Taku Sakaushi

Diary

時間が、、、

On December 24, 2007
by 卓 坂牛

朝9時に四谷で友人と朝食。彼女とは高校を出てから年に2回くらいは会っているだろうか。現在はニュヨークに住んでいるのだが、年に2~3回日本に新鮮な日本のアートシーンを探りにやってくる。クリエイティブな話をできる数少ない友人である。2時間くらいと思っていたら昼になってしまった。午後は年賀状の名前書き。終わって少々読書。10+1の49号が届いた。2編ほど論考を寄稿している。「モンスターは何を語るか?」と題して日本でのデコン建築の意味するところを問うた。もう一編は「モダニズム言語は死滅したのか?」と題して21世紀の言語の可能性を考えてみた。10+1が来たことで年明に『建築雑誌』に出す原稿のことを思い出した。締め切りが気になる。1月半ばと思っていたのだが、確認したら7日だった。うわー日が無い。年末年始予定が詰まっているのでゆっくり考える時間がとれない。

dvd

On December 23, 2007
by 卓 坂牛

昼からA0の勉強会。健康がすぐれないメンバーが多く、今日も井上君と二人で粛々と行なう。落ち着いて英文を追いかけるのは楽しいが、なかなか進まないのは困りものである。この調子でいくと三年かかる。フー。夜家族の希望で新宿にdvdレコーダーを買いに行く。電機メーカーに勤める兄にどこのdvdレコーダーがお勧めか電話で聞いたところシャープを勧められた。値段が一番安いし良さそうである。ヨドバシで兄から聞いたビックカメラの値段を言ったところ、すんなりその値段で売ってくれた。dvdレコーダーなど買うとテレビ漬けになるのでは?と心配なのだが、兄に言わせれば、よくできたプログラムだけを全部録画して、くだらない番組が流れないようにしてしまえば価値はある。つまり自分なりのプログラムを作ってしまえと言うのである。まあ予約をするというのがそもそもキライな僕の体質には合わないのだが言うことは理解できる。

雨

On December 23, 2007
by 卓 坂牛

12月22日
午前中はスコットの本を読んでいた。午後娘が通知表を持って帰ってきた。少し成績が上がったようで歓喜の声。事務所に行き打ち合わせ。茶室の室内展開のカラースキームを見る。予想したようにはならないことが分かった。時間も無いけれど考え直しかな?夕刻setenvの入江君の新居を三軒茶屋に訪ね、最近のミュージックシーンについていろいろ教えていただく。更に東京工場で行なったvariations の展覧会のまとめ方や中国工場でのイベントの可能性について話をする。雨の中帰宅。久しぶりの雨である。

ちょっと疲れた

On December 21, 2007
by 卓 坂牛

朝早くからゼミをした。今年最後のゼミ。この後冬休みをはさみ20日近くゼミは無い。もう、後のことは学生自身の問題。pass or no passはなんだかコインを投げるようなもの。僕の指導力も問われるけれど手取り足取り歩けるようになるまで付き添うことを研究室の通例とはしたくないし、現実的にできない。午後は製図。この大学に来て少し製図が面白いと思えるような学生が現れてきた。これは嬉しいことだ。到達点のクライテリアが上がってきたこともあるし、やはりここまで身につけて来た質の様なものもあるのかもしれない。
夜のアサマで東京へ。車中、大森荘蔵、坂本龍一『音を視る、時を聴く』ちくま学芸文庫2007(1982)を読む。東京に降り立つと5度の温度差が体に優しく感じられる。事務所に戻ろうかと考えたが、電話をして明日の打ち合わせ時刻を決めて家に直帰。ちょっと疲れた。ふー。

会議3連発

On December 21, 2007
by 卓 坂牛

松本の朝は寒い。ホテルから出るとスキー場のようである。キャンパス計画の最後の詰め。これから大学の上層部に承認を得るのだが、このスケジュール調整がとんでもなく大変である。時あたかも大学が一年の内で最も忙しい時期。一人の理事は1月に空いている日が2日かしかない。しかし民間会社だと秘書なるものがいてそうした調整をしてくれるのだが、大学にはそういう仕組みがない。午後某委員会。「じゃー後は坂牛先生の絵を待ってます」と軽いのりでお願いされてしまった。みなさん設計はカレーライスを作るようなものだと思っていらっしゃる。やれやれ。その後も某委員会。朝から会議三連発。日建にいてもこんなものだろうなあと思って自分を納得させる。
ソニーのIさんからメール。ソニーの本社ビルがコールハースの言う典型的なXL建築の不気味さをかもし出していると指摘したことに対して、「6,000人が就労していながら、窓が開かず、半数以上はビルから一歩も外に出ることなく一日過ごすというのは、どうみても異常で、少なくとも私には耐えられません・・・・・」という返事が返ってきた。こう言う意見もやはりあるのだろうなあ、あのプランなら。と妙に納得。

巨大キューブ

On December 19, 2007
by 卓 坂牛

ソニーのIさんと打ち合わせ。初めて品川の本社ビルに入った。今年大江さんの設計で完成したこの建物は外壁ブレース構造の巨大なキューブに見える。Iさんは一辺100メートルのキューブだと言っていたが、さすがに一層10000㎡は無いだろうと新建築を見ると、100m×50mくらいである。それにしたって日建の常識からすると考えられないようなプランである。僕等は執務室は窓から15メートル離れてはいけないと教わったものだが、もうそんなの関係無いというプランニングである。中に入れば確かにこれだっていいのではという環境ではある。しかしIさんは窓の無い打ち合わせ室は絶対使わないと言っていた。やはり人は自然光を求めるのか?コールハースの言うとおり、巨大なビルの外皮はもはや内部を示す何物も無い。ダブルスキンの透明性はまさにIMACである。透明な殻の中にあるブラックボック化したCPUのようなもの。透明なブラックボックスである。最先端テクノロジー企業の皮肉なメタファーであろうか?

リーテム

On December 18, 2007
by 卓 坂牛

朝一のアサマで事務所へ。年末の事務所の収納大改革のために、多量に購入したエレクタが所狭しと並ぶ。一部梱包が解かれ組み立てられていた。溜まっている連絡事項を電話で片付ける。付属の後輩でもあるソニーのIさんからメール。僕等の設計したリーテム東京工場の取材依頼。話が複雑なので電話する。彼はソニーでいろいろな企画をしている関係で海外アーティストとのつながりがある。その一人、フランスの映像作家セドリック・デュプレが日本のミュージックシーンをからめた都市の心象風景を映像化したいという。テーマはリサイクルミュージック。彼は日本財団の支援を得て来日中。単に映像化するだけでなく、日本のトップミュージシャンのライブを交えて撮りたいようだ。午後リーテムに行くので打診すると返事。山本さんが打ち合わせに持っていく茶室モデル3案を見せに来る。モデルの一部をカットし庭に苔を植えるよう指示。リーテムでナカジと合流。リーテムにはセットエンブの入江君、井上君もいた。これは都合がいい。映像取材の件を彼等にも伝える。入江君が興奮して話に割り込む。この作家は知っている。ミュージシャンの候補があり是非提案したいと言う。それならソニーのIさんのところに行くように指示。話が面白くなってきた。中国も日本もリサイクルをアートする。
アートの話は早々に切り上げ、昼食をとりながら、工場の打ち合わせ。27日からナカジと渡中することを伝える。上海のケーキ屋さんは明日から工事でナカジが渡中。そして茶室。緑ランダム色で帯状の壁を作る狙いだが、黄色い壁がいいと譲らない。とりあえず聞いておく。その後100年たつ水戸にある実家の改築計画の現調スケジュールを決める。1月8日に行くことにする。一つのクライアント相手に4つのプロジェクトの打ち合わせをしたのは初めてである。

世界の2極

On December 17, 2007
by 卓 坂牛

casabella japan の760号が大学に届いていた。美術館特集である。ズントーによるケルンの新しい美術館。青木さんの青森。コープヒンメルブラウのアクロン美術館。などが載っている。圧倒的に目を惹くのはズントーのものである。その解説はこう書いている。「新聞報道では、先ごろオープンしたピーター・ズントー(1943-)の設計によるケルン大司教区美術館は、すでに『反ーグッゲンハイム』との評価を得ている。全てのスローガンがそうであるように、余りに短絡的な見方ではあるが、この定義にはいくばくかの真理が含まれている」。更にこの文章は、ゲーリーのそれが鳥のような形態でホワイエを作り、展示空間を後景化させたのに対し、ズントーのそれはミニマルな形態で展示空間に再度展示物のアウラを呼び戻したと続く。更に加えて、ヒンメルブラウのアクロンはゲーリーのステレオタイプがいまだ健在であることを示していると主張する。
今日のゼミで現代の世界標準はミニマリズムとデコンであると発表した学生がいた。世界標準とまでは行かなくともこれらが世界建築の2極と言って差し支えないだろう。そしてこれら二つのイズムが今月号のカサベラで美術館の二つのタイプを体現していることがゼミの発表とだぶる。ゲーリー(ヒンメルブラウ)もいいけど、ズントーも痺れる。世界2極になるのは無理からぬことである。

ミラン強し

On December 16, 2007
by 卓 坂牛

サントリー美術館に鳥獣戯画を見に行った。最終日なので入館待ち行列である。携帯メールを見ながら並んでいると、「サカウシさん」と声をかけられた。振り向くと構造の佐藤淳さん。家族連れである。彼とは仕事以外でもオープンハウスでよく会うが、何時でも家族連れである。ベビーカーがいつもある。本当に偉いなあと思う。展覧会は混んでおり、いつものように駆け抜けた。大江戸線で人に会うべく移動。帰宅後、年賀状の宛名印刷。120枚入り4パック。結果的には500枚くらい。年に一度のご挨拶。コンピューターのアドレス帳に出てくる順に印刷。時折まったく思い出せない名前が登場する。一度だけ会って名刺をいただいた人なのだろう。覚えていない人に年賀状を出すべきか??夕方娘がブロックフレーテの学校対抗コンクールのようなものから帰ってきた、残念ながら次の大会へは選出されなかったようである。夜は皆でトヨタカップをテレビで見た。ボカの個人技は高いのだがミランの守備が一枚上。そして決定的な場面を決めるカカの力は群を抜いていた。

weak tie

On December 16, 2007
by 卓 坂牛

年賀状を刷り、アルバムを作る。そして本棚の整理。探す本が見つからない。恐らく無い本は大学にあると思うのだが、、、夕方マンションの管理組合の総会に出る。職業柄、理事をお願いされてしまうのだが、どうにもこうにもこの往復生活だと時間がとれないので今のところ辞退している。しかしこうした総会くらいはミニマムな義務として出席しないわけにはいかない。そう言えば、先日読んだ竹井降人の『集合住宅と日本人』平凡社2007は毎日新聞の書評に取り上げられ北田暁大が評価していた。竹井が言うように、現代のコミュニティはウィークタイ(weak tie)で結ばれる。そしてその結びつきはこうした管理組合などへの最低限の「参加」によって作られるという。同感である。参加者の少ない総会であるが、こんな時にしか離れた住戸の住民とは会えないし、共同で住む場所を議論するのはこんな機会しかないのだから。

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