Taku Sakaushi

Diary

ウィトルウィウスは逸脱の基準

On September 19, 2010
by 卓 坂牛

今日は昼からA0勉強会。いよいよ来月で読み合わせ終りというところまできた。今読んでいる章は「アカデミズムの伝統」要はルネサンス時代に読み返されたウィトルウィウスがどのように使用されていったかという話。それによれば、ウィトルウィウスはそのまま文字通り使用されたわけではなかったという。このルールは一つの基準でしかなくそこからいかに逸脱するかが建築家のうでの見せどころ。パラディオもそうだったという。とてもよく分かる。『建築の規則』についてインタビューされた時この規則は乗り越えていくための一つの基準であると述べたが、規則やルールは常に更新されていくものなのである。

学会缶詰

On September 18, 2010
by 卓 坂牛

一日学会缶詰。いやはや疲れた。夜サンフランシスコから出張で来た友人と食事。太陽電池を作っている。そこにデザイナーズマンションを作っている会社の友人も合流。「これからのマンションは太陽電池載せないの?」と聞くと、「未だ怖くて載せられない。時流に安易には載らない」と言っていた。かなり慎重である。

打ち合わせしながら思い出す

On September 16, 2010
by 卓 坂牛

飛行機の中ではかろうじて寝られたものの、あの狭い場所に長時間じっとしていると腰にくる。たびたび廊下側にださせてもらって柔軟運動などしていた。リスボン空港で通路側スチュワーデス前の広い所を機械チェックインで確保できたのに、いざボーディングパスを出すところで機械が壊れた。あちらでは公共交通機関は券売改札ともに機械だったが、よく壊れた。
東京にもどり時差ぼけ頭を抱え事務所で打ち合わせ。施工者が亜鉛めっきを嫌うとスタッが言う。よくある話。亜鉛メッキをステンに代えて欲しいと頼まれたことはたびたびある。むこうでは外部鉄部はほとんど亜鉛メッキだったなあと思いかえした。さらに言えば、サッシュは全部鉄だった。アルミサッシュなんて全く見なかったような気がする。少なくともシザとモウラとマテウスは使ってない。全く使ってない。障子も含めてとにかく鉄。これはデザインとしてそうなのかそもそもアルミサッシュなんて使わないものなのか分からない。雨が少ないということもあるのかもしれないが。しかし彼らの建築にアルミサッシュがはまっている姿は想像できないし、アルミじゃあの巨大なガラス障子はとてもできない。

スキポールで一休み

On September 15, 2010
by 卓 坂牛

早朝の飛行機でリスボンを後にしてアムステルダムスキポールへ。乗換時間が5時間くらいある。その間こうしてブログを書いたりメールの返事をしたりしている。
何時だって何処だって自分のホームタウンを久しく離れればそれなりの新鮮な経験をするものだ。だから今回のポルトガルがことさら特別だったわけでもない。国としてはブエノスアイレスの方が総合的には好きだ。でも、こと建築に関して言えばこのポルトガルはちょっと特別だったかもしれない。それはいつもよりちょっと多く建築を見たし、見たいと思った建築を見に来られたからかもしれない。ブログにもいろんなこと書いた。書きたいことは山とあるし感じたことも数えきれない。
その昔篠原先生がアフリカの写真を見せてくれていた時にこんなことを言っていた。「旅行中に、とても印象的な空間や、これだと思うものに出くわす時がある。そういう時はそのことを人に言ってはいけない。心の中で孵化しておきなさい。使えるプロジェクトが現れるまでじっと温めておきなさい」。何時この話を聞いたのかよく覚えていないが、言われた時は「さすがプロは違う」なんて思ったからやはり学生時代だろうか?
今回建築的にはちょっと特別だったというのはすごーく久しぶりに、「これだ!」って思うようなもの(というかこと)に出会えたからである。僕は篠原先生のようにアイデアをじっと温めてというようなことも無いのだが、まだそのことをうまく言えないのでここでは書けない。いずれ頭が整理できたら書いてみよう。
さてこれからハイネケンをしこたま飲んで飛行機の中はひたすら寝て時差を解消しよう。

アズレージョ

On September 15, 2010
by 卓 坂牛

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リスボンのやや東に国立アズレージョ美術館がある。古い教会を改修した美術館である。ポルトガルのタイルの歴史が学べる。ここでいかにタイルがポルトガル建築に根付いたものであるかを知ると、今日までみてきた多くの建物でのタイルの使用が理解できる。シザも街中での建物には多くタイルを使っていた。タイルが使われている周辺環境との連続性に気を配っている。マテウスも灯台博物館のように既存との対話をする建築にはタイルを欠かさない。またどの建築家も大々的ではなくとも必ずどこかで使っていたように思う。もちろんカーサ・ダ・ムジカでは二つの特別室がそれぞれ装飾系のタイルと幾何学系のタイルを使っていた(またタイルではないが、特別室の一つはリスボン市内の「くちばしの家」の外壁を模したものだった)。
ポルトガルタイルは基本サイズが14センチ角。確かにこのサイズ以外のものはほとんど見なかった。常に14センチのモデュールが街の最小スケールである。日本のようにとんでもなくチョイスがあるのも悪くないが、チョイスが少ないというのは瓦の色なんかもそうだけど街の統一感という意味では悪くないのかもしれない。普通にやっていればみなそれになり、そこからの逸脱をしたい数少ない新たな挑戦だけ緊張を生めばいいのである。日本のメーカーは新製品作りすぎかな?

二つの大学を訪れて

On September 14, 2010
by 卓 坂牛

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シザの図書館。レンガの前にコンクリートエプロン
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ソウト・モウラはレンガ無視
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大理石のブリーズソレイユなんて聞いたことない
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マテウスの寮外壁は木。窓の部分は開く。だからエレベーションはいつも変わる。
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マテウスの科学技術学部。大げさに見える四角い枠もこの日差しの下ではうなずける。
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マテウスの便所。大便器と小便器が交互に並んでいるなんて見たことない。
ポルトを後にして今日は二つの大学に行く。アルベイロ大学はポルトからローカル電車で一時時間。シザ、モウラ、アダルベルト・ディアス、オリヴェイラ、ヴィトル・フィゲイレド、カリルホ・ダ・グラサ、そしてマテウス。ポルトガルの有名建築家が競演をしたキャンパスである。とはいえども、マスタープランで細かなコードが作られたそうだ。建物のフットプリントの輪郭、高さ、そして一番大きなものが外壁をレンガで統一すること。これに対して建築家たちはいかにして自らのアイデンティティを主張するのかいろいろと考えたに違いない。ディアスはレンガの積み方を変えた。シザはファサードにコンクリートのエプロンを垂らした。それでもって、モウラはレンガを使わなかった。そんなのありか?彼は建物を全部ガラスカーテンウォールにしたのだ。これなら確かにレンガ使えないよな。でもこれじゃ暑いのでブリーズソレイをつけた。そしてその素材はなんと大理石だよ。確かにレンガじゃ作れないけれどね。日本じ溶けちゃいそうだけれど、ここは雨少ないからいいのかも。
午後はさらに北に一時間南下してコインブラ大学に行く。ヨーロッパでも屈指の歴史の古い大学でありレベルも高いのだそうだ。丘の上に連綿と続く中世の香りを色濃く残すキャンパス。すげーなー。バークレーも丘の斜面に建っていたが、もちろん全然違う。バークレーは緑のキャンパス。コインブラは石のキャンパス。とにかくドライ。ここには昔ながらの文学、医学、法学などがあるようで、新しい学部はちょっと離れたところにある。そこではマテウスが学食、科学技術学部、寮を、ビルネが情報電気学部を設計している。昨日のシザのポルト大学の建築学部のように、ビルネの建物は高層部はいくつかのブロックに分かれ低層部で繋がっている。どうしてそうなるの?その理由は、双方ともに景色のいい丘の斜面に建っているからだと思われる。建物の裏側の道からの眺望を長い高層棟で遮らないための配慮ではなかろうか?マテウスの三つの建物はそれぞれがそれぞれの必然性でデザインされているように見えた。それにしてもマテウスの建物はどこ行ってもそう思うが、徹底して考えられている。建物全体の建ち方から素材からそのディテールから開口部の作り方まで。気に入っているから一生懸命見てしまうという贔屓目を差し引いても考えている量が半端じゃない気がした。シザの一貫性とも違うし、モウラのやんちゃさとも違う。ものの存在理由を問うているような感じだ。

巨匠のディテールに何が見える?

On September 13, 2010
by 卓 坂牛

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早朝の特急でポルトへ。一昨日見つけた英語併記のポルトガル建築のガイドマップとにらめっこしながら地図を見ていたらあっという間にポルト。昨日お会いした方のお話だと、ポルトに時間をかけるより、途中のアヴェイロやコインブラの大学建築がよいとのこと。確かにガイドを読むと双方かなり充実していそうである。そうなるとなんとか今日中にポルト建築を見てしまいたい。可能だろうか?
先ずはインフォメーションに行ってバスのルートを調べる。ほー結構使えそうだ。でもバスで全部は回れない。ポルトはリスボンから本州の半分くらい北。途中霧に包まれたりしたので結構寒いかと思いきやリスボンとさほど変わりない。強い日差しの中を脱水症状寸前で歩き回る(流しのタクシーがいないのだ)。それでもシーザの建物を三つ、ソウト・デ・モウラを二つ、コール・ハースを一つ。食傷気味なくらい見た。もうこれで十分だ。これらの建物、全体感は雑誌情報の想定内。しかしディテールや素材感などメディアでは伝えきれないもの、載らないことに目を見張った。コール・ハースの最近の建物にはディテールに妥協がない。新しいことをやるために命かけている感じである。見るものすべてに息を呑む。一時間の英語ツアーで何枚写真を撮っただろうか?一方シーザは低所得者層ハウジングから有名な庭園美術館まで設計の幅が広くコストは明らかに違うのだろうが作るものが極端には変わらない。常に一つの考え方が見え隠れする。それはディテールにも見えてくる。この階段は建築学部のもの。昨日セトバルの学校同様、メンテナンスが悪く荒れているのだが、こんな石像のような階段はこわれようもない。ほのぼのとさせてくれる。

マテウスやモウラの素材感

On September 12, 2010
by 卓 坂牛

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ポルトガルと言えば白。というのはシザのイメージ?
いやシザ以外でも白い建物は多いしこのとてつもなく強い光の下では白は似合う。ご覧のマテウスの灯台博物館も白いアプローチである。実にきれい。なのだがこの白い部分はトイレやカフェやオフィスが入っていて肝心の博物館部分(奥の木の陰に見える箱に四角すいが乗ったような形)は全面タイル張り。このタイルは既存の灯台のタイルと同じものが使われている。実は昨日のシザの大屋根の壁部分もふんだんにタイルが使われている。タイルはアズレージョ(これは装飾タイルだが)と言ってポルトガルの名産品なのである。既存のまわりに小さなスケールで貼りついたこれらの建物は色と言い、形と言い見事である。マテウスも昨日みた新リスボン大学の大きなスケールだけではなく、こういうこじんまりしたスケールもとてもうまい。灯台博物館はリスボンから電車で30分のカスカイスという町にあるがこの地にはポルトガルを代表する画家ポウラ・レゴの美術館がある。設計はソウト・デ・モウラこの建物は最近エルクロに載っていた。モウラの最新作の一つ。赤っぽい何とも言えぬ色が特徴的だけれど、これはコンクリを染めたもの。小型枠のテクスチャにこの染色でかすれた感じが何とも言えぬ表情を作っている。よく分からないが、この建物はヴァナキュラーな要素を参照しているとのこと。この色や風合いもそうなのかもしれない。ポルトガル=白。これはコルビュジエジエ のごときものかと思っていた。気候だけが頼りの周りからはちょっと浮き出た建築なのかしらと少々疑っていたのだが、どうもそうではない。彼らにとって場所や歴史などは意識しなくても表出するようなものかもしれない。

シザとカルトラバに衝撃

On September 11, 2010
by 卓 坂牛

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今日は今まで世界の建築見てきて一番衝撃的な日だったかもしれないな。そう言うとちょっと大げさかもしれないけれど、別に衝撃的だから、それに強く影響されるという意味ではないし、心底惚れたという意味でもない。つまり、これまで見てきた建築は事前情報による予想の中に概ね入っていたのだけれど、今日見た二つの建築は予想を絶するものだったということだ。ああ!建築ってここまで行ってしまうんだという衝撃である。
カルトラバは写真で知っている範囲では大して気になる人ではなかったのだが、本物見るとすごいよな。ブエノスアイレスの橋もそうだった。しかし今回のオリエント駅はそれを超えている。複雑な機能がとんでもない形の連続でパズルのように噛み合っている。そしてとにかくでかい。シーザのリスボン博ポルトガルパビリオンの例のRCのサスペンド屋根も予想をはるかに上回り全然体感スケールが大きいのだ!!この二つはほとんど隣り合って建っており、そしてその巨大スケールが噛み合っている。。こういうのをついオーバースケールって言ってしまいそうだが、そうてはない。オーバースケールってスケールが間違って大きくてちょっと不快っていう感じだけれど、このふたつはまったくそういう感覚にならない。ヨーロッパの人って大きいスケールを心地よく作れるのだということが今日分かった。これは広場のスケールを伝統として持っているこちらの人に染みついているものなんじゃないかな?日本人は難しいよね。実際問題こんなスケールは日本の都市構造では生まれようがないのだけれど。がんばってやってみたお台場なんてひどいものだ。身体的に広場のスケール持ってない役所(といってもその内実は日建かもしれないが)が作り出しているのだから。リスボンイクスポの跡地は実に大小のスケールが人に心地よくできているのにはびっくりした(小さいスケールも連続的にあるのだ)。さてヨーロッパ行ってそんなカミロジッテみたいなこと言ってどうするの?って怒られそうだけれど、そんなスケール感さえ持ってない僕ら日本人は可哀そうだ。いや日本人なんて言わず結構自分が哀れに感じられた。

漱石と綿矢

On September 10, 2010
by 卓 坂牛

1時半のKLMでアムステルダムへ飛ぶ。11時間もの自由時間。まずは昨日読み始めた『文化人とは何か』を通読。どれもこれも面白いのだが全体を通じて編者の意図する「ある専門的な活動における人称性は、それ独自でというよりも、それを流通させる仕組」に依存するという状況が編者が言うほど深くは読み込めなかった。というより、そんなこと大体知っているという程度で終わってしまった。ちょっと残念。機内食食べて、空港で買った二冊の恋愛小説を読む。先ずは綿矢りさ『勝手にふるえてろ』文芸春秋2010。この人、文芸春秋賞受賞作『インストール』を書いたのが17歳。それを読んだ時ファンになった。その後おそらく3年に一冊のスローペースで本書は4作目?片思いの彼とこちらを向いてくれる彼の狭間で揺れ動く女性の内面を描く。一度こちらを向いてくれる彼を振り切るものの最後は片思いの彼を忘れ「自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分への裏切りではなく、挑戦だ」というポジティブな思考で終わる。続いて夏目漱石『こころ』。先日飲んだ高校の先輩に昔読んだ本を読むとしみじみ分かると言われ『こころ』が話題になった。夏目漱石はどれもこれも中学生ころはよく分からなかったが果たして今読むとピンと来るだろうか???同じく三角関係のストーリー。漱石の文章を読み返すとこの人の文章は実に論理明晰、一点の曇りも無い。綿矢がポジティブに終わるのに対して漱石はネガティブな結末。歳とったからジーンと来るようなところは多々あるけれど、しみじみ分かると言うところまではいかない。それにしてもあるコンテンツを表現するのに文章が多い。綿矢の2.5倍くらいの字数。この内容なら綿矢くらいの字数で書かれているほうが僕の好みだなあ(決して漱石を悪く言っているのではありません)。そうこうしているうちにアムステルダム、スキポール空港へ到着。10何年ぶりにやってきたが不思議なもので一回でも着た場所は体が空間を覚えているもの。凄―く懐かしい。ここからリスボンへ飛ぶ。

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