Taku Sakaushi

Diary

DC出発

On September 14, 2009
by 卓 坂牛

アメリカも変わった。ダレス空港の入国審査に並ぶ長蛇の列には東欧、ロシアの人間が多くなった。やっと入った空港ターミナルもすごい人。まるで日本のターミナル駅さながら。新宿か?飲食店はすべて満員。床で寝る奴もいれば座り込んでコンピュータのノート開く奴もいる。特にコンセント周りは人気である。天井にぶら下がるモニターからはさまざまなインフォメーションが英語とスペイン語で流れている。ヒスパニックの多いLAなら普通だが、(映画館ではスペイン語吹き替え英語字幕なんてのさえあったくらいである)ここは首都である。ちょっと驚きだ。確かに聞き耳をたてるとスペイン語と思しき音がここかしこに聞こえる。空いた椅子をやっと見つけてコーヒー片手にノートを開くとattの無線を傍受。6ドルで2時間のネット接続。けちだねえ!!成田でnttがこんなサービスしたら不満の声が上がるに決まっている。それはnttが公社だったから。アメリカは昔から電話は民間だから文句が出にくい。バッテリーの電池が残っている間にメールを片付ける。後期にレクチャーをお願いしている、ダンサーの北村明子さんから時期と内容についての返事が届く。モロッコマラケシュからである、モロッコのメールをアメリカで開けるのだから世界は近い。ブエノスアイレスからはオープニングセレモニーが14日に決まったとの知らせ。ついに10日遅れたわけである。なんともアルゼンチンらしい。しかしこのいい加減さがあればこそヴェーバーのような神経症を生まないのである。因みにアルゼンチンは言うまでもなくカソリックが多い。日程を遅らせた罪は懺悔して許される。カルヴィニズムのもとでこんなことをしたら担当者は怠慢の謗りを受けて死ぬまでその罪から解放されない。
夜10時のuaに乗る。東京からの便もそうなのだが今回も乗務員が皆さん大きい。僕より高さ方向に1.3倍、横方向に1.2倍。重さにして下手すると2倍。これはあきらかに意図的な採用と思われる。あの重いカートを軽く動かしている。みんな半そでで二の腕の太さは僕の2倍。この飛行機は冷蔵庫のように寒く熱容量の小さなアジア人は全身ブランケットで体を包みそれでも寒いのに、彼女らはまったく平気そうである。時差と寒さでとても眠れない。もう途中であきらめて、マックス・ウェーバー中山元訳『職業としての政治』日系BP社2009を読み始める。いや実に簡明で分かりやすい。

ワシントンDC到着

On September 13, 2009
by 卓 坂牛

flyer.gif
朝、半分しか終わってないパッキングを終わらせる。10日の旅にしてはカバンが小さい。昔のボスがバッゲージ待ちを嫌ったので機内持ち込みサイズのカバンしかない。本や雑誌、電気機器のアダプターなどが多く、小さいカバンだが20kgぐらいありそうだ。転がらないかばんは老体にはこたえる。
出発寸前に展覧会のフライヤーがメールされてきた。最初の一番大きな文字antipodasの意味は「地球の裏側」である。なかなか強烈なタイトルである。やはり我々の建築はかの地ではまったく異なる何かに映るのだろうか??
11時に家を出て、東京駅のデパートで「地球の裏側」へのお土産を買う。鮫小紋の絹のふろしき、手拭いに包んだお香、などなど。午後4時のUAでワシントンDCに向かう。ブエノスアイレスへの直行便はもちろん無い。機中マックス・ウェーバーを読み続ける。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が生まれる経緯は、彼自身がプロテスタンティズムの勤勉合理性に浸かり、それゆえにまったく余裕の無い生活に追われ、精神の病にかかったことが発端である。それを勤勉なるプロテスタントである母親が揶揄したことが追い打ちをかけた。そこから這い上がるために勤勉なる北の世界から抜け出しイタリアでの療養によって恢復し、そこから執筆が始まった。なるほどだからこそこの書は近代合理主義賛美ではなく批判として読まねばならないわけである。なんか身につまされる。自分もプロテスタンティズム的だった。よく精神の病にかからなかったものだ。それは宗教的プレッシャーが無かったからだろうか?ひと眠りしてワシントンDCの上空。最近見なれた中国の風景とは異なり、緑の中に曲線の街路に立ち並ぶ家並み。その昔マリオットホテルの本社に打ち合わせにきたことを思い出す。トランスファーのラウンジはあのサーリネンの建物ではなく掘立小屋である。入国に1時間半待たされた。いつもこんなに混んでいるのと聞くとこの時間は特にそうだと言う。いやはや混むときは人を増やせと言いたくなる。並ばないアジアのハビトゥスも嫌いだが、並んで待っても文句を言わないアメリカのそれも嫌いである。

ADHD

On September 11, 2009
by 卓 坂牛

朝のアサマで長野に。今日はセミナーと会議。夏休みのど真ん中とあって、会議の出席者が少ない。教授会に至っては建築学科で出席しているのは僕だけである。会議に先立って行われた発達障害セミナーは面白かった。発達障害とは昔なら自閉症とひとことで言われた病気。今では知能の高い自閉症と知能の低い自閉症に分かれ、知能の高い自閉症にはADHD(attention deficit hyper activity disorder)とアスペルガー症候群がある。今日の説明はADHDについてだった。日本語で言うと「注意欠陥多動性障害」。セミナーの先生によると注意欠陥はあるものの、異常な能力を持っている場合があるそうである。そして昨今この手の病を持った学生が結構増えており、今日はそういう学生の指導の仕方が講義された。しかし僕に指導する資格があるのだろうか?先日甲府に打ちあわせに行った時にクライアント(大学教授だが)にスタッフのOさんは「君はアスぺ」「あなたは(ぼくのこと)ADHD」と言われたばっかりである。セミナーの先生によると、学生だけではなく先生も注意せよとのこと。僕のこと????
帰りの電車で山之内靖『マックスウェーバー入門』岩波新書1997を読む。高校を卒業して浪人に突入したころ、我が家に遊びにきた現役法学部合格の友人に親父が酒を飲みながらヴェバーの『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』について数時間講義をしたのを思い出す。その講義が実に面白かった。しかし覚えているのは「アメリカで資本主義が発展したのはプロティスタンティズムの勤勉な精神があったからだ」ということだけ。それ以来ヴェーバーなんてまったく関係のない世界で生きてきたのだが、この本を読んで30年以上前のヴェーバーが蘇った。マルクスに遅れること半世紀、経済という客観的指標に対し、倫理という精神的指標に社会変化の要因を見たのは今更ながら新鮮に映る。
事務所に戻り、「蟻vs象」プロジェクトの今日の打ち合わせ内容を聞く。不在中の仕事の進行などについて各担当者と打ち合わせ。

リヴァイアサン

On September 11, 2009
by 卓 坂牛

ナカジが話題の本と教えてくれた稲葉振一郎の『「資本」論』ちくま新書2005をぺらぺらめくると先日読んだ『社会学入門』と全く同じことが丁寧に書かれている。たくさん本を書く人はこういう風にたくさん書くわけだと頷く。載っている図版まで全く同じなのには少々びっくりであるが。
この人の話で面白いのはホッブスが『リヴァイアサン』で言うところの「自然状態」の解釈にあり、この「自然状態」がロック、ヒューム、ルソーにおいてどのように取り扱われていて、誰の議論が一番リアリティがあるか?というあたりである。
「自然状態」とは、人は放っておくと自分の欲求のままに行動するという状態のことである。そこでホッブスはその状態を放っておくと戦争状態になるから「自然法」を作って人をしばり、戦争をやめさせなければいけないと言う。しかしロックは、そうは言っても人間は馬鹿じゃないから自然法は意図的に作らなくても自ずとできると主張する。さらにヒュームに至っては、ロックの議論をさらに進めて未だかつて人間が「自然状態」におかれたことはないという。
ヒュームの議論はしかし理性的な人間には当てはまるものの、いまだ感情を理性で抑えられない子供社会では通用しない。ここでは立派に自然状態が存在する。毎日がけんかである。なんて考えていたが、いやそうでもない、子供世界にはとどまらないと思い直した。最近そういうことを感じる大人に出会うことが多い。大人世界でもやはり理性を感情が乗り越えてしまう人たちの間には立派に自然状態が発生するようだ。であればヒューム的世界の方が好ましいと思う僕だが、やはりリヴァイアサンには登場していただく必要があるのだろうか?と少々憂鬱な気持ちになってしまう。

ベン・アンダーソン

On September 9, 2009
by 卓 坂牛

午前中の「かいじ」で塩山に向かう。車中ベネディクト・アンダーソン加藤剛訳『ヤシガラ椀の外へ』NTT出版2009を読む。彼の伝記とでもいうような本である。『想像の共同体』を読んだ後だったからか、丸善の新刊コーナーで目に留った。ああいう発想をした人の生い立ちはどんなものか興味が湧いた。予想通り、生まれは中国でアメリカ経由で父の故郷アイルランド育ち、イングランドのイートンからケンブリッジに進みそしてコーネルでTAをし、東南アジアに長く(特にインドネシア)滞在し博士論文をまとめ教職に就く。物心つくまでにこれだけの地を移動しながら各地で自分の英語を笑われながら言語と国民を意識したわけである。そして『想像の共同体』はそうした経験を踏まえ反大英帝国を前提にイギリスインテリゲンチアを相手にイヤミをこめて書いたものだという。日本人には理解しにくいさまざまな隠喩や引用に満ちているのもそうした理由からだと著者は説明している。
塩山の施設では「疥癬」なる病が流行っているとのことで、打ち合わせは施設ではなく、公民館を借りて行われた。補助金がらみの県からの情報をいろいろ聞くとまあ理屈に合わないことが多い。4月に補助金の内示がおりてそこから仮宿舎の入札が可能となり、それができて既存建物が解体できてやっと工事が着工できるのが年末くらいでそれでその年度内に建物を完成させなさいということになる。こういうスケジュールは予算の編成、承認という行政の理屈からだけでできており、執行する側の立場はほぼ無視されている。こういうことは少しずつでもいいから改善されていく時期ではなかろうか??

象VS蟻

On September 8, 2009
by 卓 坂牛

中国のとある場所の大開発に乗り込もうとしている某企業のために絵を描くことを頼まれた。しかしそこにはすでに基本設計レベルの絵を描いているコンサルがいる。イギリスのA社。なんとなく聞いたことがあるなあと思って事務所に戻りネットで調べて仰天した。純粋な設計事務所ではないようだが、施工会社ではなく、さまざまなエンジニアリングからデザインからすべてをやるという会社である。ドバイの有名なスイカを切ったような形をしたホテルもこの会社の設計である。従業員はなんと世界各地に合わせて13000人。日建は世界一の設計事務所だなんて思っていたけれどとんでもない。こんな会社があるわけだ。それにしてもこんな資本主義の大車輪のような会社に立ち向かうなんて。象対蟻の対決である。一体何を武器に戦えるのだろうか?しかもクライアントの要求はすでにある基本設計の骨格を変えないで考えろ、である。しかも2週間で。武器を考えている暇もない。この間見たサマーウォーズのようである。しかし彼らは最終的に勝利できた。花札という特技があったから。僕らの特技は??日本の伝統??

カサベラ

On September 7, 2009
by 卓 坂牛

午前中、学科会議。後期のシンポジウムやショートトリップなどの打ち合わせ。授業は無くとも議題は結構ある。午後、八潮の打ち合わせを学生とする。終わって帰ろうかと思ったが、明日の打ち合わせのことを考えて予習してから帰ることにした。そこで「サステイナブルナな工場団地ってなんだろう」と考えてみた。たまさか最新号のカサベラにフェラーリの大工場が載っている。工場の建物それぞれが大建築家の設計。ヌーベル以外の名前は忘れたが、聞けば知っているものばかり。もうひとつどこかの製薬会社(だったと思うが)の工場群が載っていた。こっちはもっとすごい。sanna、槇、げーりー、メリクリ、などなどなどなど。しかしものの見事にゲーリー以外は直方体でありしかもすべて(これはゲーリーも含めて)ガラスカーテンウォールである。デザインコードなのだろうか?双方の日本語訳を読んでみたが、どちらにもサステイナブルという言葉は見当たらず、あるのは広告としての建築というようなニュアンスであった。もちろんいまどきの企業建築がサスティナビリティをネグルはずもないのだが、それは中心的テーマではないということか?しかしこの全方位ガラスカーテンウォールには熱への配慮のようなものは微塵も感じられないが、どうなってるのだろうか???気を良くしてカサベラを全部眺めてみたが工場が載っている号はこの最新号のみだった。ダルコが編集長だからかもしれないが、徹底して歴史的である。その方が正直言って楽しいけれど、、、、夕方のアサマで東京へ丸善で本を宅配ボルヘスの詩集(斎藤幸男訳)『ブエノスアイレスの熱情』水声社2008を買う。

坂倉の住宅

On September 7, 2009
by 卓 坂牛

爽やかな秋晴れ。午後事務所で打ち合わせをしてから新橋で行われている坂倉順三展を覗く。とは言っても坂倉事務所の作品展ではなく、坂倉順三個人に焦点をあてた展覧会である。だから坂倉がコルビュジエのところで担当した住宅から始まり、当時の同僚であるシャルロット・ペリアンが日本で行った展覧会なども含まれている。そしてなんと言ってもメインテーマは坂倉の作った住宅である。坂倉の住宅と聞いてもイメージが湧かない。展覧会を見るまで坂倉が住宅をこんなに作っていたとは知らなかった。しかも切妻の住宅をである。カタログに藤森も記しているように坂倉の住宅はさほど有名ではない。これらを見て連想するのは前川国男の自邸である。あの骨太で堂々とした切妻住宅。同じコルビュジエの弟子だからまあさもありなんと言えばそうなのだが、その後の作風の違いはまだ顕著には顕れていない。しかしその住宅の質の高さは確かなものである。カタログの最初に篠原一男が坂倉に行ったインタビュー記事が再録されている。篠原も坂倉の住宅に興味を抱きその質の高さを認識してしただろうことを伺わせる。
新橋で夕飯をとって長野に向かう。車中稲葉振一郎『社会学入門』NHKブックス2009を飛ばし読む。モダニズム学問としての社会学を建築、アートのモダニズムと類比的に語る語り口を見てみたかった。なるほどモダニズムとは「自分では自由で自立しているつもりの人間精神をあらかじめ規定し限界づけている形式」を自覚する自意識であると著者はいう。つまりはメタレベルの探求、絵を描くのではなく、描き方を自覚する自意識。建築を設計するのではなく、設計方法を自覚する自意識がモダニズムだという。と同様に、社会を分析するのではなく、社会を規定している形式を分析しその時代(モダニズム)を知ることが社会学であると言う。それは著者自身言うように、つまるところ構造主義や社会構築主義的態度へと向かう。とは言えそれも社会学の一部である。こんなに広い領域を扱う学問だけに社会学とは何かとは一言では言えないようである。まあ当たり前だとは思うが。

サマーウォーズ

On September 6, 2009
by 卓 坂牛

すっかり秋風になった。例年の残暑を今年は感じない。今日は家にいてブエノスアイレスの地図と睨めっこ。何を見るか地図にプロット。近郊にはアルゼンチン唯一つのコルビュジエの住宅Casa Curuchetがある。南半球の風土にコルビュジエの白い繊細な建物がどう映るのか見てみたい。
ベエネディクト・アンダーソン(Anderson, B)白石隆、さや訳『想像の共同体』書籍工房早山(1983)2007を読み始めた。近代以降のナショナリズムが醸造されるメカニズムについて書かれた古典と言われるが、僕の興味は、国家意識が芽生えるメカニズムをローカル文化醸造のメカニズムに重ねて理解するところにある。まあ勝手な仮定だけれど。夕方新宿に新しくできたシネコンで家族とおちあう。このシネコンは映画館が9個あり、収容人数約2000人。ヒルズとほぼ同規模だが。隣駅だから近くて便利。昼を食べていた時「サマーウォーズ」を話題にしたら、なんとなくじゃあ見る?ということになった。この映画を見ながらふと村上春樹木の『ねじまき鳥クロニクル』を思い出した。ローカルな出来事とグローバルなシステムの並走という構図の類似性が感じられたから。ねじまき鳥はそれほど明確ではなかったけれど、東京とはいえどもとてもヴァナキュラーなどこかと井戸から繋がる世界のどこかが並走していたように記憶する。サマーウォーズはもちろんヴァーチャルでグローバルなozシステムと長野県上田が繋がっていた。
グローバルな話題だけでもちょっとつらいし、ローカルだけでも元気が出ない。足して二で割るのが今のトレンドだろうか?それにしても満席の映画館を久しぶりに見た。娘も前作(時をかける少女)より面白いと興奮気味。

政権交代の影響は?

On September 4, 2009
by 卓 坂牛

朝一のあずさで甲府へ向かう。いつもは土日に行っているのだが今日は平日。そのせいか電車は空いている。『逆さまの地球儀』を読み続ける。著者はもと日経新聞のサンパウロ特派員をしていた方。自ら語るように几帳面なアングロサクソン社会に対してゆったりとしたラテン社会を応援している。今や結託して北のアメリカに反旗をひるがえす南のアメリカがこれからは世界的に力を持つだろうと予想する。なるほどそれなら付け焼刃で耳を慣らしているスペイン語も後々役に立つかもしれない(なんて、1か月やったからといってどうということもないのだろうが、、、)。
甲府のプロジェクトは補助金プロジェクトであり、この政権交代がどのように影響するかが見えなくなってきている。クライアントが厚労省に問い合わせしても現段階では分かりませんとのこと。五里霧中を右往左往し始めた。この手の仕事は日建時代もやったことがないので本当によく分からない。
甲府の打ち合わせは毎回10時半に始まり昼をともにする。クライアントはかなりのグルメで毎度美味しいところに連れて行ってくれる。どこもこだわりの店だし、どこもマスターがクライアントと友達である。ゆっくり昼を食べ、その上今日は美味しいパンを買いに行こうとこだわりのパン屋に連れて行かれた。戻るともう3時である。話が2重螺旋のように錯綜し、結論が出ないのか出さないのか?夕方のかいじで東京へ戻る。事務所に戻り打ち合わせ。

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