Taku Sakaushi

Diary

茶室(ほぼ)完成

On May 3, 2008
by 卓 坂牛

5月2日
昼間はあっち行ったり、こっち行ったりでひどくあわただしい日だった。夜は茶室がほぼ完成し、担当者の山本さんの労をねぎらい坂牛チーム皆で食事。途中伊藤チームも合流。
その昔スペインの雑誌社から我々の某物件を掲載したいということでかなりの図面や写真を送っていたものが無事出版され、再来週くらいには届くとのこと。たかだかスペインの乱造本だろうとあまり期待していなかったが、そのシリーズはRIBAの推薦図書らしい。確かに最初に来た見本はレイアウトや図面の載せ方がしっかりしていた。到着が楽しみである。

横浜

On May 1, 2008
by 卓 坂牛

八潮市でこれから行なう「八潮市らしい住まい方」ワークショップの打合せで横浜馬車道のみかん組に行く。1時間半前に家を出たので余裕と思いきや、乗り換えに時間がかかり馬車道駅に着いたのはもう定刻。最後かと思ったが槻橋さんが未だだった。新しい事務所に来たのは初めて。古くて素敵なビル。駅は近く、町並みは歴史を感じ、食べ物屋はいろいろあり、住みよさそうな場所である。打合せ後、曽我部氏が昼飯までの道すがら、あれが○○さんのいるビルでこの先のあそこが○○さんのいるビルと教えてくれる。さながらこのあたりは建築家村である。青空の横浜で少しゆっくりいろんな建築でも見てまわりたいところだが食後すぐに事務所へ戻る。寺内女史と自由が丘まで一緒する。3時にM工務店来所。K-project概算見積りを出すための打合。この工務店には練窓の家#2、projecting rooms、木島氏のK/Tを施工してもらっている。実に丁寧な仕事をしてくれるところである。うまくコストがあえば是非お願いしたいところ。その後出張帰りのナカジから中国の報告を受ける。ゼネコンが決まってほっとしているが、見積り落ちがかなりある。落ちている部分の再見積りをさせているとのこと。しかし着工は決まっており、杭の施工は2週間後。昔、日建時代に中国プロジェクトの胎動期、外野から彼等の仕事を見ていた。超高層なのだが、実施設計が終わっていないのに杭工事が始まるというような事態が起こっていた。そんないい加減なことでいいの?と思っていたが、同じことがここでも起ころうとしている。

happy birthday

On May 1, 2008
by 卓 坂牛

1コマ目の大学院の授業の後に研究室の学生が大挙して僕の部屋にやって来た。大作が大きな箱を持ってきて『どうぞ開けてください」と言う。とっさにこれは誕生日かと思い、嬉しいい気持ち半分年齢を厭う気持ち半分。しかし開けて驚く。「角窓の家」が1/50でケーキになっているではないか。rcの部分はチョコレートケーキ。鉄骨の部分はショートケーキである。この感激を何と言ったらいいのやら。英語で言えばwords cannot express it,である。
%E7%89%9B%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A5.jpg
やばいねえ。これは。もちろん素直に嬉しいのである。ありがとう。記念撮影。
%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A51.jpg
午後の製図を終え東京へ。車中昨日読みかけた『シャネルの真実』を読む。題名どおり今まで隠蔽されていたシャネルの負の部分が明かされていて興味深い。著者の山口昌子氏は産経新聞のパリ支局長である。事務所に戻りk-projectのクライアントから出てきた要望に対して微妙なプラン調整。金箱事務所からは驚くべきことに、軸組みと伏せ図が全てほぼ完璧に届いてる。すごいな佐久間さんは。でも未だ安全目な設計かな??もう少しつめさせてもらいたいところである。
茶室はコケも入ったようで嬉しい。明後日の施主検収でクライアントと一緒にじっくり見よう。
%E8%8C%B6%E5%AE%A45.jpg
5月9日にオープンハウスをします。見たいかたはメールを下さい。案内を送ります。

運動

On April 29, 2008
by 卓 坂牛

昨日は早寝をして今朝は早く起きた。今年のゴールデンウィークは天気が良いようなので、体力挽回を画策。しかし急にやると怪我をしそうなので徐々に体を動かすことにする。今日は自転車で上野に行く。走ってみると30分で着く。こちらか行くとリーテムの傍を通るのが近い。そこからわずかである。早朝サイクリングは快適である。上野は朝9時というのに、動物園前も西洋美術館前も国博前もどこもかしこも大混みである。国博で薬師寺展を見る。感想はコラムをご覧下さいhttp://ofda.jp/column/。帰りがけ四谷のポールで家族と来客のランチを買う。帰宅後、皆でサンドイッチランチ。昼食後、あまりの天気のよさにバルコニーでボーっとする。昨日読み始めたマン・レイ自伝を読む。ニューヨーク時代からパリに渡り、ポール・ポワレやスキャパレリの洋服を撮っていたのを知る。夕刻風呂に入りながら城繁幸『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』ちくま新書2008を読む。少し前の親父風価値観を昭和的価値観、昨今の若者のそれを平成的価値観と称し後者の特徴を多様性とする。その上でこの多様な生き方の成功例が多々描かれている。のだがもう聞き飽きたような内容ばかりである。
明日は朝一で授業である。またまた本当の始発に乗るために5時半起きである。早々に寝よう。山口昌子『シャネルの真実』新潮文庫2008を読んで就寝(昔からシャネルと名がつく本があるとすぐ買ってしまうのはコルビュジエスピリットを感じるからか?)。

プロジェクトいろいろ

On April 28, 2008
by 卓 坂牛

午前中k-projectのクライアントと数回図面のやり取りをしてほぼ基本設計のプランは固まる。その後竹内君と内外部の仕上げについて概略の方向性を決める。木曜日には工務店が来て、基本設計概算をしてもらう。そのための資料作りなど考えるといろいろな図を先行して作らないと間に合わない。更にそれをやりながら、細かなデザインをデヴェロップさせるのはそれなりの時間と根気が必要である。ここからが建築の勝負でもある。枠組みが固まってから何を伸ばせるのかを見つけ出すのは建築の一番難しいところであり、一番面白いところでもある。午後久しぶりにインターオフィスの内田さん来社。某ビルのとある階の内装やり変えで椅子とパーティションとキャビネットを入れてもらうつもり。机はシナベニヤでこれだけはオリジナルに作ろうかと考えいてる。余りお金が無いのでシンプルにやりたいところである。夕刻おにぎりを食べながら茶室のオープンハウスの予定やら案内を担当者と話す。茶室は小さな内装だからあまり大々的に声をかけるのも気が引ける。本物を見て、その見ごたえを感じてから、声をかける範囲を決めよう。中国のナカジから国際電話、ゼネコン入札は予算に納まり一社に決定されたとのこと。いやいやありがたい。これで不調に終わったり設計変更などになったらどうしようかと冷や冷やしていたが無事すんだ。しかしこれからが未知の世界。なんとか現場にいける時間を作り出さないと。始まると同時に終わりそうな気がする。

青山ブックセンター

On April 27, 2008
by 卓 坂牛

昨日とうって変わって天気が良くて暖かい。昨日始まったイギリスの現代美術展を森美術館に見に行く。http://ofda.jp/column/帰りがけ青山ブックセンターにより数冊購入。カフェにより買った一冊―森美術館編の『大型美術館はどこへ向かうのか』2008を読む。世界の有名美術館の館長が一同に介して行なったシンポジウムの記録。ポンピドークラスの美術館は年間500万人の集客力があると記されているのには驚いた。しかし帰宅後ネットで見ると新国立美術館も初年度は8ヶ月目で200万人来ている。またmomaもテートもポンピドゥーも分館が作られどんどん巨大化している。そしてどうやって人を集めるかを考えそれを実現させている。一体アートは世界の娯楽足りえているのだろうか?「モダンアートは分からない」と言われていたのはもう昔の話なのかもしれない。帰宅後、読みかけだったカラヤン興亡史を読み終える。カラヤンはまさに政治家だった。ナチ党員であったことがカラヤンをここまで政治的に動かさせたのか?それともこの本の脚色が過ぎるのか???続いて青山で買ってきた『マン・レイ自伝』を読む。マン・レイはいろいろな写真集や写真史の中で登場してきていつももう少し知りたいアーティストだったのだが読むチャンスがなかった。今日は読書三昧である。

三寒四温

On April 26, 2008
by 卓 坂牛

代々木公園を散歩した。この公園に入るのは数十年ぶりである。桜の季節ではないがスゴイ人で賑わっている。白とピンクのドッグウッドの花がとてもきれいに咲いていた。公園を抜けて表参道を下る。めがね屋ゾフに併設されているゾフのカフェでコーヒーを飲む。その後また表参道を下る。先日外観だけ見たmvrdvの設計したファッションビルの中に入る。そこでばったり東海大の岩岡さんに遭遇。今日は学生を連れて都内の建築ウォークツアーだそうだ。このビルはトップライトのあるアトリウムにエスかレターが普通についている。先日、ケーキ屋を設計した中国の古いファッションビルに構成はそっくりである。3階のmomaのショップでイサム・ノグチの置き型スタンドを購入。茶室の写真撮影などに使う予定。今日の東京はぐずついた空模様でひどく寒い。

tenorion

On April 26, 2008
by 卓 坂牛

4月25日
早稲田の講義に行ったら研究室の学生が二人はるばる長野から来ていた。一緒に考えたコンテンツだから僕がどう話すのか興味のあるところのようだ。講義後彼等と一緒に内藤さんの設計したちひろ美術館に行く。ぼくはこの建物の外装色を見たかったのだが、行ってみるとその構造とかスケールとか様々な工夫に感心する。さすが内藤さんである。事務所にもどり日曜日から中国に行くナカジと中国でのスケジュール等、もろもろ打合せ。夜setenvが主体となって運営準備してきたtenorionhttp://www.yamaha.co.jp/design/tenori-on/というヤマハの新しい楽器の日本でのお披露目コンサートに行く。この楽器は岩井俊雄とヤマハが共同開発したもの。はんぺんの一回り大きいような物体に16×16のボタンがついておりそのボタンと6つのファンクションキーを操ることで様々な音が出る。音が出るだけでなくそれらを記憶させ重ね合わせることでオーケストレーションできる。お披露目では岩井さん自身が一時間かけて開発経緯を説明。ジムオルークを含み4つのパフォーマンスが行なわれた。
エレクトロミュージックのコンサートはコンピューターを相手に演奏(といえるのかどうか分からないが)されるわけでアナログ楽器と異なり演奏者の動きと音に関連性がない。例えば弦を弾けば音が出るというものではない。だから演奏を見ていてもその姿に感情移入できない。視覚性が隠蔽された音楽なのである。だからいつもエレクトロミュージックのコンサートで感じるのはなんとストイックな音楽なのだろうかということである。視覚性を封印した音楽。そしたら岩井氏はまさにそのことを言っていてコンピューターに向き合った演奏ではなく、演奏という動作が音になるような新しいエレクトロミュージックの楽器を考えたという。確かにはんぺんを両手で持ってパネルを操作する姿はピアニカの鍵盤をたたく姿勢を思い出させる。しかしもっと似ているのはゲームボーイを操作する姿である。やはりコンピューターの域を出ていない。

カラヤン

On April 24, 2008
by 卓 坂牛

中川右介『カラヤン帝国興亡史』幻冬舎新書2008を読む。小学生のころ、カールベームのモーツァルトの交響曲全集のレコードを買った。音楽好きの叔母さんにその話しをしたら聞きに来たいと言った。しかし叔母さんが来る前に僕はこのレコードの録音が悪いのが気に入らず、ベームからカラヤンに買い換えた。カラヤンのものは最新録音でとても音が良かったのである。レコード屋さんもその頃は気軽に交換してくれた。ベームーを楽しみにやってきた叔母さんはベームがカラヤンになっているのにひどくがっかりしてあまり聞かずに帰ってしまった。まだ9つくらいの子供にはベームーもカラヤンも大差は無く、レコードの録音音質の方が重要だったのである。なんということだろうか?それ以来、カラヤンの演奏はスピーディーなだけで味が無いとなんだかおばさんの受け売りになってしまった。しかしカラヤンの来日の時にはNHKホールに聞きに言った。何を演奏したのかも忘れたので大した感動は無かったのだと思う。この本はカラヤンがいかに世界の音楽を支配したのか。いかにしてフルトベングラーの跡継ぎとなれたのか?そのあたりのカラヤンの立ち回りの上手さを記した本である。まだ読み始めだが興味深い。

息つく暇も無い

On April 23, 2008
by 卓 坂牛

午前中修士1年生の面接、これから2年間の過ごしかた、将来の仕事などについて一人ずつ話しを聞く。2年間はあっという間なので、計画的に過ごして欲しいものである。午後は4年生の製図エスキス。終わって事務所へ帰る。明日のクライアントミーティング資料の打合せ。給排水衛生、照明、空調、換気、外装、断熱、緑化計画。そして内装模型がほぼ出来ている。外装はまだ悩ましい。金属系にするか窯業系にするか。悩みどころである。手帳を見ると、明日の夕方、早稲田の臨時講義であることに気付く。話すことは概ね決めてあるのだがパワポを少し修正しなければならない。息つく暇も無い。

« Previous Page Next Page »

Archives

  • October 2024
  • September 2024
  • August 2024
  • July 2024
  • June 2024
  • May 2024
  • April 2024
  • March 2024
  • February 2024
  • January 2024
  • December 2023
  • November 2023
  • October 2023
  • September 2023
  • August 2023
  • July 2023
  • June 2023
  • May 2023
  • April 2023
  • March 2023
  • February 2023
  • January 2023
  • December 2022
  • November 2022
  • October 2022
  • September 2022
  • August 2022
  • July 2022
  • June 2022
  • May 2022
  • April 2022
  • March 2022
  • February 2022
  • January 2022
  • December 2021
  • November 2021
  • October 2021
  • September 2021
  • August 2021
  • July 2021
  • June 2021
  • May 2021
  • April 2021
  • March 2021
  • February 2021
  • January 2021
  • December 2020
  • November 2020
  • October 2020
  • September 2020
  • August 2020
  • July 2020
  • June 2020
  • May 2020
  • April 2020
  • March 2020
  • February 2020
  • January 2020
  • December 2019
  • November 2019
  • October 2019
  • September 2019
  • August 2019
  • July 2019
  • June 2019
  • May 2019
  • April 2019
  • March 2019
  • February 2019
  • January 2019
  • December 2018
  • November 2018
  • October 2018
  • September 2018
  • August 2018
  • July 2018
  • June 2018
  • May 2018
  • April 2018
  • March 2018
  • February 2018
  • January 2018
  • December 2017
  • November 2017
  • October 2017
  • September 2017
  • August 2017
  • July 2017
  • June 2017
  • May 2017
  • April 2017
  • March 2017
  • February 2017
  • January 2017
  • December 2016
  • November 2016
  • October 2016
  • September 2016
  • August 2016
  • July 2016
  • June 2016
  • May 2016
  • April 2016
  • March 2016
  • February 2016
  • January 2016
  • December 2015
  • November 2015
  • October 2015
  • September 2015
  • August 2015
  • July 2015
  • June 2015
  • May 2015
  • April 2015
  • March 2015
  • February 2015
  • January 2015
  • December 2014
  • November 2014
  • October 2014
  • September 2014
  • August 2014
  • July 2014
  • June 2014
  • May 2014
  • April 2014
  • March 2014
  • February 2014
  • January 2014
  • December 2013
  • November 2013
  • October 2013
  • September 2013
  • August 2013
  • July 2013
  • June 2013
  • May 2013
  • April 2013
  • March 2013
  • February 2013
  • January 2013
  • December 2012
  • November 2012
  • October 2012
  • September 2012
  • August 2012
  • July 2012
  • June 2012
  • May 2012
  • April 2012
  • March 2012
  • February 2012
  • January 2012
  • December 2011
  • November 2011
  • October 2011
  • September 2011
  • August 2011
  • July 2011
  • June 2011
  • May 2011
  • April 2011
  • March 2011
  • February 2011
  • January 2011
  • December 2010
  • November 2010
  • October 2010
  • September 2010
  • August 2010
  • July 2010
  • June 2010
  • May 2010
  • April 2010
  • March 2010
  • February 2010
  • January 2010
  • December 2009
  • November 2009
  • October 2009
  • September 2009
  • August 2009
  • July 2009
  • June 2009
  • May 2009
  • April 2009
  • March 2009
  • February 2009
  • January 2009
  • December 2008
  • November 2008
  • October 2008
  • September 2008
  • August 2008
  • July 2008
  • June 2008
  • May 2008
  • April 2008
  • March 2008
  • February 2008
  • January 2008
  • December 2007
  • November 2007
  • October 2007
  • September 2007
  • August 2007
  • July 2007
  • June 2007
  • May 2007
  • April 2007
  • March 2007
  • February 2007
  • January 2007
  • December 2006
  • November 2006
  • October 2006
  • September 2006
  • August 2006
  • July 2006
  • June 2006
  • May 2006
  • April 2006
  • March 2006
  • February 2006
  • January 2006
  • December 2005
  • November 2005
  • October 2005
  • Home
  • About
    • Profile
    • Team
  • Works
  • Blog
    • Text
    • Column
  • Contact
  • University
    • Lab
    • Lecture
  • O.F.D.A Home
  • #

© Copyright 2016 O.F.D.A.