Taku Sakaushi

Diary

湿気

On August 10, 2006
by 卓 坂牛

軽井沢出張。去年竣工した別荘の検査である。床下の湿気がひどいという話。行きのタクシーの中でナカジとそんな話をしてたら、タクシーの運転手さんがこう言う「このあたりじゃ何やったってだめだよ。防湿シート、床下換気扇、炭、どれも効かない。半年もすれば畳はかびる。除湿機入れないとだめだよ。群馬から湿気た空気が流れてくる」。現場について管理をしている長岡さんがこう言う「軽井沢は突如ガスる。自分の家も除湿機3台フル稼働」。湿気が多いとは聞いていたが、、、、、。床下もぐり写真撮ること2時間。今日は湿度60%、気温26度程度。確かに大引きが結露している。やはり換気扇をつけるか???長岡さんに聞くと「やらないよりまし」という答え。
帰りの新幹線は混んでいる。事務所にもどり作戦会議。今年はいろいろと建築の基本性能を再度勉強中というところである。

雨

On August 9, 2006
by 卓 坂牛

明け方の大雨は寝ていて余り気がつかなかったが、某住宅に雨水浸入。夕刻電話を受ける。駆けつけてみるとどうも犯人は排気口のガラリ、よこなぐりの雨のためガラリが効いていなかった。雨は横からも下からも降るというのは鉄則か。今年は本当に水に呪われている。
信大の宮尾さんがオープンデスクで今日からofdaで働いている。伊藤君の住宅の模型作り。2週間頑張れ。明日は軽井沢にこれも床下の検査。

台風参上

On August 8, 2006
by 卓 坂牛

だいぶ前から梅雨明けのこの時期を狙って防水工事の補修をしようと決めていたのに、台風が来た。悪いことは起こるというのはマーフィーの法則だったか?呪われている。
そういうことにいちいちイライラしないと思っていても体は正直でまた持病再発である。
台風シーズンにかからないように今年から1週間早く設定された娘の林間学校は今日から。早朝元気よく出かけたがまあ可愛そうに連日宿の中だろうか?
気を取り直して論文と睨めっこ。いろいろと考えてみると無理のある論理だという部分も多い。しかし多きなメスは今のところ不要。とにかくひたすら打つ。まるで野球選手のトレーニングのようだ。確かにこう言うのは集中力と根気でバッティングの素振りのようなものかもしれない。王選手とか学者にしても一流になれるような気がする。
そう言えばエクスノレッジの藤森特集が届く。僕も100字ほど寄稿。

考えよ

On August 8, 2006
by 卓 坂牛

暑い一日。大学院の入試面接。終って院生のゼミ。彼等はあれもこれもといろいろ手を伸ばしている。それはそれで結構なことだが、自分のストーリーがどっかに行ってしまっている。何をしようとしているのかを常に念頭においていないと勉強していることが位置づかない。とりあえず、ここまでの作業を目次立てしてまとめるよう指示をする。「僕等の頃は」というフレーズは禁句だけれども言いたくなる。あの頃は教師をうんと言わせるまで自説を説明した。うんと言わないなら何故うんと言わないのか食って掛かった覚えもある。そこまで自説に対して(過剰に)自信を持っていた。今から思えば本当に迷惑かけたと思う。しかし自説には考え抜いた上での自信があった。それに比べると彼等は常に宙を彷徨うように不安だらけである。その不安は僕から言わせれば考えが足りないからにしか見えない。準備不足なのである。
『クライマーズ・ハイ』まだ途中だけれど、久しぶりに心動かされる小説である。彼等ブンヤも考え抜いた確信で行動している。

ゼミ

On August 6, 2006
by 卓 坂牛

午後のアサマで大学へ。1年生の建物スケッチが100人分届いている。封を切るのに時間がかかる。数枚上手なスケッチがあり嬉しくなる。夏休みだがコンペのゼミと卒論のゼミ。あっちもこっちも少し休みボケかもしれない。なかなか先が見えない。論理を展開し設計につなげるというのは確かに容易なことではない。そうだよなあ。そうは思う。でもそこをつなげる頭が欲しい。
アサマの車中『クライマーズ・ハイ』という本を読んでいた。ブンヤの話だが、友人の記者の気持ちがよく分かるものである。

フェールセーフ

On August 6, 2006
by 卓 坂牛

突如夏になった日本。ビール業界もプール業界もほっとしたことだろう。しかしプールでは悲惨な事故があった。流れるプールの吸水口に子供が吸い込まれ死亡した。吸水口の前のステンレスの柵がとれてしまっていたのが原因だが、僕なら吸水口の大きさをもっと小さくして数を増やす設計にしたと思う。柵は取れるものだと考えるべき。取れても最悪の事態はおこらないというのがフェ-ルセーフの設計。
もちろんそういう設計は機械の能力を上げるためコストアップに繋がる。コストをあげれば何でもできると逆に批判されそうだが、人の命には代えられない。建築の設計はひとごとではない。命を預かっているという使命と責任を持たなければいけない。

東京も暑い

On August 4, 2006
by 卓 坂牛

昼ごろの中国東方航空で成田に向かう。機中クライアントとどのようにどの会社を選べば、時間、コスト、質が担保できるのか?その作戦を考える。定刻に成田に到着。東京も成田同様かなり暑い。リムジンの中で上海で買った上海住宅の変遷を読む。英語なのでこれは読める。30年代までの租界地の伝統や中国古来の伝統住宅の中にモダンハウスがどのように取り込まれてきたかが示されている。面白い本である。事務所に戻り、不在中の報告打ち合わせ。今日の補修工事、見積査定の進捗を聞く。

上海いろいろ

On August 3, 2006
by 卓 坂牛

今日も朝から三社と面接。その内一社の作った建物が敷地のそばにあるということで急遽案内して貰うことにする。こちらの建物は4万平米クラスの建物でも、コンクリートの柱梁の間の壁をレンガで埋めてその上にモルタルペンキやら薄っぺらい金属板をビス止めしたりしている。一年たった建物を見ると見るも無残な状態になっている。これでいいの?という感じである。その会社は今のところ一番安い見積を出しているのだが、建物を見て納得した。
それにしても上海の建物の汚れはひどい。1年で薄汚れる。理由を考えているのだが、ほこりが多いこと以外どうも決定的な理由が見つからない。ディテールの問題ではない。壁全体が汚かったり、パネルの真ん中が薄汚れていたりする。日本ならディテールが悪ければ軒の周りとか窓の水切りの両側とか汚れるところは大体想像できるのだが、それではないのである。
夕食後日建のロー君、ロー君の坂本研の同級生でこちらで事務所を開いている藤岡君、東海大の岩岡研から藤岡君の所にアルバイトに来ている磯山君とナカジで今クールなバーレストランで一杯。ロー君の計画面積は既に100万平米を超え、藤岡君の仕事はリニューアルとはいえ100億の工事費スタッフは既に10人。中国には仕事が転がっている。

面接

On August 2, 2006
by 卓 坂牛

東京と同様朝は早く目が覚める。そして出張の常として朝から食欲がある。9時の会議の前に一仕事、ワープロと睨めっこ。そして9時から一社、10時半から一社、午後1時半から一社。三社の面接。中国には日本のゼネコンのようなものはなく、あるのは各種工事会社を束ねる工程管理会社があるだけである。面接だけで全てが分かるわけではないが、感触はつかめる。明日も三社と面接し方向性を決めていかなければならない。暗闇を手探りであるくようなものである。
午後の面接の後夕食まで時間があるのでぶらりと町にでる。上海博物館に地下鉄で行ってみる。中国の古代青銅器やら陶磁器などは東京の国博で少し見たのと歴史の教科書で目にした程度。しかし大方そのイメージは頭にあるからたいしたことはないとたかをくくっていたがどうしてどうして、膨大な量がクロノロジカルに並んでいるのをザーッと見るというのは、ばらばらのイメージが歴史の棚の中に秩序だって並んでいくような快感がある。こんな量と質はやはり本場でなければ得られない経験である。
その後ホテル近くの本屋に寄る。さすがに中国語ばかりだから面白くは無いのだが、建築書のコーナーにはa+uやdetailなどの中国語版があり値段も日本の半分であるのは面白い。

上海へ

On August 1, 2006
by 卓 坂牛

1時50分の飛行機で上海へ。今回の飛行機はフルフラットになるシートだった。電動で椅子が化け物のようにいろいろ動く。しかし上昇安定飛行の後は、食事もとらずひたすらワープロたたいていたら着陸10分前。このフルフラットの快感を味わう前に着いてしまった。
プードンにはいつものようにルーちゃんが迎えに来ていてくれて市内に直行。浦東から浦西へ渡る橋のたもとに広がる広大な造船所と鉄工所の一帯は万博の会場になるとのこと。車から写真。そのあたりから見る市内はの風景は圧巻である。普通空港から市内にアプローチするとダウンタウンのあたりに高層ビルが集中してヤマのようなスカイラインができるものだが、上海は中央が無い。延々と続く高層ビルが城壁のように周囲を取り囲んでいる。万里の長城である。市内にはいり、花園飯店へ。今回は初めてクライアント副社長の彰良氏が同行。彼の好みで夕食は昔の洋館を改造したレストランに行く。旧くて床が傾いているような建物だが、一見の価値がある。庭がまたよく、白金の庭園美術館のようである。彼に連れられ食後は指圧。悲鳴が出るほど痛い。腰が悪いと言われたがストレスは腰に出るのだろうか?しかし余りの痛さにスポーツをしたような快感。こんばんはゆっくり眠れそうである。

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