Taku Sakaushi

Diary

tectonic

On May 8, 2007
by 卓 坂牛

5月7日
今日のゼミは重い。相手はテクトニックカルチャー。一冊丸ごと一回で読むのだからやるほうも大変だが聞くほうも根気がいる。3時半から9時まで。理解はできただろうか?僕自身通算4回目のこの本のゼミであり、それなりに理解が深まっているはずだが、やはり「テクトニック」の意味と意義についてはこれという確固たるものが得られているわけではない。毎回読みながら少しずつその理解は変化している。今回の理解はtectonicという言葉が地殻構造という地学用語でもあることから、これは単純に構造+ジョイント=結構というものではなく構造+ジョイント+地面=結構ではなかろうかと思うに至った。

教育のナショナライズ

On May 7, 2007
by 卓 坂牛

5月6日
グローバリゼーションと呼ばれる世界的な社会変動の構図は国内においても起きている。グローバリゼーションが引き起こす流れの一つは国家を超えるシステムの統御による国家のコスモポリタナイズであるが、この構図を例えば国内大学教育現場で見るならば次のようになる。大学を国家と見立てるならば、大学を超えるシステムの統御による大学のナショナライズ(右翼化という意味ではない)である。これまで大学はひとつの自治体としての確固たるまとまりを持っていたのだが、現在はその殻が解体され、学部や学科が日本中に横並びにされていると言っていい。そして国家が国家的に行なってきた公共の整備を民間に委譲し市場化するように、国は大学の整備を外郭団体に委譲しさらに研究、教育を市場化し始めたと言える。例えば、セキュリティという問題は既に警察だけが行なえなくなっている(きめ細かなサービスを求める社会のニーズや予算の制限などにより)現状、国はセキュリティという市場を社会に埋め込んでいく。結果多くの警備会社が登場しサービスを競うことになる。同様に、教育という問題も国が一律に規定できなくなっている現状(教育の多様化などにより)教育市場は社会に埋め込まれていく。塾が多発している程度のことは当たり前であったが、いまや大学教育も同等であり、いい教育提案に予算がつく。つまり学部や学科は全国レベルでサービスを競う時代になったのである。日本は語学の問題で早々にこのナショナライズがグローバライズには繋がらないだろうが、世界的に見れば教育はグローバル化しているし、していく可能性は高い。つまりは世界的に意味の無いことは価値が無いということがおこり得る。その中でローカルというものの優位性はいかに保たれるのだろうか?あるいは保つ必要があるのだろうか?

ローカリティ

On May 5, 2007
by 卓 坂牛

鈴木謙介『<反転>するグローバリゼーション』NTT出版2007を読む。グローバーリぜーションは身につまされる問題ではないにしても、ナショナライゼーションとローカリティは日々の問題である。グローバリティvsナショナリティの問題はナショナリティvsローカリティの相似形だと勝手に思っている(あるいは相似的に見ることが可能だと思う)。

ジョギング

On May 4, 2007
by 卓 坂牛

いい天気だが、一日原稿を書いていた。夕刻少し散歩的ジョギング。四谷駅につながる公園に200メートルくらいの坂道がある。その道を全力で駆け下りた。重力ですごいスピードが出るのだが、何とか足が付いてきた。足が止まって転ぶかと思ったがまだそこまで衰えてはいないようである。上り坂を駆け上がったが残念ながら途中で息が切れた。余りがんばるとまた数日使えない体になるので、ゆっくり歩くようにジョッグして帰宅。ゆっくりと湯につかる。

第三群の女

On May 3, 2007
by 卓 坂牛

三浦展と上野千鶴子の対談(『消費社会から格差社会へ』河合出書房新社2007)を読んだ。三浦が作った言葉でかまやつ女というのがある。金よりも生きがいをもとめマイペースで生きていく女性のことである。それに対して、ファッション雑誌にいそうなえびちゃん系の女の子というものがそれと対照的な存在として結構な比率を占める。さらにそれらとは別に総合職女という賢くチャーミングな女性群がおり、女は3つに分類されると上野は言う。そして類は友を呼ぶ法則で総合職女は総合職男と結びつきダブルキャリア・ダブルインカムでますます格差社会が助長されるという。
昨日の旧友女性たちを見ていると、ここに書かれていることがそのまま現実化しているのが不気味なくらいである。というのも、われわれより収入の高い彼女らのhusbandのキャリアがまたとんでもないのである。とんでもない+とんでもない=とてもとんでもないものとなるわけである。

八重洲口

On May 3, 2007
by 卓 坂牛

5月2日
午前中会議で松本へ、学長、副学長の前でプレゼン10分質問10分。終わり長野にとんぼ返り。製図の授業を終わらせ東京へ。中学の同級生とひょんなことから会食。男性5名女性が4名。男は3人教師で一人リーマン、一人自営。女性は一人は主婦だが、一人は某外資系企業のmanaging director. それって日本なら常務取締役。一人は某テレビ会社の取締役。一人は某病院の放射線科部長。いやはや年収を比べたら男5人かかっても女性3人に勝てないね。いや参りました。
東京駅の八重洲口で食事をしたがこのあたりは知らぬ間に超高層が林立している。それらがかなりひどい。手抜きデザインが横行している。ビルの外もひどいが中もかなりひどい。

煩雑な作業に追われ

On May 2, 2007
by 卓 坂牛

大学の先生3年目だけど、組織とか運営とかになると、知らないことばかり。ひたすら資料読んだりして時間を食う。先生稼業も楽じゃない。まあ会社だって3年目くらいじゃまだペーペーなのだから仕方ないといえば仕方ないのだが。ゼミやって、会議やって、製図エスキスして、事務所とメールやり取りして、資料読んで、電話して、資料作って、出版社にお手紙書いて、さあこれから明日のプレゼンの練習せねば。しっかりやるつもりだったが、凝縮して一回やって終わりにしよう。

農学部再視察

On April 30, 2007
by 卓 坂牛

車2台で伊那の農学部キャンパス再視察。今日は天気もよく、まるでピクニックのようである。前回来たときはまだ図面だった新しい建物ができていた(ちょっとファサードがそっけない建てもとなっている)。この学部は日建のランドスケープ室長のm氏の出身学部であり、ちょっと前まではその恩師であるランドスケープの先生もいらっしゃったようである。そのせいか、それなりにきれいなキャンパスである。まるでゴルフ場のような入り口と別荘地のような建物配置である。真夏のような陽を浴びて気分はリゾートとなりリゾートキャンパスなるアイデアも囁かれた。
往復4時間の旅。東京から加えると今日は6時間近く交通機関に揺られていた。午後大学に戻り、雑用を終えたらもう9時である。

引越し

On April 29, 2007
by 卓 坂牛

今日は実にいい天気である。親戚の引越しがありちょっと拝見しに行った。そこに娘もやってきて妻を含め4人で夕食と相成った。ダンボールがところ狭しと並ぶ中に置かれた小さなテーブルの上で近くのファーストフードで買ってきたチキンのフライとポテトを皆でつまんだ。なかなか美味しいではないか。夕食後娘と私はさっさと退散。久しぶりに娘と二人の会話が楽しい。連休も捨てたものではない。しかし明日がまた早い。起きられるかやや不安を背負いながら就寝。

歳#2

On April 29, 2007
by 卓 坂牛

4月28日
今日はかみさんの誕生日である。僕より3日若い。しかし先日オフクロから聞いた話だと僕は一ヶ月早く生まれてきたようで普通に生まれていればかみさんの方が一ヶ月先輩ということになる。そういう話は聞く耳持たぬという顔のかみさんに「おめでとう年女」と言ったら黙殺された。
一日原稿を書き食後ビールを一本飲んで風呂に入ってベッドで高階秀爾『芸術のパトロンたち』岩波新書1997を読む。1401年フィレンツェ大聖堂に付属する洗礼堂入口のブロンズ扉のコンペがあった。高階によればこのドアは都市国家フィレンツェの国家としてのシンボルを決める国家事業だという。東京タワーがコンペに出るようなもの。と言えば言いすぎだろうがそれに近い。それに対して二人の人間が残る。フィリッポ・ブルネレスキとロレンツォ・ギベルティである。結局ギベルティ案が採用されるのだが、このコンペで目を見張るのは残った二人の年齢である。当時ブルネレスキ24歳、ギベルティ20歳である。参加者全員がこのくらいの歳だったわけではなく、並み居るベテランを抑え彼らが最終審査まで残ったようである。いかに当時のフィレンツェ市民が新たな芸術の風を取り入れたかったのかが伝わるし、それによってルネッサンス芸術が始まるのだろう。しかしそれにしても国家のシンボルをデザインするデザイナーにならんとしたブルネレスキの歳が私の半分。二回り下。親と子である。愕然とする、、、、、、、というのは自惚れか?

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