フラクタル次元
一度断ったコンペの審査員やはり引き受けることにした。研究室でやりたいと思って逃げたのだが、こういうことも大事だなあと気が変わった。市の皆様の志が高いから。志が高いからこそ審査員ではなく案を出すべきだと言う考え方もあるのだが、、、、、
午後工学部の図書館で本探し。就任した当時ここの図書館に来て愕然とした。何も無い。もはや入る必要性無しと思っていたのだが、オンライン検索すると結構引っかかるので今日は来た。ゼーヴィの『空間としての建築』、アレグザンダーの『パタン・ランゲージ』を借りた。いいこと書いてある。
カール・ボーヴィルの『建築とデザインのフラクタル幾何学』を読んだ。目から鱗。彼の調査によるとトルコの山あいの街「アマシア」にある伝統的な集合住宅形状が持つフラクタル次元と山並の形状が持つフラクタル次元は非常に近いそうだ。その次元の近さが厳密に何を意味するか未だ理解しきれていないのだが、形体のある属性の近似性には違いない。そしてその近似性が両者の形体の整合性を生むというのである。
うーむなるほど。昨日の製図で自然と建築の融合をテーマにしている人がいたがその一つの考え方がここにある気がした。