Taku Sakaushi

Diary

ポストモダニズムを体現した堤清二という人間

On October 8, 2010
by 卓 坂牛

8時半からゼミ。輪読本の説明をしてから身体検査に行く。一番かと思ったが既に列。視力は両目1.0まで落ちたし、身長は1センチ縮まる。人間って年とると本当に縮まるの?2コマ目デザイン論の講義をやりながら年々話すことが上手になるようにも思うのだが、年々難しいパワポページをはしょって話していることに気づく。いいのかなあ?と少し反省する。午後製図のエスキス。今の2年生は建築学科となってから2年目。進振りがなくなったせいか勉強しなくなったと言われるのだが、製図で目を輝かせている子は結構いる。夜コンペの打ち合わせ、ワークショップの準備と並行しているせいか眠そう。終電のあさまに乗る。ボーっとしながら昨晩読み終えた永江さんのセゾン文化レポートを思い起こす。
西武が文化事業に心酔したがために崩壊の道を歩んだ、とはよく言われることである。しかしさまざまな取材の末に堤清二にインタビューした永江朗の結論は否である。では一体西武とは何だったのかと自問自答する。その結論は壮大なる同床異夢。つまり社長である堤の目論んだこととそこに集まる会社人、社外人のそれぞれが目指したものが少しずつずれていたということである。そして何より恐ろしいのは皆が自分の考えていることを正解だと思っていたという点である。永江の分析が正しいかどうかは僕には分からないがもしそうであるならばそれは偶然おこったものではなく、堤自身が生み出したことのように思える。わざわざ自分の目指すもの曖昧にし、そして部下の目指すものを否定しない。そのうちに自ら目指すものが分からなくなる。そういう状態を堤自身は楽しんでいたのではないかと僕には思えてくる。80年代ポストモダニズム期に全盛を迎えるセゾン文化総帥がまさにポストモダニズムを人間的に体現していたように映るのである。

セゾン文化は僕の血であり骨である

On October 7, 2010
by 卓 坂牛

午前中甲府の現場。外装のモルタルは塗り終わり乾燥中。内装の縁甲板が張り始められた。午後は塩山の現場。基礎梁のコンクリートが打ちあがる。それにしてもこの場所でこの窮屈感。こんなブドウ畑の真ん中で建蔽率一杯の建物なんて信じられない。
夕方のアズサでスタッフのT君は新宿へ。僕は松本へ向かう。車中永江朗の『セゾン文化は何を夢みた』朝日新聞出版2010を読む。数ヶ月前田口久美子の『書店風雲録』ちくま文庫を読んだ。セゾン文化の一角である本屋リブロを内側から克明に描いた本だった。リブロができたのは85年だがその前身の西武ブックセンターは75年。そのころ僕は高校から大学、院という時期で池袋は高校大学と通学路であり、リブロの話は青春そのものだった。一方この永江の本はリブロも含むセゾンが行った文化事業を総括的に振り返る。永江はもともとリブロの上にあった西武美術館(のちにセゾン美術館)に併設された美術洋書売り場アール・ヴィヴァンで働いていた人間であり、お隣の美術館の話からアール・ヴィヴァン、無印、そして辻井喬へのインタビューまで総合的にリポートしている。リブロ以上に僕はこの美術館にお世話になった。大学に入りバイトで金を作り美術館の会員になり、数年間くまなくここのメインの展覧会には行ったと思う。未だに当時の入場券とフライヤーはスクラップブックに貼って保存されている。会員になると無料でアール・ヴィヴァンという雑誌ももらえた。ここの展覧会はそのころ少しずつ美術に憧れを持つようになったキッチュな日本人好みの後期印象派やピカソ、マチスといったものはほとんど相手にしなかったと記憶する。デパート美術館が流行り始めた頃だったと思うが、伊勢丹や三越ではまさにそういう展覧会で客を集め収益に貢献していたと思う。今でも覚えているが、荒川修作展が80年代の西武では行われていたのである。そんなものを見たいと思う人は今だってデパートに買い物に来るおばさんの中にいるとは思えない。加えて建築をテーマにしたもの、音楽、ファッションとにかく当時の今を感じるものはなんだって対象になった。そんなことは、公の美術館はもとより、民間美術館でもあり得ないことだったと思う。このときの西武美術館の文化のくくり方の幅の広さは知らず知らずに僕の青春時代に血肉化したのだと思う。建築を建築だけで考えることはどうしてもできない。文化はごった煮である。ゼミで音楽もファッションも社会学も哲学も読むのはきっとセゾン文化で培われてしまったことなのかもしれない。

100メートル角

On October 6, 2010
by 卓 坂牛

コンピューターが立ちあがらない。朝から不幸。壊れそうなデスクトップで仕事。マドリッドでの建築展覧会パネル3枚きれいに出来上がった。Emsで送る。送料8000円弱。鈴新で昼食。マスターが店のそばに古伊万里専門の骨董屋ができたと教えてくれた。早速散歩がてら行ってみた。おお!!なかなかの品揃え。見たことないような柄もある。人気柄の蛸唐草と呼ばれるタコの足がからまったような唐草模様の口の細い徳利があった。江戸後期と思われる(というのは色がかなり渋い)。形が優美で何ともいい。欲しいなあ!!と思ったが後日かみさんに値踏みしてもらうことにする(その間に売れたら悔しい)。
午後打合せの合間に日端康雄『都市計画の世界史』講談社現代新書2010を読む。都市計画と言うとつい近代的概念だと思いがちだが、この本ではその嚆矢を紀元前3000年のモヘンジョダロに見いだす。最初の都市計画家はBC5世紀ギリシアのヒッポダモスだそうだ。確かに自然発生的にアメーバ―のようにできた町以外は、多かれ少なかれ計画と言う概念があったのであろう。これを読んで二つのことになるほどと思った。ギリシアのポリスもそれ以降の中世の城郭都市もある大きさ以上にスプロールはしなかった。歩いて移動できる範囲で一つの町は終わる。車のない時代だから当たり前と言えば当たり前だが、、であるから人口が増えればその範囲で高層化したのだそうだ。だから古代の都市には7~8層の住居もあったようだ。車を減らし歩く都市を作らねばならぬ現代においてこの時代の都市は参考になる。加えて我々の時代人口は減るのだから、むしろキュッと絞って密度を上げて後は増築ならぬ減築していけばいいと言うことになる。もうひとつお勉強したことがある。グリッド型の都市は古来存在するのだが、そのグリッドのスケールは古来約100メートルだという事実。もちろんニューヨークのように南北は60メートル・グリッドだったり、平安京のように121メートル角と言うのもあるのだが、だいたい100内外だったようだ。因みに幕張のロの字型集合住宅街区は80メートル角。去年行ったブエノスアイレスはまさに100メートルだった。

付属小中学校

On October 5, 2010
by 卓 坂牛

朝携帯に電話。表示は「香川」えっ??留学中の学生の名。??あいにく長野市民をバスに載せて建築ツアー中で出られず。アルゼンチンからかけてるの??説明が終わって留守電を聞いたら、ワークショップに呼んだアルゼンチン建築家ロベルトの声。香川君がロベルトに携帯を貸したようだ。新宿のホテルに到着したというメッセージ。おーーやっと来たか。ほっとした。建築ツアーは市内を回り、オリンピックの選手村へ。ここはオリンピック後は一部分譲、残りは市営住宅や教職員住宅となっている。やや老朽化した感はあるが、富永、長谷川、新井、内藤、などなど7棟に7人の建築家の個性が現れていて楽しい。しかし全部打ち放しになっているのは全体コードなのだろうか?ちょっと寒い感じもした。ここでビックリしたのはバス停である。バスの時刻表を見たらなんと1日に4本しかバスが来ない。これじゃあ車に頼らざるを得ないよな。この選手村は市内からかなり遠い。どうしてもっと市街地に作らなかったのだろうか??市民の方に聞くと、一家に2台は当たり前と言っていた。そういう街づくりは変えて行かないと。
午後は教育学部の付属小学校、中学校、特別支援学校の調査。マスタープランづくりである。各校の副校長先生からヒアリングを2時間くらい。3つの学校が一敷地にかたまっているのだが敷地は潤沢である。小学校には運動場以外に動物が放し飼いになっていてビオトープもある広い野原のような場所がある。副校長先生の自慢。これは子供の天国だ。その上、その場所で遊ぶ専用の長靴昇降口がある。これもまた凄い。泥んこになって遊ぶことを奨励しているのだそうだ。素晴らしいね。なかなか勉強させられる。全国の付属の頂点に東京教育大付属があるのだろうが、東京のそれよりはるかに環境がいいし校舎もよく出来ている。

antipodas (地球の裏側) 建築イベント

On October 4, 2010
by 卓 坂牛

argentina.w.s%5B1%5D.jpg
ポスター詳細hhttp://www.ofda.jp/lab/practice/2010workshop/images/argentina.w.s.pdf
午前中学科会議。午後後期最初のゼミ。夕方コンペ、ワークショップなどなど打ち合わせ。やっとアルゼンチンワークショップも全体像が見えてきた。そもそもこのワークショップは去年ブエノスアイレスで日本建築展が開かれ、そこに招待されたことに始まる。その時僕の講演会の企画、英語通訳などをしてくれた建築家でブエノスアイレス大学の常勤講師であるロベルト・ブスネリ氏(今年のヴェネチア・ビエンナーレアルゼンチン出品作のデザイナーでもある)と親しくなり、先ずは彼のところで僕の研究室の院生2名を受け入れてもらった。ヨーロッパ的な建築文化を持ちながら物価はヨーロッパの半分くらいで大学は無料という条件はそうはない。そして次に彼といっしょに何かしようということになり、学内で何とか資金調達して彼を日本に呼ぶことになり、このワークショップが可能となった。そして留学している学生とこちらの学生でスカイプをやりながら企画案を練りあげ以下の4つのイベントをすることになった。
① 10月10日~19日アルゼンチン建築展覧会@善光寺そばの蔵
② 10月13日1時半からロベルトの講演会@信大
③ 10月13日出題15日講評会の短期課題@信大
④ 10月14日の夕方6時から町並みについてのシンポジウム@善光寺そばの蔵
長野在住の建築関係者の方はまたとない異文化交流のチャンスだと思う。また県外の建築を学ぶ学生にとっても貴重な経験の一週間。すべては無料なので是非信大そしてボンクラに足を運んでいただければと思う。質問などあれば遠慮なく、下記にお問い合わせください。よろしくお願いいたします。
お問い合わせ先|信州大学工学部建築学科 坂牛研究室
 TEL : 026-269-5343 MAIL : 10ta302c@shinshu-u.ac.jp (担当: M1 加藤伸康)

影響力

On October 3, 2010
by 卓 坂牛

午後A0勉強会。事務所でやる予定だったが今日は事務所が通勤ラッシュで急遽自宅でやることに。1時半から4時間くらい。予定通りやっとすべての読み合わせが終了。残るは翻訳語の統一。ある単語の訳語を全体で統一するか、ケースバイケースにするかを議論する。年内にはやっと最終原稿へと到達できそうである。さてA0の次の活動は何にするか?考えるのが楽しみでもある。
夜のアサマで長野へ。車中『つながり』を読み続ける。その中に「3次の影響のルール」というのがある。それは、人は直接の知人の知人の知人までは影響を与え得るというもの。そんなことは検証をしたことも無ければしようもないのでその真偽はよく分からない。しかし仮にそれが正しければ自分の影響力と言うものは馬鹿にならない。大学で一クラス50人の学生に自分の建築論を語るとして彼らが学外の5人僕の建築論を語るとする。その彼ららが同様に5人の学生に同じことをしたと考える。そうすると結果的に1クラスの講義は50×5×5=1250人に影響を与えることになる。というのはメッセージの伝えやすさによるところが大きいわけでこんな単純な計算で出るものではない。覚えやすく、インパクトがあり、楽しいメッセージならば50人が50人に言う可能性もある。となれば影響力は50×50×50=125000という数字に上昇する。宣教師のような建築家の特徴は実はこうしたメッセージの作り方にもよるのである。昨日会った東京ガスの人間が、ガスの有効性が○○キュートというようなキャッチフレーズに勝てない現状を嘆いていた。現代は情報戦の時代であることを象徴している。

つながり

On October 2, 2010
by 卓 坂牛

午前中ニコラス・A・クリスタキス、ジェイムス・H・ファウラー著鬼沢忍訳『つながり―社会的ネットワークの驚くべき力』講談社2010を読み始める。肥満も性感染症もすべてうつるという帯のキャッチフレーズに魅かれて買ってしまった。今日は建築新人戦。3年生が3名残っているようだ。どこまで勝ち残れるか楽しみである。夕方ジムへ。終わって夜かみさんと外食しようと思っていたら、高校のゴルフの会の2次会が今日であるとメール。ちょうどよい。かみさんを誘い恵比寿へ。30人くらい集まっている。まあ皆ゴルフが好きだ。僕はゴルフは60からでいいや。しこたま食べて飲んで今日はこの一軒でおさらば。

自然の中で製図

On October 1, 2010
by 卓 坂牛

%E7%94%BB%E5%83%8F-0167seizu.jpg
10月1日。今日から後期の授業。午前中デザイン論で新しく若里キャンパスに来た2年生と会う。皆はつらつとして頼もしそうだ。午後はその2年生と製図である。課題は住む場所(住宅)である。敷地は長野市内ではなく隣の須坂市。わざわざ遠くに出掛けるのはこちらの方が自然が多いから。田舎でやるのだから都市とは違う環境でやりたい。市の方の協力もあり毎年こちらの注文に合わせて場所を探してくれる。始めて敷地に来てこの自然に囲まれた環境にうれしくなる。市街化調整区域ぎりぎりの第一種低層住居専用地域である。道路を隔てて田んぼ。稲穂は既に頭を垂れて刈られるのを待っている。
長野に戻り夜のアサマで東京へ。車中読みかけの『マスコミは何を伝えないか』を読む。マスコミ報道の異常さにいつも憤慨している僕としては一体何故ああいうことになるのか?疑問だったがこの本を読んで少し晴れてきた。晴れてきたと言ってもジャーナリズムの理不尽を認めようと言うことではなく、何故こういう理不尽が起こり得るかというそのメカニズムが見えてきたということである。しかしそれも多かれ少なかれ予想範囲内。要は現場に行って餌になることに食らいついて会社に持ち帰らない限り「仕事」にならないということなのである。食うための餌という原理が不要なバッシングを生み、不要な悲劇のヒーローを生み、不要な争いを生むということなのである。しかしそれでは報道制限をかけるべきかと言うとやはり報道の自由は重要である。そうなるとやはり一番重要なのは、受け取る側のリテラシーだということになろうかと思う。この本は数あるメディアリテラシーの本の中でもかなり質の高い指南書であると思う。

展覧会パネル

On September 30, 2010
by 卓 坂牛

%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E7%94%BB%E5%83%8F.png
事務所で打ち合わせしてから大学へ。車中『逸脱する病院ビジネス』を読む。第三章「コトリバス」を読む。コトリバスとは「小鳥バス」ではなく「乞とりバス」のことだそうだ。と言われても未だなんのことだか分からない。それは(生活保護を受けている)ホームレス(乞食)をバスに乗せて病院に連れてきて不要な治療をし保健医療でお金を儲けことなのだそうだ。そんな生活保護の乞食を確保するのに裏の世界の輩もからんでいるという。医療とやくざが繋がっているという驚きの話。
夜大学で八潮の打ち合わせ、ワークショップの打ち合わせ、後期ゼミの日程打ち合わせ、コンペの打ち合わせ、そして雑用。事務所から展覧会に送る写真パネル化と郵送費用の見積もりが届く。郵送料が高い。別の輸送機関を調べるように指示。
11時過ぎた。お腹すいたけれど食べるものが無いんだよこの辺りには。

秋雨の合間の晴天

On September 30, 2010
by 卓 坂牛

秋雨の合間の晴天。気持ちが良くて暗いうちに目が覚めた。下村健一『マスコミは何を伝えないか』岩波書店2010を読んでいたら再び眠る。午前中事務所でコンペスケッチ。スキャンして研究室へメール。午後international architecture awardの展覧会パネルデーターづくり。プロの写真が無いので自分で撮ったものから選ぶ。色が悪いのでグレースケールにしてごまかす。外注してゲーターボードという固いパネルにマウントしてもらう。今月中にはマドリッドへ送りたい。夜は賞のお祝いをしていただけるということで麻布へ。九州のHさんMさん、始めてお会いするYさん。御無沙汰していたSさん。飛び入り参加のYさん。そして幹事をしてくれたKさんありがとうございます。散弾銃のように話が飛び交うエキサイティングな会でした。

« Previous Page Next Page »

Archives

  • October 2024
  • September 2024
  • August 2024
  • July 2024
  • June 2024
  • May 2024
  • April 2024
  • March 2024
  • February 2024
  • January 2024
  • December 2023
  • November 2023
  • October 2023
  • September 2023
  • August 2023
  • July 2023
  • June 2023
  • May 2023
  • April 2023
  • March 2023
  • February 2023
  • January 2023
  • December 2022
  • November 2022
  • October 2022
  • September 2022
  • August 2022
  • July 2022
  • June 2022
  • May 2022
  • April 2022
  • March 2022
  • February 2022
  • January 2022
  • December 2021
  • November 2021
  • October 2021
  • September 2021
  • August 2021
  • July 2021
  • June 2021
  • May 2021
  • April 2021
  • March 2021
  • February 2021
  • January 2021
  • December 2020
  • November 2020
  • October 2020
  • September 2020
  • August 2020
  • July 2020
  • June 2020
  • May 2020
  • April 2020
  • March 2020
  • February 2020
  • January 2020
  • December 2019
  • November 2019
  • October 2019
  • September 2019
  • August 2019
  • July 2019
  • June 2019
  • May 2019
  • April 2019
  • March 2019
  • February 2019
  • January 2019
  • December 2018
  • November 2018
  • October 2018
  • September 2018
  • August 2018
  • July 2018
  • June 2018
  • May 2018
  • April 2018
  • March 2018
  • February 2018
  • January 2018
  • December 2017
  • November 2017
  • October 2017
  • September 2017
  • August 2017
  • July 2017
  • June 2017
  • May 2017
  • April 2017
  • March 2017
  • February 2017
  • January 2017
  • December 2016
  • November 2016
  • October 2016
  • September 2016
  • August 2016
  • July 2016
  • June 2016
  • May 2016
  • April 2016
  • March 2016
  • February 2016
  • January 2016
  • December 2015
  • November 2015
  • October 2015
  • September 2015
  • August 2015
  • July 2015
  • June 2015
  • May 2015
  • April 2015
  • March 2015
  • February 2015
  • January 2015
  • December 2014
  • November 2014
  • October 2014
  • September 2014
  • August 2014
  • July 2014
  • June 2014
  • May 2014
  • April 2014
  • March 2014
  • February 2014
  • January 2014
  • December 2013
  • November 2013
  • October 2013
  • September 2013
  • August 2013
  • July 2013
  • June 2013
  • May 2013
  • April 2013
  • March 2013
  • February 2013
  • January 2013
  • December 2012
  • November 2012
  • October 2012
  • September 2012
  • August 2012
  • July 2012
  • June 2012
  • May 2012
  • April 2012
  • March 2012
  • February 2012
  • January 2012
  • December 2011
  • November 2011
  • October 2011
  • September 2011
  • August 2011
  • July 2011
  • June 2011
  • May 2011
  • April 2011
  • March 2011
  • February 2011
  • January 2011
  • December 2010
  • November 2010
  • October 2010
  • September 2010
  • August 2010
  • July 2010
  • June 2010
  • May 2010
  • April 2010
  • March 2010
  • February 2010
  • January 2010
  • December 2009
  • November 2009
  • October 2009
  • September 2009
  • August 2009
  • July 2009
  • June 2009
  • May 2009
  • April 2009
  • March 2009
  • February 2009
  • January 2009
  • December 2008
  • November 2008
  • October 2008
  • September 2008
  • August 2008
  • July 2008
  • June 2008
  • May 2008
  • April 2008
  • March 2008
  • February 2008
  • January 2008
  • December 2007
  • November 2007
  • October 2007
  • September 2007
  • August 2007
  • July 2007
  • June 2007
  • May 2007
  • April 2007
  • March 2007
  • February 2007
  • January 2007
  • December 2006
  • November 2006
  • October 2006
  • September 2006
  • August 2006
  • July 2006
  • June 2006
  • May 2006
  • April 2006
  • March 2006
  • February 2006
  • January 2006
  • December 2005
  • November 2005
  • October 2005
  • Home
  • About
    • Profile
    • Team
  • Works
  • Blog
    • Text
    • Column
  • Contact
  • University
    • Lab
    • Lecture
  • O.F.D.A Home
  • #

© Copyright 2016 O.F.D.A.