Taku Sakaushi

Diary

新学歴社会

On April 6, 2009
by 卓 坂牛

日建時代の直属の先輩から電話があった。彼は僕より先に日建から独立していたのだが、大病を患い、病気と共生しながら生きていた。独立後は児童養護施設設計の第一人者となっていた。最近は連絡がなく、知らせがないのは元気な証拠と早合点。一昨年また別の大病を患い、もう設計をする気力が失せたので自分のクライアントを引き受けてほしいとのことだった。日建初期の師匠であり、横浜博覧会住友館を一緒に設計した先輩であり、その昔猫をもらった猫友達であり、少なからずショックだった。早速お会いして話を聞きコーヒーを飲んだ。病気なのにショッポを吸っていた。相変わらずである。出会った20年以上も前、お互いの子供はまだ幼稚園と赤ん坊。それが今では大学生と高校生。今日は双方の入学式であり、両方とも受験とは無縁の付属からの進学だと分かった。
ところで最近僕の周りにはこうした無試験進学者が多い。彼の娘は付属からK応経済。親友Mの息子はOA入試で早稲田の政経。甥っ子は学院から早稲田の理工。楽して入学(と言っては失礼だが)はもはや当たり前の時代かもしれない。しかし楽を喜んでばかりはいられないようだ。
最近読まされた(大学にいるとそう言う本を読めという輩もいる)和田秀樹『新学歴社会と日本』中公新書ラクレ2009(全体の論調も筆者の主張も好感が持てないところは多々あるが)によれば無試験入学者はもとより、受験しても数学が科目にない私立文系、さらに言えば、早慶以外の私立(それなら地方国立はどうなのか?と思うがそのあたりは言及されていない)学生は、社会に出て大変だと言う。その理由は大学付属から来た学生のレベルは恐ろしく低下し、数学ができない学生はたとえ文系といえども役に立たず、少子化時代にあっても定員を増やす早慶は数少ない優秀な学生を根こそぎ捕獲してくからだと。
ことの真偽はおくとして、掲載された統計データーを見る限り、先ずは明らかに数十年前より今の学生が勉強しなくても大学に入れているようだ。著者曰く、20年前に法政に入る力があれば現在軽く早慶あるいは旧帝大には入れるという。なるほどそうかもしれない。加えて日本はその昔から世界的に見て学歴社会だったためしはなく、現在、世界的に見てこれほど学歴が等閑視されている社会はない。しかし今後社会がグローバル化(学歴化)するのは必然でこの状態は続かない。加えてこれからはtoeflに相当する数学の試験も行われ、そのテストでの高得点が幹部候補生の必須条件になるだろうとも言われているとのこと。
著者の意見に全面賛成するつもりはないものの、教員としては自分の送り出す学生が社会で通用するようにせねばと冷や冷やする。信大生は日本の平均的大学生である。それは入学までに行った努力が平均値であるというような意味においてである。平均ならいいじゃないかと思う反面、就職で味わう苦渋を思うと少々考える。幸い我々の目指す職場は学生を学歴ではなくその実力で判断してくれている。入学時までの努力ではなく、6年間の切磋琢磨が評価される数少ない職場なのだと思う。東大医学部出身は無条件に取ると言う会社とは違う(某経営コンサルの会社はそう言うとり方をするそうだ)。その意味では大学での教育にそれなりのやりがいがあるはずだし僕の部屋は少なくともそうありたい。

脳みそのリラックス

On April 5, 2009
by 卓 坂牛

朝二つの美術館を巡ってきた。4つ見たい展覧会があったがとりあえず二つでへばったhttp://ofda.jp/column/。ミッドタウンのあたりは桜が満開。でも人出はそれほどでもない。皆皇居あたりに出かけているのだろう。
最近いろいろなことで考え事が多い。昔はあまり考えずに行動していたのだが、、、、こう言うのを下手の考え休みに似たりというのだろうと、友人に語ると一冊の本を貸してくれた。新野哲也『頭がよくなる思想入門』新潮選書2000.タイトルには頭がよくなるとあるが別にIQをアップさせるようなものではない。世の中で「賢いねえ」と言われる人の性格や頭の動かし方が書かれた本であると言う。別に賢くなりたいわけではないのだからと遠慮すると、まあ読めと言われた。読んでみると独断と偏見に満ちているような気もするのだが、だからこそなんだか坊さんの説教を聞いているようですっきりした。以下なんとなく頭に残った言葉。
・直感と理性いう思考プロセスにおいて、直観を軽視するな。
・ロゴスとパトスは思考の両輪。
・「人が考えるのは狂っているからだ」(丸山圭三郎の言葉)。
・「思考」「感情」「直観」「感覚」をバランスよく一日の中に割り振れ。
・喜怒哀を包含した文章が人を納得させる。
・思考ではなく、意志と真剣な心が仕事を効率よく、実りあるものとする。
・無意識から湧きでる心を聞け。
つらつら読むと考えすぎの最近の脳みそがリラックスし、ほぐれてきた。気分がよい。

乱読

On April 5, 2009
by 卓 坂牛

大学に勤めるようになってすっかり運動不足になっている。運動をしないとフィジイカルに体がダメになるとともにメンタルにも弱くなる。脳みそだけでも勝負力を維持したいと林成之『<勝負脳>の鍛え方』講談社現代新書2006を読む。人間の体が動く原理は反射神経と運動神経だけではなく、記憶と体の動きのシミュレーションとそのイメージづくりによるところが大きいことがよくわかった。その昔スキーの回転で旗の位置を全部覚え自分の滑りを頭の中で作っていたことを思い出した。
最近多量に買いだめした新書、文庫を乱読している。丸谷才一『思考のレッスン』文春文庫2002を読む。 ・昨今の批評では文章スタイル、趣味について論じたものがないということを嘆く。なるほどそんなことをおっしゃる人がまだいるのだとびっくり。 ・丸谷が最も影響を受けた3人は、バフチン、中村真一郎、山崎正和だという。人の尊敬する人を聞くとなんとなくその人が分かるようで面白い。丸谷は山崎をこう評する。あれだけ理路整然と周到に文学を語る人間は、文学を分からない場合が多いのだが彼は文学的感受性が豊かである。なるほど、数多くいる評論家と名のつくような人間で山崎は実に分かりやすいしいつも瑞々しい。 ・思考するためには読書せよ、しかし面白くないと思ったら読むなという。では何を読むべきか?偉い学者の薄い本を読めと言う。逆に偉くない学者の厚い本は時間の無駄。確かに確立的には正しそうだ。また好きな書評家を持てと言う。僕も新聞の何人かの書評家が評価する本はすぐに買うことにしている。そしてだいたいあたる。また時間がある時は本を読むなという。本は時間がない時に知識を詰め込むための道具であり、まとまった時間が取れるときは考えろという。考えて何をするべきかを決めていく。そうするとまた何を読むべきかが生まれると言う。確かにそれは正しい。この本の一番の教えはそれである。午後来客。

凄い人

On April 4, 2009
by 卓 坂牛

tidorigahutiR0019089.jpg
午前中研究室の雑用を片付け午後のアサマで事務所に戻る。国交省から建築士法変更に伴う諸手続き、新たな資格、設計料基準等の説明パンフレットが届いている。去年も似たようなものが郵送されていたがヴァージョンアップされているのだろうか?一応きちんと読んでみる。一つ全く理解できないことがあった。今後3階建以上かつ5000㎡以上の建物の設備は一級建築設備士でないと設計ができないのだが、その一級建築設備士は建築設備士の意見を聞くように書かれている。どうして一級建築設備士が建築設備士の意見を聞かねばならないのか謎である。それは会計士が税理士の意見を聞けと書いてあるようなものである。設備業界では建築設備士の資格が中に浮いて(権利上やれる仕事が減って)文句続出だとか。それを反映してこうなったのだろうか?つまり、一級建築設備士は自らの仕事を設備士に外注してもいいよという抜け道を作ってあるということなのだろうか?
夕刻帰宅。家族で夜桜を見に千鳥ケ淵にでかける。金曜の夜で温かいこともあってこのあたりはすごい人である。神社の境内はサラリーマンで足の踏み場もない。

21年度スタート

On April 3, 2009
by 卓 坂牛

今年度最初の学科の会議と工学部全体の教員会議。最初だけあって出席率がいい。会議室が満席状態。こんなに先生いたの?という感じである。今日はひどく寒い。昨晩から冷えて冷えて今朝は雪が舞っていた。毎日寒かったり温かくなったりして月末には桜が咲くだろうか?

make

On April 1, 2009
by 卓 坂牛

4月1日。世の中では入社式が行われる。大学では辞令式が行われる。学長から辞令をもらったばかりの新学部長から辞令をいただく。
長野に来る車中茂木健一郎『化粧する脳』集英社新書2009を読む。著者がカネボウと化粧品研究をしたことが下敷きになっている。その中に面白い調査結果があった。すっぴんの場合、鏡に映る自分(鏡像)と本当の自分(正像)ではどちらが「自分らしい」と感じるかという問いに「鏡像」という答えが多かった。一方化粧を施すと答えが反転し、正像と言う答えが返ってくるとのこと。つまり化粧を施した顔と言うものはそもそも自分が見るものではなく人に見られることを前提としているというわけである。つまり化粧とは一種のコミュニケーションツールであり、ファッションやもっと言えば建築と同様な役割を持っているわけだ。
辞令式の後、研究室でかづきれいこ『かづきれいこのいきいきメイク』ちくま文庫2002を読む。著者とは直接お話したことはないのだが昨年度まで早稲田大学で担当していた「晒す覆うの構造学」という授業を共同で教えていた先生の一人。ついでに著者のメークサロンは我が家の目と鼻の先にある。もともとけがをした人などのフェイシャルセラピストとして有名な方である。彼女がメイクを始めたきっかけは自身がASD(心房中隔欠損症)という病気のため顔色が悪く性格まで寒々しかったからだと言う。つまりは性格を明るくするための化粧である。そして今や全国に生徒が数万にいるという。なるほど人の心とは実に様々な要因で変化する。化粧もその一つであることは間違いない。表層の覆いと内面の覆いは他者を軸にして常に微妙な緊張関係の上にある。

建築を面白がる

On March 31, 2009
by 卓 坂牛

平川克己『ビジネスに「戦略」なんていらない』洋泉社2008を読む。先日読んだ鷲田さんの『「待つ」ということ』では未来から現在のあり方を効率的に想定する現代社会の側面が批判的に描かれていたが同様な視線がここにもある。加えて著者は仕事における「戦略」的思考が仕事の最も大事な別の枠組みを排除しているという。そしてそれは仕事を「面白がる精神」だと言う。設計事務所のようなところではそれがなくなったらもはやおしまいであり、この言葉は敢えて言われるまでもないと思いこんでいるのだが、少し反省する所もないではない。それは次のようなことである。設計という仕事は相手があるわけで、こっちだけ勝手に面白がるわけにもいかないものである。相手といっしょになって面白がらなければならない。しかし一緒に面白がるためには面白さのツボを共有せねばならない。「坂牛のツボならなんでも面白いですよ」なんて言ってくれるクライアントが登場すればまあ楽ちんであるがそんなケースは殆どない。となるとこれは共有できるツボをとにかく探さなければならない。しかし設計とは時間的に有限なのだからさっさとやらないと時間切れとなり、どっちか面白くないか、双方つまらないか、という最悪の事態も招きかねないのである。しかし恐ろしいことに建築とは双方面白くなくてもできてしまうものなのである。なぜなら建築は面白がるために作るものではなくて、雨風しのぐために作るものだということになっているからである。そうである。その通りである。「建築は面白がるために作るものである」なんて大学で言おうものなら、まあ他の先生からは冷たい視線を浴びるだろう。「建築」というものは社会常識上そうなっているのである。だから僕らは必至で時間内に笑えるツボを見つけ出すと言う努力をせねばならないのである。この本を読んで改めて建築を面白がらねばと痛感した次第である。

信州共生住宅研究センター発表会

On March 31, 2009
by 卓 坂牛

%E4%BF%A1%E5%B7%9E%E4%BD%8F%E5%AE%85.jpg
朝のアサマで長野、そのまま長野電鉄で須坂へ。今日はとある研究センターの発表会。「とある」と言ってもひとごとではなく、建築学科のメンバーで作っている「信州共生住宅研究センター」なる研究所の発表会。しかしもちろん教員は兼任であるからして、一年の総括まとめ発表会は勢いこんな年度も押し迫った時期に追い込まれるのである。僕は総合司会なのだがいったいどのくらい学外からの聴講者に来ていただけるか気をもんだが、高専、企業、市などから30名近い参加者があり、学内も含めて7~80名程度の会となった。まずまずの盛況である。さていったい何と何が共生するのか?これは研究者それぞれであるが、意匠系は今年は風景・産業・生活との共生がテーマだろうか?歴史系は「信州と民家」、構造・設備は「エネルギーおよび材料」「森林資源および県産材利活用」をテーマとする。もう少し共生symbiosisの生物学的な意味にまでつっこんで来年度は考えてみたいところだ。帰りはシンクタンクに勤めた卒業生と東京へ。昨今のシンクタンクの調査内容などを教示いただく。社会に出ると皆立派な人になるなあと感動することしきり。

大友の音

On March 30, 2009
by 卓 坂牛

ニューヨークで芸術監督をやっている友人と駅のパン屋でブランチ。話題はダンス、音楽、などなど。彼女が最近親しくつきあっている大友良英の話になる。僕は会ったことはないけれど著書『musics』には感銘をうけた。この本に高橋悠治のワークショップの話が書かれている。そこでは都会で聞こえてくる音を分節化してネーミングするという一般の音の聞き方をしない練習をするという。つまり美的に対象化する普通の音の受容をやめるのである。こうした方法に感化された大友の音を彼女はsoaking yourself(どっぷりつかる)の音だと言う。つまりさあ聞くぞと対象化する何かではなく身の回りに自然と形成される周辺音である。
午後、東戸塚に後輩のオープンハウスを見に行く。東戸塚という駅に初めて降りたが駅前に高層マンションが何本も建ち、デッキでつなげられその途中に商業施設が張り付いている。この巨大スケールには馴染めない。往復の道すがら竹内薫の2冊の新書を読む。『理系バカと文系バカ』PHP新書2009『知的思考力の本質』ソフトバンク新書2009。文系バカか理系バカかというテストが載っているがやってみると僕はどちらかと言うと文系バカのようだ。とはいえこうしてブログを、まめにするのは理系バカに多いとか。

坂本ファイナルゼミ

On March 29, 2009
by 卓 坂牛

k-projectの引き渡しを午前中行う。ほんの少しダメ工事が残ったがどうにか工期内に引き渡せてほっとした。昼食後渋谷で時間を潰して3時に坂本研へ。最後のゼミとか?大学教員になったかあるいは研究室で設計担当となったobが集まった。なのだが肝心かなめの先生は風邪で寝込んで欠席(だいじょうぶですか?)。しかし集まった顔ぶれを見ると、あらためていろいろな大学に行ったobが多いと再認識。日本全国20大学くらいで頑張っている。篠原研は10くらいだから教員になった人間は倍はいる。やはり坂本先生の教育者としての功績をしみじみ思う。
北斎コンペでファイナルに残った柳澤、石黒案を拝見する。ほーなるほど、残るだけのことはある力作。しかし冷静に比較しても僕らの案は遜色ない。ただスロープにしたのが美術館として厳しかったような気がする。反省。最初は先生もいないで何するの?という集まりだったが、最後は自由が丘のびっくり寿司。終わってみれば12時。建築談義は尽きない。

« Previous Page Next Page »

Archives

  • October 2024
  • September 2024
  • August 2024
  • July 2024
  • June 2024
  • May 2024
  • April 2024
  • March 2024
  • February 2024
  • January 2024
  • December 2023
  • November 2023
  • October 2023
  • September 2023
  • August 2023
  • July 2023
  • June 2023
  • May 2023
  • April 2023
  • March 2023
  • February 2023
  • January 2023
  • December 2022
  • November 2022
  • October 2022
  • September 2022
  • August 2022
  • July 2022
  • June 2022
  • May 2022
  • April 2022
  • March 2022
  • February 2022
  • January 2022
  • December 2021
  • November 2021
  • October 2021
  • September 2021
  • August 2021
  • July 2021
  • June 2021
  • May 2021
  • April 2021
  • March 2021
  • February 2021
  • January 2021
  • December 2020
  • November 2020
  • October 2020
  • September 2020
  • August 2020
  • July 2020
  • June 2020
  • May 2020
  • April 2020
  • March 2020
  • February 2020
  • January 2020
  • December 2019
  • November 2019
  • October 2019
  • September 2019
  • August 2019
  • July 2019
  • June 2019
  • May 2019
  • April 2019
  • March 2019
  • February 2019
  • January 2019
  • December 2018
  • November 2018
  • October 2018
  • September 2018
  • August 2018
  • July 2018
  • June 2018
  • May 2018
  • April 2018
  • March 2018
  • February 2018
  • January 2018
  • December 2017
  • November 2017
  • October 2017
  • September 2017
  • August 2017
  • July 2017
  • June 2017
  • May 2017
  • April 2017
  • March 2017
  • February 2017
  • January 2017
  • December 2016
  • November 2016
  • October 2016
  • September 2016
  • August 2016
  • July 2016
  • June 2016
  • May 2016
  • April 2016
  • March 2016
  • February 2016
  • January 2016
  • December 2015
  • November 2015
  • October 2015
  • September 2015
  • August 2015
  • July 2015
  • June 2015
  • May 2015
  • April 2015
  • March 2015
  • February 2015
  • January 2015
  • December 2014
  • November 2014
  • October 2014
  • September 2014
  • August 2014
  • July 2014
  • June 2014
  • May 2014
  • April 2014
  • March 2014
  • February 2014
  • January 2014
  • December 2013
  • November 2013
  • October 2013
  • September 2013
  • August 2013
  • July 2013
  • June 2013
  • May 2013
  • April 2013
  • March 2013
  • February 2013
  • January 2013
  • December 2012
  • November 2012
  • October 2012
  • September 2012
  • August 2012
  • July 2012
  • June 2012
  • May 2012
  • April 2012
  • March 2012
  • February 2012
  • January 2012
  • December 2011
  • November 2011
  • October 2011
  • September 2011
  • August 2011
  • July 2011
  • June 2011
  • May 2011
  • April 2011
  • March 2011
  • February 2011
  • January 2011
  • December 2010
  • November 2010
  • October 2010
  • September 2010
  • August 2010
  • July 2010
  • June 2010
  • May 2010
  • April 2010
  • March 2010
  • February 2010
  • January 2010
  • December 2009
  • November 2009
  • October 2009
  • September 2009
  • August 2009
  • July 2009
  • June 2009
  • May 2009
  • April 2009
  • March 2009
  • February 2009
  • January 2009
  • December 2008
  • November 2008
  • October 2008
  • September 2008
  • August 2008
  • July 2008
  • June 2008
  • May 2008
  • April 2008
  • March 2008
  • February 2008
  • January 2008
  • December 2007
  • November 2007
  • October 2007
  • September 2007
  • August 2007
  • July 2007
  • June 2007
  • May 2007
  • April 2007
  • March 2007
  • February 2007
  • January 2007
  • December 2006
  • November 2006
  • October 2006
  • September 2006
  • August 2006
  • July 2006
  • June 2006
  • May 2006
  • April 2006
  • March 2006
  • February 2006
  • January 2006
  • December 2005
  • November 2005
  • October 2005
  • Home
  • About
    • Profile
    • Team
  • Works
  • Blog
    • Text
    • Column
  • Contact
  • University
    • Lab
    • Lecture
  • O.F.D.A Home
  • #

© Copyright 2016 O.F.D.A.