Taku Sakaushi

Diary

写美

On December 29, 2006
by 卓 坂牛

12月28日
朝食をとらず、かみさんと恵比寿に行く。カフェでサンドイッチをほおばる。エッと思うくらい高いが、ちょっと日本の味じゃなく美味しい。いい気分で写真美術館へ。今2階で細江英公展が開かれている。http://www.syabi.com/details/hosoe.htmlしかもタイトルは「球体写真二元論」である。細江は同タイトルの著作があり、数年前それを読んでから私は細江のファンとなった。写真美術館は入場料が安い。二人で千円。
写美から事務所に。図面の打ち出しをして背張りして問題点の洗い出し。結局終わったのは10時半くらい。事務所に届いていた下仁田葱をひとかたまりもらって帰る。帰宅後食事。葱をいためて貰い食べた。うっ苦い。下仁田特有の味のようである。

長い打合せ

On December 28, 2006
by 卓 坂牛

12月27日
久しぶりに8時間もの設計の打合せをした。12時から24時まで。疲弊する。ベッドにもぐりこんだのはすでに1時を回っていたが、妙に頭が冴えてしまって眠れない。こういうことも珍しい。頭の中には図面が走馬灯のように流れている。8時間も同じプロジェクトのことを考えていると自然とそうなるということか。

大雨

On December 27, 2006
by 卓 坂牛

一体何事であろう?例年なら雪であろう今頃大雨が降り出しついでに雷も鳴り響く。既に深夜1時を回っている。これからマンションに戻るのはなんとも億劫である。この時間までゼミ。ちょっと疲れた。少し明日が見えてきたもの、まだまだ頑張れよというもの、正月返上であと少し(とは言いがたいが)走りぬくしかない。
朝、椹木野衣『美術に何がおこったか』国書刊行会2006を読み始めた。村上隆やヤノビケンジと椹木の出会いやら、彼らと企画した昔の展覧会に見られる彼らの作品やら、びっくりしたり、納得したり、とにかく面白い。新聞の連載批評も歯に衣着せぬ物言いは痛快である。
明日は7時半の新幹線に乗らないといけない。東京での3つの打合せが待っている。早く寝よう。

朽ちた命

On December 25, 2006
by 卓 坂牛

最近新幹線に乗らなければいけない状況が続く。車中の読書は東海村jcoでおきたあの恐るべき臨界事故による被爆者大内さんの闘病83日間の記録。既に7年も経っているというのが信じられない。このドキュメントはNHKで放映されたものである。僕はたまたまその番組を見ていたのだが、また読みたくなってしまった。先日同じNHKの取材班が書いた「論文捏造」がとても面白かったせいもある。しかし何故か社会問題にはいつもあまり腹がたたない僕なのだが、この事件だけはどうしても許せない気がしていたというのが強い理由である。
被爆細胞は染色体が完全にbreakしていて細胞分裂をしない。この恐ろしい事実が何を意味するか。想像通りのことが肉体に発生する。皮膚が朽ちる、内臓が溶ける。この本のタイトルは『朽ちていった命』であるがまさにそのむごたらしさである。人間にこのようなことが起こるということはあってはならないことである。大内さんの妻と子の気持ちを思うといてもたってもいられない。車中叫びたくなるような心境であった。テレビよりはるかに訴えるものがあった。
原子力発電は最早国家事業なのであり、そうした国の根幹を支える事業における、人間の尊厳を損なうような可能性は資本の競争に晒してはいけないのではないだろうか?国家が責任を持って管理すことが必要なのではないだろうか?この件に関して裁判はjcoしか裁ききれないでいるが、国の体制を見直すきっかけになるべきことである。

近代美術館

On December 24, 2006
by 卓 坂牛

朝一で事務所でスタッフとt邸の打合せ。3案に絞られてきている。クライアントの意見を聞きたいところだが、なかなか連絡がとれない。やっと話せたが、ちょっと眠そうである。そう言う時の判断は鈍るのでよく考えるよう伝えて、3案の主旨のみ説明する。来週水曜日に打合せを行うのでそれまでに仕上げてのイメージをそろえ、模型を作るように指示。
午後家族と近代美術観の「揺らぐ近代」というけったいなポスターで最近有名な展覧会に足を運ぶ。ミュージアムレストランでランチを先ずとる。ここのレストランは皇居が一望にできる。それで気づいたが皇居の周囲には落葉樹がない。やはり木が裸になって中が見通せると警護上まずいのであろう。食後展覧会を見て(その内容はコラムに記したのでご覧ください)http://http://ofda.jp/column/その後ちょっと離れた工芸館に足を運ぶ。ここでは蒔絵の人間国宝松田権六の展覧会が開かれている。蒔絵もさることながら、化粧箱の形がなんともぬめっとしていて現代的である。この間の西沢平良氏のコンペ優勝案のようである。

阪根さんの新作

On December 23, 2006
by 卓 坂牛

朝は少しゆっくりした。昼から事務所で打合せ。夕刻とある建物を訪ねる。阪根さんの設計した鉄骨造の建物である。彼はその昔大磯の方で彫刻家のアトリエを一本の木から作り上げた人である。その建物はsdレビューに入選し、新建築の表紙になったものである。彼は作るプロセスを大事にする人なのである。アトリエの時は一本の木から全ての部材を切り出すというコンセプトがあった。今回は下町の狭小地に鉄骨造で床も壁も天井もとにかく厚さ35ミリのpcで作るという驚異的なものである。35ミリのpcに先ず驚く。アスロックよりも薄いではないか。更にそれ以外の材料を使わないということに驚く。床も天井も壁も全部これなのである。しかも厚みが変わらないで全部同じ厚みなのである。
いやはやこの徹底ぶりはすごいものである。彼の建物にはいつも何か熱いものを感じる。すごい。

ディテール

On December 22, 2006
by 卓 坂牛

久しぶりに新幹線に乗った。一眠りすると東京である。大学で製図やって東京戻り仕事ができると言うのが久しぶりに感動的。東京は暖かい。と言うよりかは最近の長野は驚異的に寒い。しかし未だ雪が降らないのだから暖冬らしいが。帰りがけに建築知識を買い久しぶりにディテールを見たりする。新鮮だが、目新しいディテールはなかなか発見できない。雑誌ディテールは独立してから余り読まなくなってしまった。というのもアレにはアトリエ事務所向けのディテールが少ないから。もう少し安いディーテールを捜そうとすると、建築知識など他の本の変わった特集を追うことになる。

ゼミ憂鬱の季節到来

On December 21, 2006
by 卓 坂牛

今年もやってきたゼミ佳境の季節。憂鬱といったら学生に悪いが、沢山書いた論文を梗概にできないでいる。要約することは適当に論文の要点を抜書きすることではない。短い字数に直すのだから書き換えなければいけない。冗長な表現は避けたうえで更に切り詰めなければならない。それがだれもできない。制作と並行に行うのだから大変なのはわかるけれど、書いた文章を読み返してみろよと言いたくなる。まあ友人の新聞記者が部下の原稿を真っ赤にすると言っていた。プロでさえそうなら、アマチュアなら仕方ないとも感ずるのだが、そもそもレベルが違う。
夕刻日建から電話、金箱事務所からファックス、事務所からメール、大量の即応事項が押し寄せ、研究室の忘年会には出席できなくなってしまった。申し訳ない。せいぜい皆今日の先生の罵声を酒で洗い流し、明日から気を入れなおし頑張って欲しい。このまま行くと来年の研究室はとても学生が収容できなくなってしまう。

電話会議

On December 21, 2006
by 卓 坂牛

初めて国際電話会議なるものを行った。国際プロジェクトではこう言うことは普通なのだろうか。大きな丸テーブルの真ん中に電話回線に繋がったスピーカーがあり2つのマイクがテーブルの2箇所に置かれる。これはarupとの会議。目の前には設備と外装のエンジニアがいる。設備は日本人と、イギリス人、外装エンジニアは日本人。それをしきるpmはイギリス人。スピーカーの向こうには香港にいる中国系の英語を話す防災エンジニアと、オーストラリアにいるエレベーターのエンジニアである。イギリス英語と中国英語とオーストラリア英語と日本英語が飛び交う。これはかなり分からない。ノイズがはいると殆ど分からない。日本側は多分私が分かるほうなのでイギリス人のpmがスピーカーの向こうの話が終わる度に私の方に目くばせして分かる?と言う表情をする。分からないという顔をすると、彼が再度解説する。しかしこのイギリス英語が私としては苦手である。こんな会議がこの先半年も続くのかと思うとストレスがたまる。

打合せ

On December 20, 2006
by 卓 坂牛

朝リーテム中国工場の打合せ。年明けに上手くスタートが切れるだろうか?とにかく日本の建築とは異なり未知数が多すぎる。午後anaホテルでニューヨーク・ジャパン・ソサイエティのダンス部門のディレクターの塩谷に会う。3月に行う横浜でのシンポジウムの打合せ、2時間お互いしゃべりまくり、おおよそのラインができた。街とアーティストを物、現象、制度の側面から追おうということにする。二人でやるのもなんだからアーティストを呼ぼうということになる。小沢さんとかいいねえという私の希望で、彼女が即電話即okを頂く。嬉しい。夕刻事務所でt邸の打合せ、延延と。おおよその方向性は2つに絞られる。

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