Taku Sakaushi

Diary

コンペ提出

On September 30, 2006
by 卓 坂牛

7時のアサマに飛び乗ったらコンピューターを忘れたことに気づいた。どうしようか1分考えた。次のに乗ることにした。事務所に直行し「連窓の家#2」のポジを持って新建築に行く。10時半になってしまった。ポジを渡し、コンペを無事提出した。よかった。ほっとした。
事務所に戻ると金箱さんから『見えない震災』が届いてた。ありがとうございます。竹内や南さんも執筆している。今日は読む暇もないが、来週読もう。
午後は事務所で打ち合わせ。伊藤君のコンペ案を見せて貰った。なかなかきれいな案である。曲線三角形のスロープ案。プレゼンもうまい。ただこの手のタイプは結構多いので、その中で1番になれるかであろう。帰宅すると注文していた本やら、丸善からの宅配便やら、本が沢山届いている。この2週間くらい本を読む時間がまとまってとれない。苛立たしい。

大学の旧態依然

On September 28, 2006
by 卓 坂牛

松本で会議。そのまま東京に帰る予定だったが、結局長野に戻る。コンペの仕上がりがぎりぎりだったので。ボードを僕が明日新建築に持っていくことになった。丁度新建築で打ち合わせというなんとも言えぬ偶然が重なったからなのだが。
コンペの仕上がりはまあまあ。しかし大学の物品請求システムの煩雑さにはほとほと手を焼く。学生と二人で必死になって1時間はゆうにかかる。コンピューター入力して、支払い請求書書いてそして領収書と明細書がいる。10円のもの100個買うと100個入力して100個請求書書くのだ。こんな狂ったシステムを何とかしてほしい。民間会社ならとっくに改善されているような話である。

台風一過

On September 27, 2006
by 卓 坂牛

昼一でコンペの打ち合わせ。構造はだいたい自分で分かっているのだが、どういう名前をつけたらいいものか分からず佐藤淳さんに電話。「提出明後日で大丈夫?」と言われたので「もう全部終っていてあと構造の名前だけ」と言って納得してもらった。やはり予想通りRCの薄肉ラーメンということだった。午後会議の後、自室で仕事していたら、来訪者。ナント日建の関さんではないか!浅野先生が連れてきた。今日から信大で空調衛生学会が行われており、日建の設備の人たちも多く来ているらしい。ナント関さんは広大に博士論文を提出して無事博士号を取得したとのこと。おめでとうございます。
夕方佐久市にプロポーザルの最後の審査に行く。2時間ほど最後のコメントをし、後はお任せして帰ってきた。プロポの審査は割りと空しい。提出された建築家の方はご苦労様でした。
10時頃研究室に戻り、コンペのチェック。その後新建築JTの対談の校正。結構混乱した文章。まあ自分のしゃべったことなので仕方ない。全部書き換えようとも思ったがそれも勢いがなくなるだろうから、どうしても気になるところだけ修正。それでも結構あるのだが。それでもどうもしっくり来ないがまあいいか。
台風が過ぎ去り長野の夜は静かで気持ちいい。

久しぶりに本屋

On September 26, 2006
by 卓 坂牛

朝の会議の後コンペの進捗を確認して、昼のアサマに飛び乗る。東京駅で久しぶりに丸善へ、社会学のコーナーにヴィドラーの建築の本がおいてある。青土社だからだろうか?しかし何より驚いたのは、ちょっと前までA0チームで翻訳しようかと思っていた候補本の一つなのである。ちょっと前に校正を渡した、原稿の中には自分の訳を引用として使っていたくらいである。もう少し早くこの本のことを知っていたらその訳も確認しておいたのに。因みに訳者は中村敏男さんだった。フランプトンの現代建築史の訳者であり、もとA+Uの編集長である。しかし僕が発見した本だと思っていたら、早い人はとっくに注目していたということである。丸善に行ったついでに、復刊本コーナーで細川周平の『レコードの美学』と大黒岳彦の『〈メディア〉の哲学 ルーマン社会システム論の射程と限界 』を買う。ルーマンかぶれだろうか、5000円もする本をよく買うよこの忙しい時に。と自分でもあきれる。しかし忙しくない時などきっと一生ないのだろうとついに最近は諦めている。ついでに1ヶ月前の週刊誌の書評に載っていた福田和也の『文章教室』も買う。確かもう一冊買ったが書名は忘れた。丸善は1万円以上で配送料無料なのでいつも送って貰う。
事務所にもどり、4時から某プロジェクトの見積した工務店がくる。全然落ちていない。やる気がないのか、時間がないのか?incredibleである。
その後某住宅の打ち合わせ。9時頃帰宅。台風で雨がひどい。3分外を歩いたらスーツがびしょびしょである。大学ではコンペの追い込みであろう。頑張れ。

いろいろ

On September 25, 2006
by 卓 坂牛

朝から雑用をこなす。雑用をこなすのもクレーム対応するよりはるかに楽しい、一個一個物事が終るというのはせいせいする。(なんとネガティブな)。
その後年度末までにやって欲しいと頼まれている横浜でのシンポジウムの企画を練る。
「大きなものと小さなもの」、「ガリバーとチワワ」なんていうタイトルが浮かぶ。
「大きいものの持つ崇高がらみのモダンテクノロジーの欲望と、それに対抗する小を愛でる美学をなんらかの形で対比的に街に導入する視線(キティちゃんの街なんて)。この2つを混ぜ込んだ第三の空間を目指すという建築社会学美学的考察というのをやってみたい。とりあえずシンポジウムゲストとして北田さん(広告)、加藤政洋さん(第三空間)、吉見さん(欲望)四方田さん(可愛い論)、万能選手のプロスペクター、塩谷陽子(ニューヨークの世界欲望)」なんてメールを打ったら是非やろうとの返事。週末塩谷氏に会うのでちょっと相談してみるか。
午後大学院を受けたいという学生と面談。他学科から受けると製図の勉強をしていない人にとっては大変なので学士入学を勧める。
その後来週早稲田でやるレクチャのパワーポイント作り、どこかでやったレクチャーを流用しようかと思ったが、それは余りに消極的なのでやはり新しい物を作る。
コンペの図面の平面がふと気になる。階段を全部外部にしようと院生に指示。多分全然よくなるだろう。今まで2回研究室でコンペをやってきたが、3回めの今回は少しまともになってきた。やはり学生も蓄積されてきた。そろそろ期待したいところだ。それにしてもいい写真が撮れるかにかかっているのだが、明日から天気が悪いのが悲しい。
とある本の出版を鹿島に相談したら大学の出版会を勧められたのだが、東大の小田部先生に相談したら勁草書房を勧められた。大学出版会は一般の書店には並びにくいからもっとポピュラーな出版社の方が良いのではと言う。そんな贅沢な希望は固よりないのだが、、、、
夕刻リーテムが学会選奨の現地審査に残ったと言う嬉しいメールが舞い込む。入るといいが。

プロポの審査とコンペの作成

On September 25, 2006
by 卓 坂牛

6時52分のアサマで佐久平へ9時からプロポーザルのヒアリング。1チーム30分で5チーム。午後そのディスカッション。クライアントの方々は明日投票。私は一足先に辞し大学へ。
沖縄コンペの打ち合わせ。先ほど終了。写真のカットはほぼ決まり、50分の一のスタディ模型を明日から30分の一で作る。100分の一の模型も作り直す。後一踏ん張りである。頑張れ残すところあと4日。いかにシンプルに見せるかが勝負である。そしてコンセプトの語り方。

篠原一男

On September 23, 2006
by 卓 坂牛

朝竹橋の美術館に寄って、奥山研に行く、鹿島出版会の川島さん、松口さんとお会いする。本の打ち合わせ。品格のある本にしようということになる。長い期間価値の薄れない本。定本と言ってもいいのかもしれない。論文に引用されるような本。それは内容だけではなく、構成やデザインにも関わることである。年内にまた打ち合わせをすることにして、篠原先生の偲ぶ会に移動する。100周年記念館で先生にゆかりのある人たちだけの集まりであった。しかし150人ほど集まった。篠原研obは日本人はほとんどやってきた。アメリカからもキース、香港からレスリー、ウィーンからヴェネーダが来た。篠原研以外でも建築家は富永さん、長谷川さん、妹島さん。編集者も石堂さん、小巻さん、豊田さん。クライアントも浅倉さん、篠さん。そして評論家の多木さん。多木さんが改めて篠原一男は再度誰かがきちんと日本のどのような文脈に載せるのかを分析しなければいけないとおっしゃっていた。そうだろう。そのとおりである。
僕は今思うと篠原先生がいなければきっと東工大に入学していなかった。高校時代に富田さんという高校の先輩がいたために象設計に大学進学の相談に行き、今はなき象のボス大竹さんや富田さんに、現役建築家のいる大学に行きなさいと言われ名前の挙がった東工大に進学した。そしてこれはその当時よく分からなかったけれど、篠原先生のエキスを充分に体に染み込ませていたように思う。先生が私の卒業設計をレモンの展覧会に選んでくれたのも、あのデザインが、先生と通じるものがあったからだと今にして思う。大学時代は会話さえあまりしていただけなかったのだが、結婚式への出席をお願いするために配偶者とハウスイン横浜を訪れた時、延々とリールの計画の話を始めたのが印象的だった。そしてそれから10年後くらいから先生との付き合いが本格的になった。先生の鼎談に呼ばれ、その後建築技術での都市論の連載、先生との往復書簡、そんなやりとりのために月に2回くらいずつ自由が丘のワインバーで昼からワインを何本もあけたのを覚えている。
哲学的な引用だらけの文章を書くと、そんなものは建築家の文章ではないと怒られた、徹底して一人称に拘る先生であった。その後くらいから先生の体調は悪くなった。九段の病院に入院したとき、僕はいてもたってもいられなくなって、先生の了解もとらず、突然先生の病室を訪れた。風呂付の個室に入院されていた先生の部屋に入ると先生は寝ていた。しばらく声もかけずにドアのところからベッドの上の先生の顔をみていると目が開いた。僕のことに気がつくと、少し戸惑いを見せ、ちょっと部屋の外にいてくれと言う。5分くらいたつと入りなさいと言われた。ローブを着ていた。髪に櫛をいれたようである。ソファに座っていた。努めて元気そうにおしゃべりになっているのが少し痛々しかった。
そしてその後衰弱が激しくなった。横浜の自邸に3度訪れた。最後の本の打ち合わせである。そして、その本を出せずに逝かれた。
僕が建築を始めるきっかけであった。そして先生に心酔し、そして今でも先生の建築は美しいと思う。そして多分死ぬまで美しいと思い続けると思う。これは例えばコルビュジェのサボイに行くたびに感動するのと同じである。同じことはできないけれど、ああいうものは普遍的なんだと思う。同じことはしないけれど、ああいう人が建築家なんだと思う。

対談終る

On September 22, 2006
by 卓 坂牛

jtの対談を天内君と再度行う。今日は時間もゆったりあったので時間を気にせず、ゆっくり話せた。富井さんが今までの会話で作ってくれていた要点があったので、今回は焦点がぼけず、かなりつっこんだいい会話になったと思う。ただ最終形は2ページだから、話した内容は5分の1くらいになってしまう。来週のテープおこし原稿が楽しみでもあり、恐怖でもある。そして天内君の坂牛論も楽しみだ。
新建築から御茶ノ水に出てレモンによりコンペの人体模型32分の1というのを買う。さすがにこのスケールの人体模型は大きい。これを彩色するのは大変そうだ。まあ1体1時間はかかるだろうなあ。25体あるのでまる一日かかる。
なぜか異様に疲れる。やはり常に補修工事のことが胃の辺りにずしりとボディーブローのように効いている。こんなことでへこんでいてはいけないのだが、忘れるわけにもいかない。家で食事をとり少し休んでから事務所へ。論文の大手術。直しても直しても駄目だなあ。そりゃそうだ、1万字の原稿書くのに1ヶ月というのが僕の大体の目安。15万時くらいあるのだから15ヶ月かかるはずだけど、これを書き始めたのは3月で2ヶ月は他の原稿に費やしたから、実質この論文にかけられている時間は5ヶ月。だから仕方ないのだけれど、なんとかしないといけない。

ずれずれて

On September 21, 2006
by 卓 坂牛

午前中のゼミ後急遽召集された教員会議に出席。終了後東京へ。時間が少しずつずれ、事務所の打ち合わせも少し遅くなり、青弓社に送る校正原稿に目を通し、jtの原稿校正をし、明日の対談で言うこと考えていたら8時になってしまった。残念ながらSDレビューの歴代受賞者パーティーというのに行けなくなってしまった。出版会の人に会って少し相談事をしようと思っていたが諦めた。帰宅しようと思っていたら、友人から電話。食事を共にする。テレビも新聞も無い長野にいたので、「総裁選挙明日だっけ?」なんてアホな質問してしまった。「馬鹿昨日だよ」と怒られ「オレの同期がファーストレディになっちゃってさあ。いい奴だよ」と言っていた。酒は滅法強いらしい。

某プロポ

On September 20, 2006
by 卓 坂牛

朝一で某市の某建物の指名プロポーザルの審査に行く。今日は提出された5社の作品を審査員の方々に解説をする日。審査員の中で建築家は私だけなので、提出物の内容が理解できない方、分かっていても質問したい方にお答えするのが私の役目である。ヒアリングは日曜日。
A3のプロポーザルシートだが内容は充実している。モダンから歴史主義までまあ様々である。これを作るのにどのくらいの費用がかかるのでしょうかと質問されたので、まあ安く見積もって100万と答えたら皆さん驚いていた。しかし、人件費などでそのくらいかかってもおかしくない。主催者には提出された建築家の方々に充分の感謝をしていただきたいと思う。
今回の審査は私はアドバイザーなので余り主観的な価値判断を押し付けるつもりはないが、出された絵には適性な客観的判断と主観的感想は申し上げるつもりである。

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