Taku Sakaushi

Diary

早朝慌てた

On February 25, 2009
by 卓 坂牛

おっと今日はクライアントも来る早朝現場定例ではないか?と寝ぼけ眼で家を飛び出し現場やスタッフに電話。と慌てたのだが定例は明日だった。というわけで再度家に戻り朝食をとってから事務所に。コンペ案の構造について電話でミーティング。設備もおおよそ見えてきたので電話でヒアリング。断面のスケッチをして西浦君に模型制作を頼む。午後は昨日のブーフーウープロジェクトのスケジューリング。あれあれ2年後なんて呑気に考えていたけれど、線を引くと結構ぱつぱつ。できるだろうか?大学と事務所で共同する最初のプロジェクト。ちょっと心配になる。

とある女性社長

On February 25, 2009
by 卓 坂牛

朝一で上田に。産学共同を支援する組織の方の仲立ちで、東京の、とある会社の女性社長とお会いする。本社を長野県に移したいとのこと。お話を聞いているとその意志と実行力に驚く。藁で本社を作りたいと驚きのお話。打ち合わせが終わり、上田でも有名らしい、池波正太郎もこよなく愛した蕎麦やで昼食。ここの蕎麦はサイズが4種類。小、中、普通、大。普通か大か迷っていたら店の人が、「うちの普通は大きいので食べきれませんよ」と言う。すると社長は「じゃあ普通」。と、強気である。そこで僕も普通。ところがこれがとんでもなく大もり。腹が膨れた。
午後大学へ。工学部長選挙。第一回投票では一位が過半数とれず2回目の投票。工法のI先生に藁で建物を作る方法を聞く。接着剤で固めたらとの話。臭そうなのでちょっと敬遠。 研究室で雑用をこなしてから新幹線で東京、事務所。中国から一時帰国したナカジに様子を聞く。最後の追い込み。帰ってきたと思ったらまた明日から中国である。

絞り込み

On February 23, 2009
by 卓 坂牛

一日事務所で試行錯誤。やるべきことがいろいろあって集中できないのだが、なんとかコンペ案を一案に絞り込む。もう少し試行錯誤したいところなのだがもう時間がない。明日は長野なので少し頭を冷やして最後のブラッシュアップに進めたい。

ポスト戦後社会

On February 22, 2009
by 卓 坂牛

朝の用事を済ませ、朝食。今日は温かくて心地よい。読みかけの『サブリミナル・インパクト』を読み終えて、吉見俊哉『ポスト戦後社会』岩波新書2009を読む。読みながら年表のようなメモを作ったら、吉見の言う(その師匠である見田も言う)ポスト戦後社会への転換期である70年代半ばという時代が読めてきた。1975年に僕は高校へ入学した。そのころ社会では浅間山荘事件(72)があった。これを起こした赤軍派は戦後社会運動の一つの象徴である(因みにポスト戦後社会のそれはオウム真理教団と著者は言う)。政治では田中首相が逮捕(76)され重厚長大社会は終わりを迎える。70年の大阪万博は「人類の進歩と調和」がテーマ。未だ前進することへの希望があったが、75年の沖縄海洋博は「海その望ましい未来」がテーマ。地球環境への問がこのころから本格化する。71年にニクソンが金ドル交換の一時停止を宣言したことにより変動相場制となり巨額資金が世界を流動する。それまでの高度経済成長経済は、金融グローバリゼーションの渦の中に巻き込まれていく。更に80年代に入り中曽根政権が新自由主義的政策に転換、小泉で極まる。吉見俊哉は高校の二つ先輩だから、似たような時代を生きている人だが、僕にとっては戦後社会が単潤に戦後とポスト戦後に2分できるとも思いにくい。もちろん70年代半ばが一つの転換点であることに異論はないが、その後を一枚岩とするにはあまりに大きな変化があった。やはりバブル経済は日本をかなり大きく歪めた挙句に違う位相の時代へ投げ込んだ大事件であったように感ずるのだが。
夕食後エルザ・スキャパレリ『ショッキング・ピンクを生んだ女』ブルース・インターアクション2008を読む。先日読んだ谷川渥『シュルレアリスムのアメリカ』にスキャパレリは登場している。ペギーグッゲンハイムの友人としてアンドレ・ブルトン、マルセル・デュシャンと親交を持つという話だった。モダニズムのファッションデザイナーの中でも特に芸術的造詣が深いというのは有名な話。そんな興味から一読してみたくなった本である。

八潮人会合

On February 22, 2009
by 卓 坂牛

午後コンペ案スタディ。できたスケッチをオープンデスクの西浦君に模型化してもらう。夕刻事務所に八潮ワークショップチームの5大学の先生(og, so, tsuk, ter, )が集結。来年度の進め方を確認。某雑誌が取り上げてくれることになりその紙面構成を議論。八潮という町をどう映し出せばアピールできるのかがポイント。腹が減りトンカツ鈴新で夕食。この店は先日の「チューボーですよ」かつ丼編で町の巨匠として登場した荒木町の名物店である。土曜日だというのに珍しく超満員。話は雑誌構成、写真家、コールハース、と尽きない。二軒目はロックバー。坂牛は毎晩こういうところを徘徊しているのかと思われたようだが、もちろんそうだったらいいがそうではない。

学生に戻り

On February 21, 2009
by 卓 坂牛

昨晩の疲れが残りつつ、確定申告書類と睨めっこ。やっと大学から源泉徴収票が届き。終わったと思ったがまだ支払調書が送られてきた。これでまとめて会計士に送れるか?午後事務所にでてコンペの進捗を見る。少し硬い。柔らかい線と硬い線のコントラスにしたいのだが、模型がうまくできるだろうか?打ち合わせが終わり夜8時半。今日は大学時代の気が置けない友人たちとの集まり(友人一名の昇進祝いという名目で)。もう遅いので辞退しようかと電話をしたらまだいるからとお決まりの返事。行ったら15名くらい懐かしい顔が並んでいる。当時女生徒は3名、その一人我クラスのマドンナが紅一点で出席。離婚後再婚した相手の子供にはすでに子供があり、おばあちゃんになって10年たつそうだ。数奇な人生である。また3名のうち一人は台湾からの留学生。彼女は現在アメリカに居住。昨晩の出席者の一人が学生時代から仲が良く、2年前に家族で彼女の家に遊びに行ったら大歓迎を受けて一銭も使う必要がなかったそうだ。とんでもない資産家の娘とは聞いていたが、聞けば聞くほど驚き。因みに2年前では世界一高かった台北101は彼女の父親の所有だとか。ゼネコン、設計事務所、土木コンサル、住宅メーカー、このまま建設系就職相談コーナーができそうそうである。

サブリミナル・インパクト

On February 20, 2009
by 卓 坂牛

午前中市役所の景観委員会に出席。終わって大学の車で松本に。学長、理事を相手に学内GPの説明会。研究費は寝て待っていてもやって来ない。夕方のあずさで東京へ。車中、下条信輔『サブリミナル・インパクト』ちくま新書2008を読む。まだ途中だが面白い。前半の山は人がものを好きになる理由。建築でも何でも物への関心が湧きそれを気にいるという人間の精神の流れを方向づける主たるものは流行や消費などの社会的な要因であろうと僕は思っている。一方この本ではそうした原因はさておき、異なる側面、つまり人間に内在する潜在的な志向性を探る。そしてそれらは「新奇性」と「親近性」であり、新奇性は人間の顕在的意識上で確認され、親近性は潜在的な意識(つまり無意識下)から立ち上ると説く。一連の説明が様々な実験を理由に説明されるのだが、なるほどとうなずくものばかり。こうした人間の本質論的な部分にこれからは少し目を向けた方がよさそうである。事務所に戻り今晩は事務所の皆とお好み焼きへ。いくつかの仕事の区切り。

久々に長野は雪

On February 18, 2009
by 卓 坂牛

午前中事務所でコンペ打ち合わせ。昨日構造に送った2案について電話ミーティング。1案はけんもほろろに否定された。仕方なくもう一案に集中することに決める。k-projectは最後に来ていろいろと修正依頼が舞い込む。修正というよりは、ことここに及んでは取り壊しである。customer satisfactionとは本当にちょっとしたことなのだが、難しいものである。12時半の新幹線に飛び乗る。名古屋に転勤になった施主から長野に仕事をしに行く建築家に電話。2人とも新幹線に乗っていることに思わず笑う。家は東京なのに。大学に着いて会議。教員の給与査定について説明がある。この手のことを真剣に理解しようという気力が湧かないのは日本人的かもしれない。金は天下の回りモノと達観している。とにかく努めて4年だが給与は上がらないようにできている。その後たまった雑務を片っ端から片付けて、講師の先生が作ってくれた明日の学内gpインタビューのパワポをチェック。贅沢は言っていられないが人の作ったものを話すのは結構大変。さっと頭に入れて大学を後にする。今日はちょっといいことがあったので一人で祝福するためにちょっと一杯ならぬ、ちょっと映画。キアヌ・リーブス主演の「フェイク・シティ」のレイトショーに出かける。今晩の長野はかなりの雪。自転車は危険。シネマに着いたら雪で真白。LA市警を舞台にしたポリス同士の裏切りの話。よくあるハリウッド映画。今一つ焦点が定まらぬ。誰かがこの年になると映画は泣くために行くと言っていた。思いっきり泣くか笑うか怒るかは精神の浄化(カタストロフィ)。その意味ではこの映画は不合格。

芸術言説の元締め

On February 17, 2009
by 卓 坂牛

今日はことのほか寒い。朝事務所でコンペ打ち合わせ、信州大学から3年生の西浦君がオープンデスクで参加。午後現場。外構がだいぶ進んだか。残り一か月。
先日源喜堂に頼んでおいた『講座20世紀の芸術』が事務所に届いた。谷川さんから頂いた本にいくつか引用があったので、この手の講座本ではできが良いのかと思いネットで検索した。何せ9冊で5千円と安かったものでつい注文。しかし届いた本を見れば定価が一冊4400円9冊で4万円のもの全集が5千円だから価値が半減どころか八分の一になったとも言える。安さを喜ぶべきか価値低減を嘆くべきか?執筆者を概観すると、建築はだいたい八束さん。流石。その他3篇以上書いているのが谷川さん、多木さん、藤枝さんである。そう言えば先日読んだ『日本近現代美術史事典』東京書籍2007も編者が多木さんと藤枝さんだったわけで、この二人はやはり20世紀の芸術言説の元締め?というとろか。

虎ノ門

On February 16, 2009
by 卓 坂牛

今日は朝からずっとコンペのことを考えていた。こんな日も珍しい。事務所はなぜか全員いてにぎやか。その上、風邪か花粉症か分からないが、マスクの人が多い。家に帰っても家族は僕以外マスク族。こちらも花粉症か風邪か分からないがかなりの重症。何処に行っても重篤患者に囲まれている。しかもなぜかそれらは皆女性。春の悪魔は女性好きである。
夕方急激に冷え込む。ニュースを見ると10時で3度。チャンネルを回すと森ビルの次の開発:虎ノ門ビルの模型がテレビに映る。森ビルの役員会議にNHKが入り込む。森稔社長の隣に本さんの姿が映っている。日建の先輩である。転職して立派になられた。前会ったときは常務だったが今は昇格したのだろうか?この場所に知り合いが住んでいるかみさんはひどく憤慨している。僕には都会の高密度化は必然と映る。しかし、、このビルのデザインはちょっとひどい。まあそれはおいておこう。問題は低層部の作り方。そしてゆっくりやること。時間差が時代を刻みそして多様性を生むのだろう。作為的に作る多様性には限界がある。

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