゼミ。まだ形が見えない。大丈夫だろうか?午後、明日の講評会でプレゼンする学生を選ぶ。今年は小粒だ。面白いものも、手抜きでどうしようもないものも少ない。4時半から早稲田大学の三嶋先生による異分野連携レクチャー。三嶋先生のアフォーダンス理論は僕の博士論文でも多いに参考にさせていただいた。特に建築の肌理を考えるとき、それが美的な問題以上のことをアフォードしてくれることを教えてくれた。それは三嶋先生の言う肌理の拡大率の逆数Τ(タウ)によってロジカルに表されるのであった。ということを思い出しながらレクチャーを聴いていたら、今日もこのΤが重要概念として登場した。
このレクチャーシリーズは学長裁量経費をもらって去年から行ってきた。振り返れば、リーテム社長の中島さんによるリサイクルの話で始まり、2回目はコンテンポラリーダンサー信大准教授北村明子さんによるダンスワークショップ。3回目は社会福祉学の理論家かつ実践家である加賀美先生による子供の話。最後は京都造形芸大の成実先生がファッションと建築を語った。今年は農学部の北原先生が森林の話、人文学部の祐成先生が社会学から見た住宅、そしてアルゼンチンから招いたロベルト・ブスネリが文化コンテクストを語った。そして今日が最後の三嶋先生である。8回それぞれ面白かったし、2年間やり続けてきた満足感もある。およそ建築というものは諸学の蓄積の上にあり、そうした関連性を学生に伝えたかった。果たしてそんな努力は実を結んだのだろうか。学長にプレゼンして金をもらい、スケジュールをこじ開け諸先生と調整し、部屋を予約しポスターを作る。好き好んでこんなことをするのは誰のためなのかと思わなくもない。でも一番楽しんでいるのは実は僕自身なのかもしれない。

構造家の資質

On November 24, 2010
by 卓 坂牛

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午前中事務所で打ち合わせ。シンプルな場所を森の中に作るというテーマ。シンプル=最小限という考え方もある。それってどのくらいだろうか?「起きて半畳寝て一畳」とも言う。でも茶室じゃ生活は難しかろう?カップ・マルタンには風呂がない。
佐藤淳さんから届いた『佐藤淳構造設計事務所のアイテム』INAX出版2010を眺めた。美しい写真が前半を占め、後半は構造解析プログラムのソースコードである。このヴィジュアルなギャップに驚かされる。そして、そう思いながらも良い構造家はこのギャップの底から双方を同時に見られる人なのだと思い直す。ソースコードの寸分狂いのない論理があやふやで心もとない視覚をアンカーするとき建築が生まれるということを良い構造家は教えてくれる。そんな構造家のあり方がこの本には詰まっている。また佐藤さんと仕事をしてみたくなった。

ポケットwifi

On November 23, 2010
by 卓 坂牛

午前中選奨の審査。大田区のほうへ出かける。今日も前回同様住宅である。80㎡くらいのところに7人住むという家だった。考え抜かれたプランニング。構造からディテールへ連続的な思考の流れ。いいものを見せてもらった。昼ころ四谷に戻り軽くジムで汗を流してからソフトバンクショップへ。e-,mobileをやめてポケットwifiに変更することにした。ちょっとしたことだがこういう設定変更って面倒くさい。何かを解約して何かを契約するのは時間がかかる。さて、この機械どの程度使えるだろうか?バッテリーの持続時間と速度と何台まで本当に速度が落ちないで接続可能なのだろうか??
昨日同様未読基本図書でロラン・バルト(Barthes, R)渡辺淳訳『零度のエクリチュール』みすず書房(1953)1971を読み始めた。しかしこいつはエドワード・ホールと同じように読めた代物ではない。このころのヨーロッパ文学に慣れしたんでないと読めないなこれは。その意味では難しくとも『モードの体系』の方が僕には分かりやすい。

ある空間とある空間を区別させるものは何か

On November 22, 2010
by 卓 坂牛

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久々に雨模様の東京。朝のあずさで塩山へ。現場は2階の鉄筋を立てこみ中。久々のRC現場で支保工のすき間をくぐりながら現場を歩く。午後甲府へ移動し住宅の現場を見る。内部塗装がもうすぐ終わりそうである。夕刻のあずさで東京へ。車中エドワード・ホール(Hall, E.T.)日高敏隆・佐藤信之訳『かくれた次元』みすず書房(1960)1970を読む。明々後日早大の三嶋先生にアフォーダンスについて講演いただくので付け焼き刃読書。未読基本図書に目を通すいいチャンスと義務的に読んだのだが、この本とても面白い。やはり定本にはそれなりの理由があるということだ。建築的に肯いたのは二つの空間を区別させる指標について。ホールは言う「その空間の中で何ができるかによって、その空間がどう感じられるかが決まるのである」例えば天井を触れるか触れないかで空間の高さは決定的な差を持つ。巾の狭い書斎などで両腕を広げた時左右の壁に触れるか触れないかでこの空間の巾は決定的に異なって感じられる。また段差や吹き抜けなどある空間で端から端まで歩いて行けるのか行けないかでこの空間の広さ感は大きな差を持つ。つまりそれは筋感覚が視覚を大きく助け人間の空間知覚を決めていくということである。「筋感覚」とは便利な言葉である。これから使わせていただこう。

土木の経費

On November 21, 2010
by 卓 坂牛

久々に八潮に出向く。公園基本設計の概算を見る。箸にも棒にも掛からない数字ではない。合計額が予算をはみ出るのはいつものことなのでたいして驚かないが土木工事の諸経費が50%以上もあるとは知らなかった。どうしてこういうことになるのかちょっと理解に苦しむ。建築は役所工事でも15%くらいである。もし50%が適当な数字なのだとすれば、建築の15%は低過ぎるということになる。帰宅後ネットで国交省の基準など見ると現場管理費が37%一般管理費が13%と指定されている。うーんどうしてこれだけの諸経費が認められれているのだろうか?建築の現場は設計とのダブルチェックだからとは言え、、、ネットでいろいろ調べてもその仕組みは分からない。単にこれは慣習であり、土木はお得ということなのだろうか?
風呂に入り新聞を読む。日本企業が中国で新卒採用試験をしているというニュースが目に入る。ああやはりと思う。中国には一流大学出が蟻族と呼ばれ職に就けず都市近郊に集団で住んでいると聞いたことがある。その人材に誰かが目をつけるだろうと思っていたら日本企業が飛びついた。それも使い捨ての現地採用であはなく幹部可能性のある本社採用だからトップエリートが集まり、あっという間多くの企業が採用を決めたと書いてある。就職できない学生が溢れる日本を離れ企業が中国に出向く理由は単純だ。彼らの求める人材が多いからである。肉食男子が幹部を務める今の日本企業は腑抜けな草食男子に興味は示さない。肉食は肉食を求め中国に行くということのようである。しばらく中国で仕事をしたくはないけれど優秀な中国人を育てるのは興味深い。

ベネッセの戦略

On November 20, 2010
by 卓 坂牛

ニューヨークの友人と四谷でブレックファースト。彼女はジャパンソサエティの芸術監督。加えて最近日本人としてはじめて理事長になった元ニューヨーク大使(アメリカにはワシントンと国連とニューヨークに大使がいるそうだ)の芸術面の先生役でもあるようだ。彼女は年に4回くらい来日し、前衛アート、ダンス、劇その他を物色してアメリカで公演させるのが仕事。しかし今回は遊び半分でやってきて直島に行くという。どうして??と聞くと、やはり福武さんの策略に興味があるという。先月瀬戸内に行ってきた私はベネッセがここまで投資する理由か分からなかった。進研ゼミで儲けた金を趣味に費やしているのだと思っていた。しかし彼女の話は全然違う。彼らの戦略は瀬戸内海に日本の新しいリゾートを作ることだという。交通のベースを関空に定め、そこから高速ホバーでダイレクトにやって来るルートを計画しているのだそうだ。瀬戸内の島は温泉の宝庫で、気候も穏やか。そこをアートで知的に味付けし、世界的スター建築家による美術館とホテルを用意して話題性を高めているのだという。もはや成田経由のカオス東京とトラッド京都の組み合わは新鮮味に欠ける。観光日本の次なる資源は日本の地中海:瀬戸内なのだという。うーん、、ベネッセが本当にそう考えているかどうかは別にしても、言われたことは至極尤も。昼ころ別れ僕はジムへ。夕方家族と新宿「つちや」でもんじゃ焼きを食す。結婚記念日祝い。噂にたがわずうまい。客足が途絶えない。

不運の平等

On November 19, 2010
by 卓 坂牛

経済学者竹内啓の書いた『偶然とは何か―その積極的意味』岩波新書2010という本がある。著者曰く、偶然は良いほうに転べば幸運といわれ、悪いほうに転べば不運である。科学が支配する社会になっても偶然は消滅しない。未来社会まで含めてそこに偶然は内在している。僕らはそれを回避するのではなく受け取らなければならない。もちろん不運を最小限にする努力は必要だが、それでも不運は起こる。その時われわれは不運を被った人を不運だといって知らん顔するのではなくその不運を分配しなければならないと著者は言う。この考え方は昨日読んだ「自由の平等」に近いものがある。言い換えれば「不運の平等」である。天災被害に自衛隊を出動させるのは税金を被害者にあてがうのだから不運の平等になる。しかし常に自衛隊が出動するわけでもない。それは無視された不運であり、あってはならないことなのである。
数え上げれば僕もいろいろな不運を経験した。卑近な例だがコンピューターが壊れるというのも不運。病気というのも不運。ひどい施工者と仕事をするというのも不運。そしてこれからも確実に多くの不運に直面するだろう。でもそれは仕方ない。そして今後は人のことでも自分のことでも不運を分配しよう。著者の考えに多いに賛成。

自由の平等

On November 18, 2010
by 卓 坂牛

朝から推薦入試。北は北海道、南は徳島まで広く受験生が来た。最近はネットに様々な情報があるせいか、志望動機などがとても具体的である。午後まで会議が続く。夕刻、昨日同様4月から僕の部屋の学生の面倒を見てもらう先生に学生とご挨拶。昨日は歴史の先生。今日は環境の先生と心理学の先生。学生の研究計画を聞いていると未だ多少頼りないところもあるが、今日の学生達はなんとかなるだろう。夕食後アルゼンチンブックレットのチェック。これで日本語部分は完成。これをアルゼンチンに送り香川君に翻訳を頼むことになる。彼が帰国する前になんとか印刷に回せると有難いのだが。時間との戦いだ。8時半のアサマに乗るつもりで駅にきたら20分発だった。最近は乗り遅れが多い。最近自分ではないような事がいろいろ起こる。更年期障害だ。福岡伸一が週刊誌に男性更年期障害のことを書いていた。シールのように貼る男性ホルモンの薬があるとか。アメリカじゃ大事なプレゼン前にそれを貼るビジネスマンも結構いるらしい。しかし日常の凡ミスを避けるには毎日貼らねばならないのだろうか??
帰りのアサマで『自由の平等』を読み続ける。著者の主張は間単に言えばこうである。福祉社会とは強者の獲得したものが弱者に再分配される社会である。そのとき強者は「妨げられない自由」を主張する。一方弱者はその立場にいるのは生まれつき、あるいは社会的にそうなっているのであり「できる自由」を主張する。一般に「妨げられない自由」こそが自由であるとされるが「できる自由」はそれと同等の自由であるとするところが著者の主著の肝である。それが本のタイトルである「自由の平等」を意味している。この発想のポイントは人の存在=社会的存在と認める点である。もちろん無人島で孤独に生きる人間にこんな倫理観は不要である。しかしそういうケースは稀であり社会的存在を背負っていることが人間であると認める限り著者の主張は正しい。
リバタリアニズムへのベクトルが方向転換して素直に著者に頷けそうになってきた。

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