Taku Sakaushi

Diary

自作改修

On July 1, 2006
by 卓 坂牛

朝東急ハンズでゴムラバーなどを買い現場へ。所長の車でホームセンターに行き駐車場用の段差解消pcを買う。いつもこういうことがおこるのだが、現場の最後、あるいは竣工後の問題は、いてもたってもいられなく自分たちで探して自腹で買って、つける。誰かに請求しているのがもう馬鹿らしくなってくる。その時間が勿体ない。でもこういうのは仕事としては馬鹿なのかもしれない。建築家が職能としてやることは明確にすべきなのだろうが、、、、、重いpcを持ったせいか腰が痛い。ヘルニアにならなければ良いが。そう言えば千葉さんもヘルニアと言っていた。
事務所に戻り事務仕事。今後の改善問題を加藤と打ち合わせ。これ以上の大工事が発生すると事務所はちょっと厳しいかもしれない。今回ばかりは施工者の問題ではない。何でだろう。毎年6月に災厄がおこる。去年もこのときに問題が噴出し、自分の勉強も家族との時間も無くなった。今年もまただろうか?

へこみっぱなし

On July 1, 2006
by 卓 坂牛

午前中リーテム東京工場の学会選集現地審査。千葉さん、坂倉の東さんがいらっしゃる。1時間半ほどじっくり見てもらった。しかし建築よりもその工場の内容の方がお二人には興味深いようである。午後リーテム本社にそのまま行き中国プロジェクトの打ち合わせ、7月半ばにナカジが中国出張し施工業者を決定する予定。事務所に戻りk-projct修正工事の確認。しかし今回は引渡しまで本当に順調だったのに。最後で躓いた。明日現場に行く。夜、GEの風発電会社のpresidetのk氏に会い社長業の危機管理を食事しながら相談(というより愚痴を聞いてもらう)そしたら自分も不良品クレームのお詫び回りで胃潰瘍になったと言っていた。「トラブルの無いビジネスなんてないよ」と激励された。のだが。

さあ頑張らなければ

On June 30, 2006
by 卓 坂牛

今日はマイッタ。諸問題発生。事務所で緊急打ち合わせ。気を引き締めて頑張りましょう。

technological sublime

On June 28, 2006
by 卓 坂牛

朝、k-project引渡し。ほっとする。天気も幸い明るい曇り。jt写真と10+1動画を並行して撮影。大沢さんはまた独自のアングルを見つけたようだ。出来上がりが楽しみである。
事務所に戻り、打ち合わせ。川崎の家見積もり業者を何とか選定。来週の確認に向けて進捗チェック。夕方テキサス大学の大学院生Kevin Sample君がが日本現代建築の研究ということでインタビューに来る。(彼のホームページは下記)1時間ほど設計のプロセス、日本の現場の特徴、僕にとって建築の定義とはなどなど、お話する。http://kevinsample.com/?p=13
インタビュー後帰宅。amazonからDavid E. Nyeの‘American Technological Sublime`MIT Press 1994が届いていた。
話は6年前に遡る、東大で講義したとき、講義のテーマは「質量と形式」というものだった。質料ではなく質量としたのは、質料プラス量というつもりだった。量という概念がモダニズムには主要なテーマだというのが僕なりの直感。それはモダンテクノロジーが可能とした建築の大きさのことであり、ぼくの修論のスカイスクレーパー論の帰結であるところの「スカイスクレーパーの特質はその高さから生まれる」ということに関係する。つまり建築の表現に量は重要な要素であるところから思いついたことなのである。その量は様々な現象を生むがその一つが崇高という概念に結びつくだろうなあと思っていたら、そういうことを書いている人はやはりいたわけだ。宇波彰の本に引用されていたので原書が見たくなったのであった。

ゼミ

On June 27, 2006
by 卓 坂牛

昨日早く休んだせいか今日は元気が湧いている。つくづく体力は大事だなあと感ずる。何は無くとも体である。ゼミでは最近、フラクタルと外部視線という二つが頻繁に登場する話題である。フラクタルはそれを規則性と見るのかランダムと見るのか難しいところ。数学的に見れば自己相似性という規則性を持つのだが、人間の普通の視線で見ればこれは不規則性である。建築の研究は人間に分かる範囲でするべきであるのだが、どこらあたりまで原理的な解明が意味を持つのか良く考えないといけない。外部の視線と内部の視線という分類は建築専門誌と一般紙との言説分析の中で登場する。当たり前といえば当たり前の性格分けである。しかし外部の視線には意外な特徴もあるのかもしれない、と期待する。

疲労困憊

On June 26, 2006
by 卓 坂牛

昨晩終電(20:04発アサマ)に乗るべく大手町駅から走った走った重い荷物を担いで人のいない地下道を走り10:02に電車に飛び乗った。息が止まりそうで何度諦めて自宅に帰ろうかと思ったことか。
オープンハウスで一日立ちんぼだったのとこの走りで今日は足が痛い。足だけではなく体中がどうも脱力感である。一昨日の松本見学の疲れもたまっているからだろう。
長野は明るい曇りだが東京は雨のようだ、新建築の撮影は強行されている模様。大沢さんいい写真お願いします。明日も引渡し後の午後も撮影か?綱渡りである。10+1の動画撮影はどうなったかな?そんなことを考えるにつけ憂鬱になる。久しぶりに心身ともに気力切れの一日。こういう日はさっさと帰って休もう。

オープンハウス

On June 26, 2006
by 卓 坂牛

昨日はk-projectオープンハウス。張り切って午前中から行ったのだがさすがにへとへとになった。しかしそのせいか多くの方に来ていただけた。何とか雨も降らず持ちこたえホットする。坂本先生からは座式スペースの作り方についてアドバイスをいただけた。座敷空間には巾木があってはいけないのでは?という指摘には恐れ入った。「坂牛は細かいんだけどこういうところが細かくない、そして少しやり過ぎ」とは毎度頂くお言葉。毎回来ていただいている、日工大小川さん、東工大奥山さん、スチュワートさん、若松さん、松畑さん、河野さん、金箱さん、小巻さん、南さん、A0の井上君、天内君、光岡君、花田研出身の南洋堂の新宮さん、遠くから来た信大の宮尾さん、その他多くの方々ありがとうございます。
こうやってオープンハウスが終わると、(と言ってもまだ撮影が二つあり、残工事もあり、引き渡すまで緊張なのだが)少しホットすると同時にいろいろな反省点も頭をもたげる。少し時間をおいて反省会をやろうと思う。

見学三昧

On June 24, 2006
by 卓 坂牛

信州大学は一年生は皆松本で教養。2年から専門で建築は長野に来る。今日はその一年生を連れて松本で建築見学。伊東さんの芸文と宮本さんの美術館(はす向かいに建っている)双方を見学。始めて見るので僕も楽しかった。伊東さんの建物はすばらしいなあ。まああれはプラン見てても面白いけれど本物見ると本当に良くできていると感じる。
美術館は驚いた。建物に驚いたのではなく(いやもちろん建物は良くできている)展示に。僕のかみさんの師匠上条信山(書家)の常設展示の部屋があるのである。上条先生は僕も何度かお会いしているし、結婚式(はるか昔のことですが)にも来賓で来ていただいた方である。更に再来週くらいからその上条先生の生誕百年記念の展覧会があるというのにも驚いた。
見学の後某市へ電車で移動、コンペの打ち合わせで市長をはじめ市の方と審査員、山本さん、高橋さんたちの会食の席に遅れて到着。敷地をぐるりと見学。
3時頃の電車で東京へ向かう。山本さんはお疲れのよう。来週は外国だそうだ。僕と高橋さんは茅野で降りて古谷さんの建物を見ますがと言うと、もう見たとのこと。「図書館がいいですよ」という。その言葉どおり駅からホールをつなぐ、有名な斜路状の図書スペースはここのユニークな特徴である。しかしそれ以外のスペースはとてもきれいだがそれほどユニークではない。伊東さんの建物と比べると顕著である。(一日に一気に3つ見ると良く比較できる)しかしディテールは本当に組織事務所のようである。あるいは谷口的とでもいおうか。高橋さんに「山本さんが『図書館がいい』と言っていたのは、他は普通という意味ですかねえ?」と聞いたら「そうでしょう」と答えていた。

ナンシーの分有

On June 23, 2006
by 卓 坂牛

ジャン=リュック・ナンシーの哲学に「分有」という概念がある。分かち持つであるが、ナンシーはこれを、非人称の出来事とという観点で捉える。ナンシーの翻訳で著名な西谷修の解題では「闇の中で何かが触れる。肌に触れる。・・・・触れるているものがもうひとつの肌であれば、感じられるのは他者としての身体でありその感触が私を目覚めさせる。・・・・まさにその接触が分割=分有だと言ったらよいだろう」更に西谷はこうした分割とは他を意識するきことであり、その意識があって初めて私があるつまり「わたし」はつねに「と共にある」存在であると述べる。
難解なナンシーの理路の中でこの部分は実に腑に落ちる。そう「わたし」は常に「と共にある」存在という部分である。僕が最近建築を考える時どうしてもこうした「わたし」の周りを旋回するのである。僕の場合は接触ではなく接視つまり視線であるが、「わたし」は視線(といっても人間とは限らないが)を受けることによってわたしを目覚めさせる。建築はその視線のフレームであり同時にわたしはそのフレームから誰かを目覚めさせているのである。といコトでしか「わたし」も「建築」も現われないといえば少し大袈裟だろうか?

図書館

On June 22, 2006
by 卓 坂牛

菅谷明子『未来をつくる図書館-ニューヨークからの報告-』、岩波書店、2003年を読んだ。元浦安図書館長の常世田良さんに勧められた一冊である。常世田さんには「これからの図書館は地域の生活支援サービスを行うところなのですよ」と教えられたが、確かにこれを読んでいるとそれどころではない。学問、ビジネス、インキュベーション、ビジュアルアーツ、写真、舞台芸術、ダンス、子供、宿題サポート、塾機能、高齢者、障害者、医療、テロ対策、民主主義、、、、この本を読んでざっと思い浮かぶ、ニューヨーク公共図書館における機能である。この図書館の蔵書は1400万点。これを90の分館であわせもっているのだが、一つの建物にすると、およそ現在建設中の丸ビル(20万平米)くらいにはなるだろう。かなり特殊で貴重な蔵書に自由にアクセスできるところが見事であり、その利用頻度の高さも驚きである。その理由は使われる情報が集められているということに尽きるように感じた。
日本の図書館もいつも混んでいて良く使われているとは思うのだが、単に本を貸すだけの機能というのがよく言われることだが実感である。本当に使える情報が本当に使いやすくアクセスできないと本当になくなってしまうかもしれない。
ここの図書館というのも悲しいかな僕にとっては殆ど欲しい本も情報もついでに空間もない。ただし総合大学の強みで松本キャンパスにはかろうじて必要な本が散見される。今日ナンシーの本が4冊松本から届いた。大学にいるからにはその恩恵に預からねば。

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