Taku Sakaushi

Diary

一年目検査

On July 6, 2007
by 卓 坂牛

昨晩は早く切り上げたつもりだが少々アルコールの残った頭に早朝の講義はつらい。言うべきことをだいぶしゃべり損ねた。講義後本郷のキャンパス内にトラフのデザインしたラウンジのインスタレーションを探す。医学部教育棟のエントランスホールに発見。小さいが気の利いたデザインである。その後角窓の家の1年目検査に向かう。途中渋谷で食事をしブックファーストによる。元東京特捜検事、現在弁護士、そして実刑判決を受けた被告人田中森一の『反転』を衝動買い。
検査で半年振りに訪れた角窓の家はとてもきれいに使われていて嬉しかった。また半分地下に埋めていることもありこの暑い日もそこそこ快適である。テラスの上部から豪雨のときに雨が垂れるとのこと。水掛をして調べるとfrp防水の立ち上がりとサッシュの接点に原因がある。以前もここに問題があったのだがfrpの端部は気をつけないといけない。

明日も早いので

On July 6, 2007
by 卓 坂牛

朝現場、いろいろ問題はあるのだが、こういう工務店も世の中にはあるのだろうと感じる。近代的な図面の支配する仕事の仕方ではなく、もっと義理人情での仕事のやり方である。プロセスはどうあれいいものができればそれでもいい。何が何でも自分のやり方にしなければいけなというわけでもない。
夕刻大成総研の社長と日建の某取締役と食事をする。大成総研の社長とはその昔散々一緒に仕事をさせていただいた。懐かしい。日建の某幹部もその昔飲んだくれた先輩でありその二人との会食は積もる話が様々ある。もう少し飲みたかったが明日は朝一で講義もあるし早々に帰らせていただいた。失礼しましたお休みなさい。

親米の理由

On July 4, 2007
by 卓 坂牛

親米の構造を吉見さんは大きく二つの視点から分析して見せた。1つは大正期の浅草オペラ、昭和初期のモダンガールに象徴される日本の都市文化に浸潤してきたアメリカである。そして平成に至って僕らは程度の差こそあれアメリカ文化無しでは生きていけない状況にある。そんなことは無いといっている人ほどアメリカに侵されている自分に気付いていない。そして二つ目は天皇をアメリカの傀儡に据えるというアメリカの対戦中の戦略的分析であり、その成果である。これは全く気にも留めたことが無かったがあの駐日大使ライシャワーが戦時中そうした分析を行なっていた当の本人だったのである。しかし戦勝国が敗戦国の元首を利用するなど誰でも考えそうなことである。問題はその後である。どうしてそう簡単にことが進んだか?まだ読み終わっていないのでその話はまた後日。

気がつくと12時

On July 3, 2007
by 卓 坂牛

コンペ打ち合わせ、ゼミ、午後、製図エスキスの合間を縫って市の景観審議会に出席。終了後大学にとんぼ返り。残りのエスキス。図書館から新建築の復刻版を買いますかという嬉しい提案。是非ともお願いしたいところ。夕食後週末に開かれる高校教員対象のガイダンス資料整理。その後夏休みのスケジュール作成。会議、入試、学会、キャンパス計画、コンペ、設計、現場、上海、イタリア、京都出張。その合間を縫ってやはりゼミもやらないわけには行かないだろうなあ。このまま夏休みで2ヶ月放置しておくと、10月に苦しむのは結局自分だろうし。そうこう悩んでいるうちに気がつくと12時。蒸し暑い。

メール爆弾

On July 2, 2007
by 卓 坂牛

月初めの月曜日は会議漬。大学教師になって疲れることのベスト1がこの会議、その2は書類漬けである。午後は講義にゼミ。ゼミは皆に発言させたく僕はしゃべらないことにした。しかし皆の発言は理解可能ではあれややピンボケ気味だ。少し議論をリードしなければダメだろうか?食後頭の痛い書類読み。一体全体大学の事務というのはメールが発達したのをいいことに気が遠くなるような分量の書類を様々なファイルで送りつけてくる。パワポ、エクセル、ワードつまりどこかで使われた説明資料がそのまま転送されてくるわけだ。これには本当に参る。結局こちらも見逃してはいけないからとりあえず印刷する。しかし読むべき場所はわずかだったりする。それもとりあえず眼を通してみて分かる。少し整理してから送ってくれてもいいとは思うのだが。これはメール爆弾だね。書類整理後、吉見俊哉『親米と反米』岩波新書2007を読む。何故日本はこれほどまでに親米なのか?前から疑問なこの謎に吉見さんは答えてくれるのか?

大理石

On July 2, 2007
by 卓 坂牛

7月1日
少し梅雨らしくなってきた。涼しくていいが湿気が多いのはつらい。昨日読み始めた『知性の眼』に美術に見られる大理石という章がある。ルネサンスの時代に大理石がどれほど豪華さを演出する材料であったかが史実をもとに記されている。石は奢侈を表す材料だなんて思っているのは日本人だけだと言ってマイケルグレイブスが日本人をあざ笑ったと言う話を聞いたことがあった。実際仕事をしていると予算はなくとも玄関だけは石でやって欲しいというクライアントは多くグレイブスは正しいなんて思っていたが、なんのなんの大理石が豪華さの記号であると思っているのは日本だけではないということが分かった。夕刻久しぶりにバスで長野に。車中、渡辺裕の『考える耳』春秋社2007を読む。渡辺先生が毎日新聞に連載したコラムをまとめたもの。確かどこかの書評に柄谷行人がこの本を取り上げていた。音楽を社会の中での意味づけにおいて読み解こうと言う連載で興味深い。

定例

On July 1, 2007
by 卓 坂牛

朝一で現場施工者との週例、11時から施主月例。基礎の型枠はずし。今回の施工者は今までの施工者とは違い、一切図面を書かない。全て口でのやりとりなのでいらいらする。まあ図面を書かないのは最初から言われていたので文句は言えない。とにかくそこにある技術を最大限使うしかない。
新宿で買い物し帰宅。家の中は所狭しとかみさんの書が貼られている。その書がライトで照らされどこかの工房状態である。明日が読売書展の締め切りだそうでちょっと必死という感じである。夕食はピザの宅配。小佐野重利『知性の眼』を読む。

打ち上げ

On June 30, 2007
by 卓 坂牛

6月29日
3週間ぶりで東大の授業。金曜日に学内で委員会が続いため2週休講にしていた。久しぶりのせいか学生の出も悪い。授業後事務所に戻り土曜日の現場打ち合わせ内容を確認。夕刻日建に行く。久しぶりにY氏、A氏に会う。しばし打ち合わせの後、超高層プロジェクトpreliminary designの打ち上げ。飯田橋のレモンというモダン焼き屋に行く。日建時代はよく来た。懐かしい。その後1杯のみに神楽坂へ向かう。昔の記憶をたどりながら裏道に入る。bar olizaが未だあった。バーテンも昔のままだ。懐かしい。ウイスキーとカクテルを一杯づつ飲む。体調も悪いし明日は朝一現場なので9時半頃帰宅。

白の家

On June 28, 2007
by 卓 坂牛

午前中リーテム打ち合わせ。7月第三週に中国で第一回めのワークショップをすることに決めた。僕はいけそうも無いが、2回目には行こうと思う。8月は中国、イタリア、コンペと少し忙しそうである。午後篠原一男設計の白の家に行く。白の家の敷地は計画道路にかかっておりいつか引越さざるを得ないと言われていた。それがついに現実のものとなるとのこと。しかしdocomomoの選定を受けており家ごと引っ越すとのこと。つまり移築するのである。その前に見納めで見学会を開いていただいた。依然一度だけ見たことがあったがその時どうしても見せていただけなかった部屋があった。それはクライアントの意思だったのか先生の意思だったのか不明だが。広間の逆側の一階部分である。ここは雑誌などにも一度も現れたことが無い。今回はそこも見ることができた。どんなに窮屈な部屋なのだろうかと予想して入ってみると実に良い部屋なのだ。多木浩二は先生の住宅を評して、建物を分割して見せ場の広い部屋とそうでない個室群を作ると書いているがそうでない個室群もとてもよくできていると思う。と言う感想を近くにいた長谷川逸子さんに言うと。そうですよとてもよく作ってますよとおっしゃられていた。

ロイズのパーティー

On June 28, 2007
by 卓 坂牛

6月27日
午前中持病が再発し日赤に行く。なんという幸運だろう。月火水と長野にいて時間が空いているのは水曜の朝だけ。そこで病気になるなんてあまりにできすぎ。治療し検査し午後の製図に滑り込み。製図ももうエスキスの段階ではないので少し早く終わる。
東京に戻り夜目黒でかみさんと待ち合わせ。ロイズ・アンティークhttp://www.lloyds.co.jp/碑文谷のオープニングパーティーに行く。ロイズの社長夫人とかみさんは同級生。なかなか盛大である。しばらくパーティ会場を歩いていると「サカウシさん」と声をかけてきた人がいる。建築家の井上さんである。僕らにするが幼稚園の施工者石井組を紹介してくれた人である。「なんでここにいるの」と聞くと社長邸の内装リニューアルをしたという。ビックリである。なんとも世界は狭い。パーティは途中ダンスパフォーマンスが行なわれる。最近パーティーイベントにダンスは多い。帰り際またまた知り合いにあう。もと浜研の楠林さんと杉浦夫妻。かれらも自分の店にロイズの家具を入れているようだ。

« Previous Page Next Page »

Archives

  • October 2024
  • September 2024
  • August 2024
  • July 2024
  • June 2024
  • May 2024
  • April 2024
  • March 2024
  • February 2024
  • January 2024
  • December 2023
  • November 2023
  • October 2023
  • September 2023
  • August 2023
  • July 2023
  • June 2023
  • May 2023
  • April 2023
  • March 2023
  • February 2023
  • January 2023
  • December 2022
  • November 2022
  • October 2022
  • September 2022
  • August 2022
  • July 2022
  • June 2022
  • May 2022
  • April 2022
  • March 2022
  • February 2022
  • January 2022
  • December 2021
  • November 2021
  • October 2021
  • September 2021
  • August 2021
  • July 2021
  • June 2021
  • May 2021
  • April 2021
  • March 2021
  • February 2021
  • January 2021
  • December 2020
  • November 2020
  • October 2020
  • September 2020
  • August 2020
  • July 2020
  • June 2020
  • May 2020
  • April 2020
  • March 2020
  • February 2020
  • January 2020
  • December 2019
  • November 2019
  • October 2019
  • September 2019
  • August 2019
  • July 2019
  • June 2019
  • May 2019
  • April 2019
  • March 2019
  • February 2019
  • January 2019
  • December 2018
  • November 2018
  • October 2018
  • September 2018
  • August 2018
  • July 2018
  • June 2018
  • May 2018
  • April 2018
  • March 2018
  • February 2018
  • January 2018
  • December 2017
  • November 2017
  • October 2017
  • September 2017
  • August 2017
  • July 2017
  • June 2017
  • May 2017
  • April 2017
  • March 2017
  • February 2017
  • January 2017
  • December 2016
  • November 2016
  • October 2016
  • September 2016
  • August 2016
  • July 2016
  • June 2016
  • May 2016
  • April 2016
  • March 2016
  • February 2016
  • January 2016
  • December 2015
  • November 2015
  • October 2015
  • September 2015
  • August 2015
  • July 2015
  • June 2015
  • May 2015
  • April 2015
  • March 2015
  • February 2015
  • January 2015
  • December 2014
  • November 2014
  • October 2014
  • September 2014
  • August 2014
  • July 2014
  • June 2014
  • May 2014
  • April 2014
  • March 2014
  • February 2014
  • January 2014
  • December 2013
  • November 2013
  • October 2013
  • September 2013
  • August 2013
  • July 2013
  • June 2013
  • May 2013
  • April 2013
  • March 2013
  • February 2013
  • January 2013
  • December 2012
  • November 2012
  • October 2012
  • September 2012
  • August 2012
  • July 2012
  • June 2012
  • May 2012
  • April 2012
  • March 2012
  • February 2012
  • January 2012
  • December 2011
  • November 2011
  • October 2011
  • September 2011
  • August 2011
  • July 2011
  • June 2011
  • May 2011
  • April 2011
  • March 2011
  • February 2011
  • January 2011
  • December 2010
  • November 2010
  • October 2010
  • September 2010
  • August 2010
  • July 2010
  • June 2010
  • May 2010
  • April 2010
  • March 2010
  • February 2010
  • January 2010
  • December 2009
  • November 2009
  • October 2009
  • September 2009
  • August 2009
  • July 2009
  • June 2009
  • May 2009
  • April 2009
  • March 2009
  • February 2009
  • January 2009
  • December 2008
  • November 2008
  • October 2008
  • September 2008
  • August 2008
  • July 2008
  • June 2008
  • May 2008
  • April 2008
  • March 2008
  • February 2008
  • January 2008
  • December 2007
  • November 2007
  • October 2007
  • September 2007
  • August 2007
  • July 2007
  • June 2007
  • May 2007
  • April 2007
  • March 2007
  • February 2007
  • January 2007
  • December 2006
  • November 2006
  • October 2006
  • September 2006
  • August 2006
  • July 2006
  • June 2006
  • May 2006
  • April 2006
  • March 2006
  • February 2006
  • January 2006
  • December 2005
  • November 2005
  • October 2005
  • Home
  • About
    • Profile
    • Team
  • Works
  • Blog
    • Text
    • Column
  • Contact
  • University
    • Lab
    • Lecture
  • O.F.D.A Home
  • #

© Copyright 2016 O.F.D.A.