Taku Sakaushi

Diary

コンペ

On October 30, 2008
by 卓 坂牛

10月29日
昨晩コンペのプレゼンを見て指示をして今朝朝一でそれを見る。レイアウトの指示をして、文章を修正。そして松本へ。教養課程の一年生に専門基礎の講義と演習。先週はパースの描き方を別の先生が教えた。今日は僕が透視投象ではなく、平行投象なるものを講義。そして描かせてみた。3時間で皆等測図、斜投象が描けるようになった。絵を描けるようになるというのは技を習得する喜びがある。このクラスにはなんと僕より年上の方もいるのだが、今日の授業はとても楽しかったと言っていた。わざわざ松本まで来たかいがある。
松本からとんぼ返り。プレゼンのレイアウト案がいくつか並んでいる。模型が徐々に完成に向かう。9時半の最終に乗りたいのだが、レイアウトの決め手が浮かばない。体制表とか見積とか、書類を作りながら気がついたら最終は無理。こうなったら明日の始発で現場に行くことに方針変更。事務所に電話して打ち合わせしたり、メールに返信したり。ゆっくり考えようと思ったのにあっという間に12時である。

無駄

On October 29, 2008
by 卓 坂牛

10月28日
大学というところは合理化という言葉から半世紀は立ち遅れ、しかもそれが平気で放っておかれているのどかな場所である。民間企業からくるとつくづく思う、教員も事務員も無駄が多い。と言ってもいわゆる、裏金とか架空出張というようなことではなく、組織の意思決定や情報処理が無駄が多いということである。たとえば僕らは年に3回は同じような自らの業績書類をそれぞれ5時間くらいかけてつくる。信州大学の工学部だけで100名以上の教員がこれに関わっている。民間企業ならば人事か総務がそうした個人データーを一元管理し、新年度の新しいデーターを加えていくのが普通である。それが提出先が異なるというだけで皆が一から違う書式で同じ内容を作るのである。こんな浪費があるだろうか?言い出すときりがないのだが、教員を減らして人件費を減らすのも不要だとは言わないが、こういう無駄を監視する人を一人でも配置する必要はないだろうか?

復旧

On October 28, 2008
by 卓 坂牛

10月27日
一日風邪が抜けない日。戻ってきたダイナブックの復旧作業にひどく時間をとられた。特にメールのデーターの扱いはよくわからない。昔のことなどforget about itということか?皆さんお使いのhotmail やg-mailならこういうとき困らないのでしょうか???

横トリ

On October 26, 2008
by 卓 坂牛

9時に家族みんなで家を出る。僕とかみさんは横トリへ。娘は友達と会い2時に戻る予定。我々も2時に戻る約束で横浜へ。横トリで一番見たいと思っていたのは山渓園にある内藤礼の作品だが、それは諦める。みなとみらい駅から新港パークへ。日曜美術館だけは偶然見ていたがそれ以外の予習はゼロ。というわけで、作品と作者の意外な組み合わせに遭遇してびっくり。マイクケリーなんて巨匠が出している。ひどくコンセプチャルな作品。視覚的対象はほとんど文化祭だなこれは。とバカにしていたが、解説テープを聞きながらかみさんがこれはいいと評価していた。本当かい???僕は最後のミケランジェロ・ピストレットの割れたガラスが好きだった。
急がねば、朝食抜きでお腹が空いたが、レストランには寄らず、残念だけれど赤れんがは飛ばしてbank artへ。ここではテレビにも出ていた勅使河原三郎のガラスの部屋がある。見ごたえはあるがこのガラスの上で勅使河原が躍ったのを5年くらい前に二国で見たことがある私としてはちょっと拍子抜け。ガラスの上の素足のダンスにこそ緊張感がある。それは田中泯の小屋も同じである。中西夏之の絵画はあの場所に生彩を放っていた。
さて?確か小川次郎氏の爆発が屋上にあるはず。と思ってスタッフに聞くのだが展示は3階までとのこと。小川君に電話したら、「いやあるよ。でも6時から」と。そこでなんとかお願いしてちょっと早いが見せてもらった。企画はみかんぐみ。多くのアーティストが参加した屋上占拠である。いいねえ。ルフェーベルが見たら泣いて喜ぶか。ただ誰でもここに行けないことが難点。建物の法的制限でそれができないようである。
今日は2時までに帰る制限に加え、財布忘れて二人のキャッシュが全くない。というわけで飯も食えず、時間もなく、駆け足で帰宅。そのせいか風邪は悪化しなかったが、もちろんよくもならない。でも面白かった。かえりがけかみさんに「悲しいが、昨日のピカソより今日の方が面白いなあ」と言ったら、珍しく彼女もコンテンポラリーアートに軍配を挙げていた。「ピカソはね感動しないのよ」と言う。そうだよなあ。でも何で?

ピカソ

On October 25, 2008
by 卓 坂牛

午前中六本木にぶらりピカソを見に行ったhttp://ofda.jp/column/思ったほど込んではいない。ピカソは上手なのだろうが、インパクトのある絵がない、、見慣れすぎているのだろうか???家で昼食をとって事務所に、スタッフから昨日の打合せの報告を聞く。まあすごいものだったようだ、嵐のような施主はいるものだ。僕もかつて施主に、5分で帰られたり、定例で怒って名札カードを部屋の外へ投げられたり、いろいろあったが、、、、、。今回は??帰宅後昨日の続きで装飾本を読む。

風邪薬で眠い

On October 25, 2008
by 卓 坂牛

朝一でコンペの打合せ。風邪薬のせいか眠い。頭がボーっとするのだが、スタディ模型を見て目が覚める。それらを並べて10時半まで議論。2コマ目は講義。前回はコンピューターが開かなかったが今日は無事でほっとした。毎回コンピューターが開くかどうかどきどきするとすればこんな馬鹿げたなことはない。午後はm2の修士ゼミ。そろそろ佳境。僕は皆の最終着地点を予測しながらアドバイス。そのためには自分なりの修士論文(設計)の合格基準が必要となる。論文のレベル設定はそれなりにたてやすい。しかし大半を占める修士設計のレベル設定は難しい。質と量を問うとして量の設定はそれなりに課してある。しかし量はこのコンピューター時代殆ど意味を持たない。A3の内容を簡単にA!にすることが可能だから。そうなると残りは質を問うことになる。僕の部屋では論文つき設計をしているので先ずは論文が論文としての客観性と発見を持っていること。そして二つ目はその論文での発見が設計に活かされている事。そして最後は設計内容自体が見応えあるもの。まあそういうことになるのだろうがまあ公に提示できるようなものでもない。ゼミが終り再びコンペの打合せ、プレゼンの大まかなレイアウトを決める。図面を付すことが出来ないのはもどかしかったりほっとしたり。
最終のアサマに乗る。金曜日の最終は超満員。風邪薬のせいかひどく眠い。本を読みかけたまま眠りに落ち、気付くと、軽井沢、また読み始めるのだが気付くと大宮、という具合。スタッフに託した九州プロジェクトの施主打合せ記録がメールされてくる。言われっぱなしで撃沈したかと心配したがそうでもない。ほっとする。

走り続けること

On October 24, 2008
by 卓 坂牛

朝早く起きて研究室から送られてきた模型写真をプリントアウトして事務所の壁に貼り付けた。まだ誰もいない事務所で写真を見ながらその全体像を想像してみた。模型は三種類作られていた。同じテーマで三種類。微妙な差である。メールだけで判断して次ぎの指示を出すのはすごくしんどいのだが、そうやるしかないのだから仕方ない。理解のための情報不足とかそれを伝えるための言葉の問題以前に現前しない対象(もちろん写真とか図面はあるのだが)へ自分をコミットさせるのは結構つらい。
昨日同様ひたすらパースを描いてそれに色を付ける。いい加減なパースにいい加減に色付けするのは慣れているのだが、ちょっと真面目に描いて素人に分かるように色をつけようとするとそのレベルの技は無いのがよく分かる。まあ仕方ない。プレゼン用なのだが、自分の空間理解用でもある。そして何よりもこうすることでその仕事への精神的なコミットが高まることが重要なのかもしれない。これまでもある仕事を忘れかけそうになるとひたすら意味も無くパースを描いたりしたことがある。そうすると何か発見がある。発見があるとまた一段その仕事へのモーチベーションが高まる。竣工するまで作品は成長するのであり、その仕事をよくしたければスタッフとの競走し続けなければならない。最終のアサマに乗る車中天野知香『装飾/芸術―19-20世紀フランスにおける『芸術』の位相』ブリュッケ2001を読む。分厚い本だが面白そうである。

パース屋

On October 22, 2008
by 卓 坂牛

今日はパース屋になって午前中3枚描いた。午後から金箱事務所の田村さんと構造の打合せ。7時くらいまでかかったかな?夜3枚追加。明日もう2枚描いて水彩色鉛筆で着彩しよう。金曜日の施主プレゼン用なのでそこそこ丁寧に描いていたら時間がかかった。パースが一番納まりが分かる。なんだか未だ変なところが少々あるのだが、これは現場までの間に直していくしかないかな?

訂正

On October 21, 2008
by 卓 坂牛

週末の無理がたたったのか風邪気味である。痛いのどをひーひーさせながら某社へ。エコヴィレッジのブレスト。イェールの学生、ロンドン大を卒業した中国人、ドイツのエコタウン実践家などいろいろ。エコヴェイレッジレクチャーを受けていると八潮のことが頭に浮かび披露した。皆実に興味を持って聞いている。どこの国でもこうしたサバーバンな都市の自律性が求められているのかもしれない。
午後も引き続き議論が続くのだが、中座して事務所に戻り、九州プロジェクトの図面チェック。スケジュールに追いまくられているがとにかく走り続けいている。夕刻11月で青学で行なわれるシンポジウムの事前打合せ、青学の黒石先生、八束さん、今村さんと夕食をとりながらイアンと何が語れるかを議論。聞きに来るのは社会学系ということのようで、そこでル・フェーベルという訳にも行かない。それならもっと適任がいそうである。かと言って徹底して建築に偏るわけにもいかないだろうし、はて?難しいところである。
昨日のブログで小川君のコメントを書いたら事実誤認と怒られた。彼は詩学に未来が無いと言ったのではなく、「建築でもアートでも演繹的に詩性を導出するのは難しいのではないか?」と言ったのだそうだ。お詫びして訂正いたします。

詩学

On October 21, 2008
by 卓 坂牛

奨学金の推薦文を書く。この推薦書は毎年これでもかと言うほどたくさん書いている。希望者が多いのは僕等の頃に比べれば比較的とりやすいからなのかもしれない。
めまぐるしく変化しながら進展している九州プロジェクトの週末の進捗を聞きながら構造の打合せ。地形がフラットではない場所であ基礎のレベル設定が難しい。設計もさることながら現場での監理もやっかいである。
先日仙台からの帰り小川さんが「建築で詩学というようなことを言い出すともう前には進めないのでは?それはある種のエンドではなかいか?」と言っていたのだが、そのこととが気になっている。詩学というような説明不可能な状態は確かにその解読は極めて個人的領域に入っていく可能性がある。そう考えると、そこから先は議論のしようがなくなる可能性はある。ただ、だからと言って、それが理由に前に進めなくなるかというとそうでもないと思う。詩学が創作のエンドであるならば、詩人は創作できなくなってしまう。詩学と言いながらしかしそれを積極的に議論できる領域に引っ張り出すことは可能ではないかそれは詩学の方法論の問題なのだろうと思う。論理性を拒否する物としての詩学ではなく、想像力を生み出す装置としての詩学である。

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