Taku Sakaushi

Diary

初めて見る娘の学校

On October 29, 2006
by 卓 坂牛

娘の学校の文化祭に行く。まあ中学生だから入学式など行かないわけだがそれにしても学校を見るのが初めてというのもちょっと考えものだ。いくら多忙でもう少し頭の片隅に子供のことも入れておかないとまずいよなあ。比較的歴史のある学校なので、レンガ造りの旧い建物が保存されているのは嬉しい。隣に最近できた女子大が見える。レンガ造りをまねて前川流の分厚い大きいレンガタイルが使われていた。なかなか安心設計である。よく見るとどうも日建のようであった。こんなところまでやっているのかと思うと嬉しいやらやめて欲しいやら。複雑である。午後帰宅。仕事。論文。

肌色

On October 28, 2006
by 卓 坂牛

午前中東現美の大竹展とオペラシティの伊東展とを見て帰る。東現美の常設展に展示してあったデ・クニーングの肌色がとても綺麗だった。画集で見ててもデ・クーニングの肌色は綺麗だったが、本物はしびれる。肌色が好きになったのはその昔ゲーリーのハリウッド図書館を見たときだった。でもこの色は日本の光では合わないかもしれないと思いまだ使ったことがない。リーテムでやりたかったが肌色より木の色になってしまった。こんな綺麗な肌色の建物を作ってみたい。
伊東展のカタログで多木が「単にミニマルで綺麗な建物などなんの価値もない」というようなことを書いているのが小気味良かった。伊東は物質性に拘っているのだが、大竹の作品を見ると彼の物質性は建築屋のそれを超越している。アーティストの物質性は建築家など比にならない病的なものがある。帰宅後保坂和志の『世界を肯定する哲学』ちくま新書を読む。夕方事務所に行く。ナカジと加藤ちゃんが仕事中。状況をヒアリング。ちょっと複雑な状況だが上手くすり抜けられるといいのだが。

農学部

On October 28, 2006
by 卓 坂牛

10月27日
午前中のデザイン論の講義を30分早く切り上げ11時半にt先生とk君、y君の4人で車で伊那の農学部に向かう。キャンパスマスタープランのための調査である。伊那まで約2時間。着いたところはとても大学とは思えない。ゴルフ場の入り口のような看板に信州大学農学部と書かれている。銀杏並木が延延と続く。やっと見えてくる建てもはしかし大学である。
早速建物を見て回る。敷地内に教員宿舎が戸建でコテージのように点在している。しかし築40年以上建っていて崩れそうである。もう少し行くと学生寮がある。中は結構きれいに使っている。しかしやはり学生寮。まあすごいものだ。農場の方に行くと動物がいるいる。ダチョウ、羊、ヤギ、牛、皆食肉用で売って大学の資金となる。信州らしく、そばの出荷の最中だった。
キャンパスとはやはりそこでの学問を露にする。流れている時間が工学部とは違う。ゆっくり、ゆっくり日が過ぎているという感じであった。
5時に農学部を出て7時に工学部に戻る。9時のアサマに飛び乗り、11時に帰宅。k君夫妻が突如訪れていた。30分ほど会話して彼らも帰る。

最近の通勤パターン

On October 27, 2006
by 卓 坂牛

朝6時に起きて、6時45分に家を出て、7時28分のアサマに乗ると言うパターンが最近多い。寝るのは1時だから、5時間睡眠でこれは僕としては少ない。車中本を読みながらうとうとしていることもある。保坂和志の芥川賞『この人の閾』をぺらぺら。この人の文章はとにかく長い。一段落一文章なんてのはざらである。一文読んでいる途中で目を瞑ることもある。午前中講義。昼に引越しの目処を立てたくアパートを見る。午後から夜にかけてゼミ。その間、東京に何本電話をしただろうか?俺は伝書鳩?という感じである。建築のモノサシのコメントを読む。皆タップリ書いてくれている。10万字くらいはあるだろうか?疲れた。坂牛賞は今回は無し。

やっと晴れ

On October 26, 2006
by 卓 坂牛

午前中は事務所で打ち合わせ、指示、電話、指示。午後学会選奨の現地審査。流通センターで審査員の滋賀県立大学の陶器さんと横国の飯田さんと会いタクシーで現地へ。昨日の雨があがり抜けるような青空である。審査員も全国の建物を5つも見るとのだから大変である。こちらも精一杯協力する。2時間ほどじっくり見てもらう。リーテム側も3時に我々の審査が終わり。すぐさま次のゲストである経済産業省の役人7人の見学を迎える。帰路を飯田さんとともにし、建築のいろいろな話。最後に「建築は粘り。谷口さんのところで学んだことはこれです」と飯田さんは言っていた。元気の出る言葉である。
夕刻事務所に戻りクライアント来所。打ち合わせ。その後所内の打ち合わせ。工務店に電話、指示。12時帰宅。食事。

キャンパス巡り

On October 25, 2006
by 卓 坂牛

秋雨降りしきる中、信州大学の教育学部と附属小学校、中学校、養護学校のキャンパス調査を行う。信州大学は蛸足キャンパスで県内にキャンパスが四散している。来年末までにまとめるキャンパスマスタープラン作りに建築学科が噛むことになったのは今年から。これも法人化に伴う影響の一つである。工学部と教育と附属は長野市内なのでバンに乗って移動。地方大学特有の傾向と思うがキャンパス近辺に居住する学生が多いため自転車が多い。そして講義棟の近傍まで乗り込んでくるため駐輪場などだれも使わない。まあこれは施設計画の問題というよりは、モラルの問題でもあるが。夜工学部に戻り、山形ゼミ。さあ残り2週間である。
『ポストムラカミの日本文学』に登場していた保坂和志のデビュー作『プレーンソング』を読む。アマゾンの古本で35円で買った。なるほど確かに90年代初頭の気分である。しかしこの保坂という人ムラカミハルキにちょっと似ている。
そう言えば自分のことなのに忘れていた。JIA(日本建築家協会)で週代わりの展覧会が開催されている。4人ずつ10週くらいやるらしいが、今週は僕や安田幸一さんが展示している。このあたりを通りかかったら覗いてみてください。

秋雨

On October 24, 2006
by 卓 坂牛

来年の東大での講義は前期、金曜日の1コマ目にすることにした。一コマ目なら余り増えまいと思っているのだが、余りに少ないとまた困る。それまでに今書いている博士論文をアレンジして、「建築の規則」というタイトルで講義用のひねりを加えた物語に作り上げたい。(という意思はそこはかとなくあるのだが、どこまでできるだろうか?)
中国で出版される本のゲラが来た。ナカジが対応していてくれたのだが、素敵なゲラである。中国にしてはデザインがいいのはドイツ人が作っているかららしい。英語中国語併記の本である。出来上がりが楽しみだし、リーテムが載るのでこれからの広報用には丁度いい。
最近いろいろな相談事を日建の人にしている。速攻で返事が返ってきていろいろと助けてくれる。本当にありがたい。いい先輩後輩がいるということは一生の財産である。
久しぶりの秋雨が降り始めた。

来年のスケジュール

On October 22, 2006
by 卓 坂牛

来年の講義日程をこの時点で決めるのは至難の技である。建築のモノサシの改訂版を作る余裕があるかどうかであるが????来年はもっと設計に時間を費やしたいから、改訂はちょっと止めておこう。授業だけの改訂はできるのだがhpもやると時間と金がかかる。その余裕はないだろう?春から本作りが待ってるし、翻訳もある。
先ほど気が付いたのだが、1週間ほど前に、「大学の人員整理もあるし僕も何時までここにいられるか?」と書いたら、「ずっといてください」と早川君がコメントしてくれた。ありがとう。

80年代

On October 22, 2006
by 卓 坂牛

10月21日
宮沢章夫『東京大学「80年代地下文化論」講義』を読む。いきなり80年代に原宿にできたクラブ ピテカントロプス・エレクトゥスが登場し、「かっこいい」という価値観で語られる。ピテカンは行ったこと無いけれど確かに当時話題だった。そのころあのあたりや骨董どおりのtokioや霞町のred shoesはなんとなく大人の空気がむんむんしていて、学生の僕は背伸びしてそういう場所に出入りしていた。懐かしい話である。

金曜日

On October 20, 2006
by 卓 坂牛

午前中デザイン論の講義、午後は同じ2年生を相手に製図のエスキス。何度か顔をあわせていくうちに意匠を目指す人とそうでは無さそうな人がなんとなく分かってくる。持ってくる内容が全然違う。まあこうやって専門が分かれていくのは今も昔も変らない。製図が終わり東京に電話、JIAのアーキテクツギャラリーの搬入が終ったかどうか確認を入れる。案の定まだ終っていないようである。ポートフォリオもまだできていないとのこと。今日はそのままオープニングだそうだが出席できない。同時に展示する安田さんから電話、僕が来られないのが不満のようである。とは言っても仕方ない。
山形のエスキス。もう時間がないから方針決定。でもまだうまく行くかどうか。とにかく粘ってやるしかない。A3一枚だから。夜『ポストムラカミの日本文学』を読む。90年代の前半の「渋谷系」というくくりの新たな作家として阿倍和重と保坂和志をあげている。阿倍は僕も好きな作家だが保坂は読んだことが無い。今度気にしておこう。

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