Taku Sakaushi

Diary

学生と話す

On October 29, 2010
by 卓 坂牛

午前中キャンパスマスタープランの打ち合わせ。実質的にいろいろ作業してくれている建築家の春原さん来研。長野の付属小中学校のプランを話し合う。
午後ゼミ。その最初に重大なお知らせをする。1時間くらい話をした。し終わって、しばらく沈黙。こちらは話してしまって肩の荷が下りた気もする一方で自分の子供たちのような学生のことが愛おしくしばし言葉を探す。
ゼミを5時ころ終えて一人一人と個人面談。さてこれからどうしようかという話し。留学組も、就職組も、居残り組も速やかに次に向かって走り出して欲しい。アルゼンチンにいる学生にはスカイプで話をする。終わったら9時半。もう明日の輪読はやめにし、学生達と焼鳥屋へ。理由もなく(もちろんあるのだが)ゼミを中止にしたのは信大に来てから始めてである。こちらも彼らと話さずにはいられない心境。
面談で話していた学生二人組がなんと装苑賞の1次審査を通り、実際に提案した服を作成することになったという。プロが競って応募するする賞に門外漢のしかも学生の案が通るというのは信じがたい。彼らはいつも布ような建築の提案をしており、建築とファッションのつながりを考えていたからこそだと思う。おめでたい。

地方の電車

On October 27, 2010
by 卓 坂牛

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朝一で松本。車中a+uの9912「マドリードの建築家と公共建築」特集を読む。「マドリードの建築」ではなく「マドリードの建築家の建築」が載っているのが誤算だったが、なかなか面白い。ロンドンベルリンの建築ブームはバブル的だがスペインのそれはもう少し地道な公共建築が多く、健全でミレニアムにふさわしい。と編集者の序には書いてある。ロンドンベルリンを知らない僕としては来週マドリードに行ってもそれを検証する術がないのだが、雑誌を見る限り、そんな編者の意味合いを感じ取れる。
松本についてバスで本部に行こうと思ったが、間に合いそうもないのでタクシーに飛び乗る。午前中キャンパスアクションプランの会議を終えて午後2コマ連続の講義。1年生に僕がする講義はこれだけ。一年生と会うのはこれが最初で最後である。アクソメの書き方を教える。理屈じゃなくてとにかく書こうと言うことで次から次に課題を与える。図法なんて考えて書いていたら遅すぎる。自然と手が動くまで書く。野球で言えば素振りだし、弦楽器で言えばボーイングのようなもの。
帰りの松本で電車を待っていると不思議な電車発見。快速リゾートビューふるさと号という名前。こんな電車みたことない。松本長野は名古屋から来る特急しなのか各駅停車しか無かったのだが??初めての快速に乗ってみることにした。指定席券510円を払うと中は特急しなのより広くて快適である。風景を楽しむ列車らしくゆっくり走る(快速だが)、姨捨の夜景など重要なところに来ると更にゆっくり走ってくれる。どうせなら夜景を見る場所では車内灯を消してくれるとありがたいのだが。
地方の電車はこうやって生き残りをかけている。

「口述自ら筆記」は結構いける

On October 26, 2010
by 卓 坂牛

昼前大学到着。たった3日ぶりなのに、気温は10度以上も下がっている。がたがただ。研究室に着いたら大学の同級生である稲葉なおとから『ドクターサンタの住宅研究所』偕成社2010が届いていた。なんと建築家の書いた児童小説。なのだが、思わず読み始めるとなかなか夢のある話が続く。大人が読んでも面白い。一話読み終え会議に向かう。重い会議を一つ終え、学内委員の会議にも出席。なんとも目標の定まらない会議にいらいらしながら終わって食事をして研究室へ。最近雑用の貯まる速度とそれを処理する速度が整合しないで雑用がどんどん貯まる。僕のノート上では雑用は終わると×が付けられるのだが、×なしの項目が日々増える。これを来週マドリード行く前に終わらせなければならない。
加えて先日奥山さんに頼まれた原稿に全く手が着いてない。土日がことごとく丸々つぶれで手を着けられないでいる。加えてお手本にしろと言われた本がやっと大学で発見できて、それを読んだのだが、これがとてつもなく難しいし、加えてすばらしく下調べされた文章で3000字近くある。今月中にこんな文章を書くことはもはや無理であると覚悟を決めた。覚悟は決めたもののノートに向かっても手がなかなか進まない。そこでやる気を失うと、本当にできそうもない気がしたので、仕方ない声に出して話してみることにした。だれもいない研究室で1人ぼそぼそしゃべる先生1人。ちょっと不気味だがこれが結構行ける。あたまが整理される。しゃべりながら重要と思うキーワードを書き残す。そして再びそのキーワード見ながらしゃべり言葉を取捨選択。あるところで、そのメモを見ながら話した言葉を思い出しながら、ひたすら打ちまくり2500字。あとは調整と幾つかの調べ物をすればなんとかなりそうな気になった。この「口述自ら筆記」はこれから使えそうだ。これからはつまったらしゃべる。コレで行こう。

少し体が重い

On October 25, 2010
by 卓 坂牛

さすがにここ3週連続週末にワークショップや外人の案内などで休めず疲れた。そのうえ最近ろっ骨負傷と時間がないのとでジムに行けていない。体が重い。
来週行くマドリードのホテルの予約をできていないでいた。それはシンポジウムなどの正確な場所がわからないでいいたからなのだが、昼ころやっと郵便で情報が届く。こういうことは週末にやりたいのだが、もう時間がないので事務所でホテルの予約をする。リスボンよりもバルセロナはホテル代も比較的高い。
日曜日に学生からメールされていたコンペ案をやっと見る。なんか不思議なプレゼンになっている。まあまあこんなもんかなあ?夕方某大学で打ち合わせ、夜事務所に戻り打ち合わせ。

高田を歩く

On October 25, 2010
by 卓 坂牛

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現存する日本最古の映画館
トークイン二日目は10時まで学生と少し議論。そこで学生と別れ先生は高田へ向かう。高田は雁木で有名なところ。歴史的な町並み再生に取り組む建築家にお会いし、町を案内していただいた。昼食後半数の先生が帰られたが我々は現存する日本最古の映画館(1911年)や町屋を改装した設計事務所を見せてもらった。町屋事務所は2階建て200㎡高窓のある吹き抜けがあって家賃が5万。驚きである。
遅れて高田に着いた学生に最後のあいさつをして最後まで残った先生4人(真理さん、木下さん、小嶋さんと僕)は高田酒祭りに行く。1000円でおちょこを買って飲み歩く。と言っても30分。帰りの電車めざして直江津へ。越後湯沢で乗りかえて東京。4人対面になって建築談義で盛り上がる。木下さんが幼少時アメリカで、友達の輪にはいる時に`Let` play` と言ったら目的語を問われ答えられず失敗。次の日`Can I play`と言ったら無事輪に入れたと言う話が面白かった。なるほどこれは町づくりの始まりにも必要なこと。町をこうしようと言う前に、町へ入ってもいいか?と問うのがさきである。

建築トークイン上越1日目

On October 24, 2010
by 卓 坂牛

昨晩は上越で夕食をとってから禎山荘へ向かう。カーナビにも出てこない場所を右往左往しながらなんとか見つけて到着。高橋禎一先生と岩室の会の方に迎えられ。ワインを飲んでいる間に渡辺真理さん山代さんたちが到着。
今日は朝から僕はうらがわらの村見学。渡辺さんは高田の町見学、山代さんは山見学。衰退する地方都市の実態を目の当たりにする。こんなイベントでもなければなかなか見られない場所である。長野にもこうした場所がきっと山のようにあるのだろうが見たことはなかった。昼から公民館に集まり古谷さん、トム・ヘネガンの基調講演。そして8つのグループに分かれての討論会。渡辺さん、木下さん、小嶋さん、古谷さん、高橋さん、千葉さん、山代さん、トム・ヘネガン。衰退する地方都市を再活性化しようというのはしょせん無理な話で、こうした場所の生活をどれだけ建築が豊かに出来るだろうかというのが議論のテーマであった。夜は懇親会。きき酒大会など学生、先生方と建築談義に花がさく。

建築トークイン上越へ

On October 24, 2010
by 卓 坂牛

朝のアサマで大学へ。車中小川葉子、川崎賢一、佐野麻由子編著『<グローバル化>の社会学-循環するメディアと生命』恒星社厚生閣2010を読み始める。グローバル化は当然の事ながらローカルを鮮明にもする。それは普遍化と特殊化、同質化と差異化、統合化と分裂化などの対比を生み出していくのである。と書いてあってそうだろうなあと思う。
長野について大急ぎで授業とゼミを掛け持ちで教室をわたり歩く。今日の講義は特別でデザイン論の話はいっさいなし。いったい僕は30年前大学で何をしていたのか?そんな話をした。デザイン論よりはるかに興味深そうに聞いていた。まあそうだろうなあ、自分が逆の立場でもそんな気がする。午後は修論ゼミ。ゼミ後研究室の雑用を片付ける。雑用中に青学の黒石さんから℡。ごぶさたである。今日明日と黒石ゼミの学生が山形でやっているワークショップhttp://aclweb.jp/?page_id=425の発表会。是非来場をと言うことだったが、運悪くこちらはこちらで上越で学生とのトーク企画http://kenchikutalkin2010.s1.bindsite.jp/index.htmlそれにしても、あっちゃこっちゃでワークショップ大流行の時代だと痛感。このご時世学生の力は大きいということだろうし、皆で町や都市にコミットする時代なのだろう。朝読んだグローバル化とローカル化の力のせめぎ合いが現在は決して都市をいい方向へ動かしているようには見えない。それをどう修正できるのだろうか?明日から学生と一緒に考えてみたい。

「芸術としての芸術」おける大芸術家

On October 21, 2010
by 卓 坂牛

事務所で作ったフォトモンを研究室に送る。他のドローイングは学生たちに任せた。コンペ提出は日曜日だがさてどこまでブラッシュアップできるだろうか?
選奨現地審査の日程調整を諸先生方と行う。偉い先生はメールなど見てくれない。放っておくと一生返事が来そうもないので電話かけまくり。やっと候補日を決めて学会に連絡。
JIAからリーテム大倉工場が優秀建築選に選出されたとの書類が届く。おっと縁起がいい。今年から選出数が200から100に減ったので少しは価値あるものかもしれない。住宅も出したのだが連絡は来ないから駄目だったのかな?まあ賞はミズモノだから気にしない。
夜藤枝さんのポロックを読み終える。こんな念入りな1人のアーティストの作品論を読んだのは初めてである。ポロックの作品をそんなに見たわけではないし、載っている図版が老眼にはつらいものがあり正確な読解は期待できない。しかしポロックは「芸術としての芸術」における大芸術家であり、ジャスパージョーンズは「芸術についての芸術」における「偉大な小芸術家」と呼ぶ意味合いは理解できていないとしても、僕の中では納得できる。

藤枝 晃雄のD論

On October 20, 2010
by 卓 坂牛

先週ろっ骨を痛めたせいで夜中寝返りが打てない。そのせいか朝起きると体中が痛い。こういうのを床ずれというのだろうか?睡眠時間はしっかりとっているのに、眠りが浅く朝く甲府遠征の車中眠い。その眠い目をこすり藤枝 晃雄『新版ジャクソン・ポロック』東信堂(1979)2007を読む。藤枝さんの博士論文が元になっている。僕は博士論文がもとになっている本は基本的に信用することにしているし、熱を感じるので好きである。序章はポロックがポロックスタイルに至る前の話。これが面白い。引きこまれる。キュビストでピカソの影響が強かったなんて想像を絶する。それらを小さな図版ではあるが、図を元に比較解説してくれるので分かりやすい。
甲府、塩山と毎度の現場ハシゴを終えて帰りは大月まで各駅。大月で特急に乗りかえ新宿経由事務所。現場で立ち上がらなくなったdynabookを事務所で電源につないだがやはりダメみたい。急きょプリンタサーバーにしていたパソコン引っこぬいて使うことにする。ノロワレテイル。

禁断症状

On October 19, 2010
by 卓 坂牛

やることもメールも減らない、打合せもあるし、合うべき人も変わらずいる。無くなったら大問題だけれど、不思議なもので、一日くらいそういうことが0の日があってもいいと思いつつ、大学を出てからそう言う日に遭遇したことはない。もちろん意識的にそう言うことを無視する日はある。あるいは外国にとんずらして知らぬふりをすることもあった。しかし最近は外国行ったってブログなんて書いている以上メールが届かないなんてうそぶくこともできない。だから仕方ない、メール空間の中で会ったが最後挨拶無しではいられない。ところで、この1週間くらい活字中毒者が活字を奪われ禁断症状が出始めている。なんだか頭の回転が電池の減った腕時計の秒針の如くスムーズに動かない。しばらく止まって急に数秒分まとめて動く。頭が字を欲している。何か詰め込まないと止まりそうである。
明日は甲府遠征なので、少しは禁断症状を抑えられるといいが。

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